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『われらの恋に雨が降る』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

4.1
「私には関係ない!」それが問題の核心

めちゃくちゃ面白い!!ベルイマンの監督2作目にあたる作品で、出所したばかりの男と(恐らく)売春婦の女が、過去を振り切り無一文から真っ当な生活を手にしようと足掻く姿と、悉くそれを拒絶し排除しようとする社会側の反発を胸糞感たっぷりに描くメロドラマ。

失業者で住居もない2人が家を借り、職も得ることで安定を勝ち取り、結婚へと人生のステップを移そうとする。順調に再スタートをきったかに見えたのも束の間、彼らの過去が「今」を食い散らかそうと存在感を増していく。社会に順応し得ない2人が家主、雇用主、聖職者、警察等々のブルジョワ階級の作り出した強大で偽善的で無関心な壁の前で足掻き、問答無用で過去へと突き返されるのが辛い。

前作の『危機』が興行的にズタボロだったため、監督人生終わりムードの中、才能を認めてくれたプロダクションで作る機会を得たのが本作らしい。当時フィルムノワールの監督たちの羽振りが良く、その中でもマイケルカーティス作品を研究していた…とベルイマンは語っているようで、本作がノワール風なのは、当然好きもあったんだろうけど、興行的なトラウマの反動なのかな…とか勝手に思った。

ジジイがいきなり現れ、観客に向かって「映画を黙ってご覧ください」みたいな感じで第四の壁破ってくるんだけど、無関心で冷酷で貪欲な地獄のような現実の中に一筋の光をもたらす天使として作中にすら影響を及ぼし始めるメタ的な演出も面白い。

独創性に欠けるということでベルイマンの中ではそれほど評価されていない作品ではあるけれど、地獄の中で「生きる」ということを描く上での普遍を徹底的に突きつけ、頼りなく朧げな「傘」ひとつへと帰結させる本作は、ライトでは有りながらもグッとくるものがあった。というか、このレベルで評価されないとかベルイマン凄すぎるわ😂
pika

pikaの感想・評価

4.5
夜のシーンばかりなのに画質が悪すぎて何をやっているのサッパリ分からないんだけどこの面白さは一体何なのでしょうか!
顔の識別もなかなか難儀なもので爺さんがやたら多いし誰が誰やら、何度も見て理解するべきところだけど「なんとなく」でこの感動は異常。マジで面白い。傑作!

ベルイマンはいつから第四の壁を破ってんだか、さすが本職は舞台演出家だなぁと実感する冒頭のじいちゃんのシークエンスから傑作の匂いしかしないし、幕間のように絵でチャプターを分けるセンスの良さも魅力的。

過ちを犯した若い男女が雨の夜、手持ちの金も尽き行くあても定まらぬまま出会い、衝動的に一夜を共にする。
何もない二人が共通していたのは「新しい生活を始めたい」ということだった。

他人の人生には「興味がない」人々の集合体である社会は、騙し騙され正直者がバカを見る世の中であり、知識や社会性は常識として存在し、自分だけが可愛くて、他人に差し伸べる助けの手などない世界。
過ちも失敗も受け入れ、支え合い、ささやかながらも社会の中で責任を持って生き抜こうとする若者たちの生き様に心を打たれる。
観客の思いを汲むじいさんの演説は多少プロパガンダ的な面もあるけど、60年前の作品ながらも現代でも通じる普遍的で大切なことであり、他者と生きていくこの世界で大切なこととは何かと改めて気付かされ、胸が熱くなった。
ラストシーンの美しさはファンタジックだけれども、人生というものはこうあるべき美しさに溢れた素晴らしいエンディングだった。
この作品がフィルム・ノワール風なのは、当時フィルム・ノワールの監督たちは神棚に祀られんばかりに羽振りが良かったからだ。その中で一番ピンと来たのはマイケル・カーティスの作品で、彼のストーリーを単純にすっきりと物語る才能はすばらしい。毎日毎晩、私は映画館に通って彼の映画を研究したものだ――イングマール・ベルイマン

ベルイマン監督の2作目。行きずりに駅で出会った前科者の青年と帰るあてない若い女が、それまでの人生を抜け出すべく二人で社会の波をひとつひとつ乗り越えていく物語。デビュー作「危機」が興行的に失敗しスヴェンスク・フィルム(SF社)での監督業を干されたベルイマンが独立プロの元で制作。

VHSで鑑賞したら余りにも画面が暗く黒つぶれしていたのでDVDで再鑑賞。前半はフィルムノワール風な暗い雨のシーンが多いが、内容はヒューマンドラマ。初期ベルイマンの基本はフランス詩的リアリズムの影響下にあるとの事で、加えて街ロケが多い印象。

冒頭に狂言回し役の老人がこちらに前口上を述べて映画が始まる(最近デッドプールなどで第4の壁破りが話題にされているが大昔からの手法だ)。あとはテンポよく濃密に、若いデラシネカップルの社会参加への道のりが語られていく。クライマックスで再び老人が重要な役回りで登場する仕掛けなど、ベルイマンの器用な演出術が感じられる。

まだ哲学的なテーマは見られず、人間に苦悩をもたらす社会の在り方が描かれている。ベルイマンらしさは感じられないものの、それなりに楽しめる秀作だった。

※ベルイマン監督のベースにフィルム・ノワールが横たわっていることは、後の作品を読み解く際の大きなカギになると思う。

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