あしたの作品情報・感想・評価

「あした」に投稿された感想・評価

「新作『花筐/HANAGATAMI』完成記念! ワンダーランドの映画作家 大林宣彦映画祭2017」で観賞。出演者に知人がいたため、確か現地でのロケを見学に、尾道の対岸にある向島まで出かけた記憶があるのだが、完成した作品を観た記憶がまったくない(でも観ているはず)。ということで、今回、ほとんど初めてのような気分で観賞したのだが、この作品、実によくできている。大林作品の中でも5本の指には入る出来であることは間違いない。

<午前零時に待つ>という死者からのメッセージを受け取った家族や恋人たちが、呼子浜という場所の船着き場に続々と集まり、奇跡の一夜を過ごす群像劇だが、そこで繰り広げられる人間模様が実によく編み込まれており、和製「グランドホテル」としての完成度は高い。シンプルに言えば、沈没船の中から現れる「幽霊たち」との交流を描いたものなのだが、大林宣彦にかかると、それさえもメルヘンの中に投げ込まれ、時にコミカルに時にしんみりとした物語が繰り広げられる。

もちろん大林監督の作品らしく、セットや映像の隅々にまで綿密な配慮が行き届いており、このあり得ない話を、かなりリアリスティックな演出で、現実に起こりうるような物語として見せている。「ふたり」から始まる新・尾道三部作の第2弾だが、舞台は大半が尾道の対岸に位置する向島につくられた呼子浜のセット。それでも続々のこの浜を目指して、尾道から集まってくる人々の描写はなかなか興味深い場面だ。

群像劇であるため、実にたくさんの役者が登場するが、旅する女子大生役の高橋かおり、水泳部員役の椎名ルミ、女子高生役の宝生舞など、若い女優たちが生き生きと演技を披露しているのが素晴らしい。メジャーデビュー作である「HOUSE ハウス」(1977年)の頃から、やはり若い女優さんを魅力的に使うのが大林監督は上手いなと、あらためて感心した。
imapon

imaponの感想・評価

3.8
13年前に志らくシネマ落語の予習で借りて観た。あれは大林宣彦プロデュースの一人会でした。「佃祭」「青菜」「かぼちゃ屋」
変な映画だと思ったもんです。細部ほとんど忘却のため新鮮に見る事ができた。
今回、昼間の法事で坊主の有難い(?)言葉に接した後だっただけに妙に沁みて涙してしまったではないか。
死別した人とのそれぞれの事情がバラエティーに富んでいて群像劇的に描かれる。高校生カップルのEPが若々しい自己中ぶりで良いのだけれど、彼氏の演技には頭抱えたくなる。それと岸辺一徳のヤクザ台詞にいちいち吹いてしまう。後者は狙いかもしれんが。

後半の涙を誘う展開よりも好みは呼子島にそれぞれの乗り物で集まって来るところ。
宝生舞がダッフルコートでGIANT MTBを駆り尾道の坂をダウンヒル。レッドブルはこれ見てホリーライドを考えついたに違いない、違うかもしれんけど。
水泳の子の原チャリが威勢良く前転するのも良い。この子の勘違いEPも良かったし。

原田知世さん。芳山和子以外ではこれが一番かも。ゾクッとする仕草ショットあり。
Wu

Wuの感想・評価

3.8
映画がいいというか、残された人の誰かに感情移入できれば、泣いてしまう。
髪が長い宝生舞を見るだけでも一見の価値はある。ベンガルは強そうだし、植木等はいい味出しているしベテランはさすが。主役っぽい人がいないから知名度上がらないかもしれないが久しぶりに映画で泣いた。
君たちはこんな時にこんなところで何やってんの?みたいなシーンがなければなお良し。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

3.5
2013/1/29鑑賞(鑑賞メーターより転載)
大林宣彦「新尾道三部作」の2つ目。船の沈没事故で大事な存在を失った人々のもとへ謎めいたメッセージが届き、皆が深夜0時の浜辺を目指して集まり、そこに最後のメッセージを抱えた犠牲者を乗せた船が現れ... それを受け取る残された者のアプローチは十人十色で生々しいものも多いが、生者が癒され生を改めて心に抱く過程には胸が熱くなるし、自分も今この瞬間に伝えられる事を伝えておきたいという気になる。ただ、世間の感想を見る限り酷評されているのは悲しい。今だからこそこうした映画がもっと評価されてしかるべきだと思うが。
大林宣彦監督 尾道ワールド

氏の作品からは、優しさに包まれながらも、人として生かされる上で乗り越えなければならない試練のようなものを教えてくれる…そんな感じがします
巨峰

巨峰の感想・評価

1.7
公開当時にみたけど、これは無理。凄くきもすぎる。植木等が代わりに船に残るところのなんて、もう見てられない感じ。林君と高橋さんのパートも無理。いいおっさんが撮る映画じゃないって感じました。

ただし、室生舞と柏原収史のパートだけが良かった。
私を連れて行ってと、海に飛び込むシーンではじめて心が動いた気がしました。

高橋かおりは子役の頃から有名でしたから(今の芦田愛菜レベル)、この時点ではすでにキャリヤ十分でしたよ。
● 『大林宣彦大全集 ('97 7/27〜8/31)』特集上映
8/15 13:35〜 大井武蔵野館にて観賞
フィルム上映 モノラル映写
尾道 a movie book購入
作品単体パンフ発売無し

同時上映:
「予告篇大会part2 (①HOUSE ハウス/②青春デンデケデケデケ/③ふたり/④ねらわれた学園/⑤時をかける少女/⑥天国にいちばん近い島/⑦北京的西瓜/⑧四月の魚/⑨日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群/⑩転校生)」 ①のみスタンダード ②〜⑩ワイド(ビスタ) 全てモノラル 8/15 13:20〜
「異人たちとの夏」


●'95 9/23〜公開
配給: 東宝
ワイド(ビスタ) ドルビーステレオ
10/19 13:20〜 日比谷映画にて観賞フィルム上映
パンフ購入
ゆりえ

ゆりえの感想・評価

4.0
祖母の命日に鑑賞。繰り返される「さようなら」という言葉を行ったり来たりしながら、私たちは今日も生きているのだと感じた。
早稲田松竹のオールナイト上映にて見ました。
宝生舞がキュートすぎる。
そしてかっしー弟が出てきてうれしい。
ベンガルと岸部一徳の殴り合い対決が見どころ。
with 田口トモロヲ。
会いたい、という気持ちの強さと切なさで泣いちゃいます。
150719
ミッドナイト・イン・早稲田松竹 大林宣彦の“ノスタルジィ”
2015-077
>|