コーカサス

仮面ライダーV3対デストロン怪人のコーカサスのレビュー・感想・評価

3.5
仮面ライダーV3 四国に参上。

1973年の東映まんがまつりの一編で、仮面ライダーV3初の劇場版。

まるで日活スタアのような宮内洋の醸し出すオーラと垢抜けたV3のコスチュームがロケ地である四国の風景にひときわ映える。
特に金色に輝く錦晴殿をバックに変身するシーンや朱色に彩られた欄干が美しい湧ヶ淵の遊歩道での戦いは、地方ロケならではの見どころだ。

“変身前”の宮内洋のカッコよさは勿論だが、“変身後”のV3のスーツアクター中屋敷哲也が演じるポーズやアクション、さらに佇まいはTVシリーズを通しキマッており、その姿は見るたび惚れ惚れする。
余談だが、その中屋敷は後の「秘密戦隊ゴレンジャー」でも同じ宮内演じるアオレンジャーのスーツアクターを担っているからこれまた筆者を含むファンにはたまらない。

さて、話は逸れたが、本作はそんなカッコいいV3と1号&2号の登場、そしてドクトルGのお約束?「仮面ラーイダV3」が聞ける楽しさ満載の作品である。
…と同時に、観終わると当時併映された『マジンガーZ対デビルマン』『ロボット刑事』『キカイダー01』『バビル2世』『魔法使いサリー』も久々観てみたいと思わせる昭和キッズ泣かせの作品でもあるのだ。

65 2023