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ざくろの色
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『ざくろの色』に投稿された感想・評価

horahuki

horahukiの感想・評価

4.0
『ミッドサマー』でアリアスター監督が参考にした作品として挙げていたので見たかった作品。1500円でパラジャーノフ監督作4作レンタルできると聞いて早速見ました!

詩人サヤトノヴァの幼年期からその生涯を追うというストーリーが一応あるにはあるのですが、正直何がどうなってるのか私には良くわからなかった。ただ何というべきかは不明だけど、彼らなりの独自の精神性というか文化性というか、そういったものに根差した一種の「生」のシステムとも呼べるものが奥底に根付いてるのが伝わってきて、特に幼年期のシーンは生き生きとした「生」の温かみとか力強さみたいなものを感じて、めちゃくちゃテンション上がった。

白と黒と赤の三色対比が最初っから何度も何度も(というか常時)繰り返される。どこまで意味を持たせたものかは読み取れなかったけれど、とにかく美しい。ガチッと決まった絵画的(静止画的)構図の中の左右運動、上下運動、回転運動、そして構図の反復と差異。そこに合わさる民俗的な楽曲。意図や意味はほとんど汲み取れてないけれど、全く目が離せないし、好きの上に好きを上乗せしていくような、「考えるな!感じろ!」的な映像に身を委ねてるような高揚感が最後まで続いた。

人物についても、動的なシーンよりも静的なシーンの方が多く、絵画の一部としての役割を全うしているように思える。それは、文化的・精神的システム、あるいは集団的な生的システムの中の個というものをも想起させる。サヤトノヴァがどういう詩を読んでどんな境遇の人物だったのかサッパリ知らないので何とも言えないのだけど、このあたりの関係性なり、死んでもなお存続していく精神性なりを訴えかけてくるような詩を読んだのかな?とか思った。完全に勝手なイメージだけど。

大量の羊による復活・再生イメージを与えてくるシーンでメイクイーンのようなビジュアルが奥の方に映るのだけど、もしかしたらこのあたりが『ミッドサマー』に影響を与えたのではないかとも思えてきて面白かった。『ミッドサマー』への影響はそんなピンポイントに限らず至る所から感じるので、アレからメイクイーンの発想が生まれたのかはわからないけれど…😅

ただ画質があんまり良くなかったので、やっぱりBlu-ray買うべきかな〜。鮮明な映像で見てみたい。そのあたりがどれくらい向上してるのか知らないのだけど、もしかしたらエグいくらい感動するかも?でも結構値段するんですよね…😭最近海外版の未公開ホラーを買いまくってるから、さすがにキツいよ…😅来月に出るポランスキーのBoxも買う予定だし。
ちろる

ちろるの感想・評価

4.8
はじめはわけがわからなくても繰り返し観たくなり、結果的にはまるで魔術のように詩人サヤト ノヴァの人生に取り込まれてしまうから少々恐ろしい。
タルコフスキー、ゴダール、フェリーニ、ヴィスコンティ、ジャック タチ、ルイ マル、ベルトリッチ、ルネ クレマン・・・etc数多くのクリエーター達を虜にしたとされるパラジャーノフは想像通りの奇才、変態だった。

18世紀初頭に実在した吟遊詩人サヤト ノヴァの世界を民族音楽と陶酔的色彩の映像のコラージュで、台詞なしで詩のみで表現するという恐るべき試み。
詩人の人生を示すような、寓話的心象世界は、まるで巨大な美術館の中に迷い込んだようなトランス状態となってしまう。
ユダヤ民族のように、世界中にコミュニティを作るアルメリア人は神秘的な存在だ。
そんなアルメリア人であるパラジャーノフ監督が、幻想的なアルメリアの民族文化を監督にしかできない卓越した映像技術で捉え、観た人間はその独特な画力のパワーに屈服せざる得ない状態に押さえつける。

「かつて存在した多くのものがこの世界を理解していた。」
きっとそうなのだろう。
愚かな人間たちは様々な富を身につけてたがために人間に最も必要な富を失ってしまった。
華々しく詩人として歩みはじめたた後、死への道に向かいそれらを削ぎ落として行く姿は美しくて清らかだった。
(アルメリア バージョン鑑賞)
あかね

あかねの感想・評価

4.3
目を開けて見る夢。
絵画的な美しと神秘的美しさの融合。

とにかく美しい映画が
観たくて検索した中で
出てきた映画もこの一つ。

多分相当二分する独特な映画。
でも私は単に美しいものが好き。

セリフほぼ無し。
詩的、美の追求。
1回目寝ました笑笑!!
多分、一般的にはわならない美しさ。
観るうちに変化していく作品かな?

こちらもポチりました😂💓
なかなか有名な芸術映画みたいです。

生涯で長編を4本しか撮らなかった監督。
タルコフスキーと並び称され
ゴダールに多大な影響を与えた人物。
トリュフォーやブニュエルにも
影響を与えた才人。

ストーリーは一応あるけど
こうゆうのは深く考えちゃいけない
目で楽しみたいなと
何にも考えずにみました。

美しさは必見。
カルト映画とも言われてるため
カルト的美、宗教的な美も。

人形、子供、レース、天使
とにかく美しかった!!
風で本のページが開くこと
それだけで美しかった。

独特な世界観とこの洗礼された
詩的美は1度おすすめしたい世界観。

美術館、修道院ですごすかのような感覚。

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