あしたの作品情報・感想・評価

「あした」に投稿された感想・評価

内容に対してのこのタイトルはセンスありすぎです。さすが大林宜彦監督。船を実際に沈めたと知ってより敬服。
chamama

chamamaの感想・評価

3.5
尾道3部作の2作目。(だったはず)
暖かくて切ないストーリー、原作は誰かな?と思ったら、赤川次郎さんでした。
瀬戸内海の島々や海辺の町がとても美しい。
赤川次郎の小説というのは、その創作生涯はもう何十年も経過しているので、全容は想像出来なくなっているけど、昔のイメージで思い起こすと、愛人という存在の出現率が高かったり、ヤクザやチンピラに若い娘がレイプされたり(手込めにされるという表現がよく使われる)、そのレイプしたチンピラがそんな事した理由を「なんかさぁ、かわいい服着てたからつい、、」と言うシーンがよくあるイメージが妙に残っている。
何となく、大林監督の作品と親和性が高い気がするよね。(笑)

それはともかく、この作品も結構長尺だったと思うけど、こうなる話なんだろうなぁと思ったその通りの結末にじっくり時間かけて到達する。その間観ている我々は、徐々に生命というものの儚さにあれこれ思い巡らす事になる。
峰岸徹が子供そっちのけで嫁はんと愛しあうシーンを観ながら、若い女優が大林ルールに基づき肌を露出していくのを観察しながらも、絶えず生と死による相違は決定的だが、魂まで完全に分断されるものなのか、そんな事はないよねという様な事を、意識せずとも自然と感じ入る事になる。
ああ、恐ろしや、大林宣彦監督、、、
大林宣彦映画祭@シネ・ヌーヴォ

新尾道三部作の、まだ観てなかった一作。これでようやくピースが埋まった。

海難事故で大切な人を亡くした人々が、死者から手紙を受け取って、呼子浜に集まる。そこに遭難した船が現れて、、。

今作は、高橋かおりが主役なのかなと思ったら、群像劇になってて、それぞれの話がちょっと薄く、グッとくるとこまで行かないですが、そこはやはり大林ワールド、それぞれの話でちょっとジンワリきます。舞台がずっと浜辺なので、いつも以上に演劇的でした。

宝生舞や柏原収史はこの映画のオーディション出身なんですね。他にもオーディション組や新人多数。ゲスト出演もいろんな方が多数いて、それ観るだけで楽しい。

その中にあって、植木等と津島恵子夫妻がやはり貫禄勝ち。

植木等の子分たちのドタバタコメディも中々面白かった。
「新作『花筐/HANAGATAMI』完成記念! ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」で観賞。出演者に知人がいたため、確か現地でのロケを見学に、尾道の対岸にある向島まで出かけた記憶があるのだが、完成した作品を観た記憶がまったくない(でも観ているはず)。ということで、今回、ほとんど初めてのような気分で観賞したのだが、この作品、実によくできている。大林作品の中でも5本の指には入る出来であることは間違いない。

<午前零時に待つ>という死者からのメッセージを受け取った家族や恋人たちが、呼子浜という場所の船着き場に続々と集まり、奇跡の一夜を過ごす群像劇だが、そこで繰り広げられる人間模様が実によく編み込まれており、和製「グランドホテル」としての完成度は高い。シンプルに言えば、沈没船の中から現れる「幽霊たち」との交流を描いたものなのだが、大林宣彦にかかると、それさえもメルヘンの中に投げ込まれ、時にコミカルに時にしんみりとした物語が繰り広げられる。

もちろん大林監督の作品らしく、セットや映像の隅々にまで綿密な配慮が行き届いており、このあり得ない話を、かなりリアリスティックな演出で、現実に起こりうるような物語として見せている。「ふたり」から始まる新・尾道三部作の第2弾だが、舞台は大半が尾道の対岸に位置する向島につくられた呼子浜のセット。それでも続々のこの浜を目指して、尾道から集まってくる人々の描写はなかなか興味深い場面だ。

群像劇であるため、実にたくさんの役者が登場するが、旅する女子大生役の高橋かおり、水泳部員役の椎名ルミ、女子高生役の宝生舞など、若い女優たちが生き生きと演技を披露しているのが素晴らしい。メジャーデビュー作である「HOUSE ハウス」(1977年)の頃から、やはり若い女優さんを魅力的に使うのが大林監督は上手いなと、あらためて感心した。
imapon

imaponの感想・評価

3.8
13年前に志らくシネマ落語の予習で借りて観た。あれは大林宣彦プロデュースの一人会でした。「佃祭」「青菜」「かぼちゃ屋」
変な映画だと思ったもんです。細部ほとんど忘却のため新鮮に見る事ができた。
今回、昼間の法事で坊主の有難い(?)言葉に接した後だっただけに妙に沁みて涙してしまったではないか。
死別した人とのそれぞれの事情がバラエティーに富んでいて群像劇的に描かれる。高校生カップルのEPが若々しい自己中ぶりで良いのだけれど、彼氏の演技には頭抱えたくなる。それと岸辺一徳のヤクザ台詞にいちいち吹いてしまう。後者は狙いかもしれんが。

後半の涙を誘う展開よりも好みは呼子島にそれぞれの乗り物で集まって来るところ。
宝生舞がダッフルコートでGIANT MTBを駆り尾道の坂をダウンヒル。レッドブルはこれ見てホリーライドを考えついたに違いない、違うかもしれんけど。
水泳の子の原チャリが威勢良く前転するのも良い。この子の勘違いEPも良かったし。

原田知世さん。芳山和子以外ではこれが一番かも。ゾクッとする仕草ショットあり。
Wu

Wuの感想・評価

3.8
映画がいいというか、残された人の誰かに感情移入できれば、泣いてしまう。
髪が長い宝生舞を見るだけでも一見の価値はある。ベンガルは強そうだし、植木等はいい味出しているしベテランはさすが。主役っぽい人がいないから知名度上がらないかもしれないが久しぶりに映画で泣いた。
君たちはこんな時にこんなところで何やってんの?みたいなシーンがなければなお良し。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2013/1/29鑑賞(鑑賞メーターより転載)
大林宣彦「新尾道三部作」の2つ目。船の沈没事故で大事な存在を失った人々のもとへ謎めいたメッセージが届き、皆が深夜0時の浜辺を目指して集まり、そこに最後のメッセージを抱えた犠牲者を乗せた船が現れ... それを受け取る残された者のアプローチは十人十色で生々しいものも多いが、生者が癒され生を改めて心に抱く過程には胸が熱くなるし、自分も今この瞬間に伝えられる事を伝えておきたいという気になる。ただ、世間の感想を見る限り酷評されているのは悲しい。今だからこそこうした映画がもっと評価されてしかるべきだと思うが。
大林宣彦監督 尾道ワールド

氏の作品からは、優しさに包まれながらも、人として生かされる上で乗り越えなければならない試練のようなものを教えてくれる…そんな感じがします

大切な人との別れ
“人生いろいろ”とはこのことです
巨峰

巨峰の感想・評価

1.7
公開当時にみたけど、これは無理。凄くきもすぎる。植木等が代わりに船に残るところのなんて、もう見てられない感じ。林君と高橋さんのパートも無理。いいおっさんが撮る映画じゃないって感じました。

ただし、室生舞と柏原収史のパートだけが良かった。
私を連れて行ってと、海に飛び込むシーンではじめて心が動いた気がしました。

高橋かおりは子役の頃から有名でしたから(今の芦田愛菜レベル)、この時点ではすでにキャリヤ十分でしたよ。
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