昭和おんな博徒の作品情報・感想・評価

「昭和おんな博徒」に投稿された感想・評価

【追悼・松方弘樹】
江波杏子の東映作品、監督が加藤泰とあって濃すぎる任侠の世界が広がっているが、松方弘樹にぃの格好良さで全てが持って行かれている感が否めない。江波杏子は藤純子にはなれないのです……。
冒頭から劇伴無しで強力な構図がガコンガコンと繋がっていく加藤泰モンタージュが炸裂
大胆な時間経過も『遊侠一匹』を思い出させ、1972年の東映にしてはコテコテ過ぎる仁侠映画だが、加藤泰はいつまでも加藤泰だった


普通ならこういうプログラムピクチャーは
「90分サイコー!」
となるところだけど、これに関してはあと20分(つまり『飛車角と吉良常』ぐらい)尺が欲しい感じがした

松方に乗っていた情念が天地茂に乗りかわってからの発散パートがあっけなく感じてしまったのだ

しかしやっぱり加藤泰は濃口で濃密で面白え
obao

obaoの感想・評価

3.5
@シネ・ヌーヴォ
今までほとんど観てこなかった任侠映画。これほどにガチガチなのは、もしかして初めてかも知れません。そう…私は、健さんも文太兄も知らないのです。

組の跡目を惣領の子分(渡辺文雄)ではなく、その弟分(松方弘樹)に譲り渡したことから起こる、切った張ったの刃傷沙汰。

わかり易く言えば、好楽ではなく楽太郎に円楽を継がせたことから
…は、何も起こらないので、この例えは正しくないです。

人違いで斬りつけた男に惚れた女(江波杏子)が、愛を貫いた…任侠映画でありながらも女性映画でもありました。大映映画の娘役時代でもその鋭い眼光と存在感から姐さん感が出ていた江波杏子さん。大映「女賭博師」シリーズを経て、今作は藤純子の引退を受けた初めての東映作品。

いつも以上にヒリヒリと静まり返った場内に江波杏子さんの哀しみが滲む…不器用な男たちの、命を捨て駒とした義理と人情。これもまた、少し慣れが必要です。

【生誕100年 映画監督・加藤泰の仕事】にて
映画に粘りがなくなりダイジェストのように見えてしまう。加藤泰の「体力」が相当落ちてきているのが分かる。オープニングタイトルは最高。
籠

籠の感想・評価

3.8
加藤泰特集23本目

初めてかと思ったら5年ぶりの鑑賞
土砂降り 汗 列車 奥行きのある殺陣等で東映最後を締めるが心は人生劇場にあったのかもしれない。70年代らしく血しぶきも派手になってきているがやはり所謂殺陣には興味がないようだ。音楽無しで始まるのは新鮮だった。