オモチャ箱シリーズ第3話 絵本1936年の作品情報・感想・評価

オモチャ箱シリーズ第3話 絵本1936年1934年製作の映画)

製作国:

上映時間:8分

3.0

「オモチャ箱シリーズ第3話 絵本1936年」に投稿された感想・評価

LUKE

LUKEの感想・評価

3.0
まさかの敵がミッキー。またフィリックスまでも登場!
プロパガンダ映画ではあるが、絵がコミカルで、初期ディズニー作品のような雰囲気を感じさせる。昔はこう言った映像を使って教育していたのかなと思うと不思議でならない。
ミッキーの顔がやたらり大きいのと、ちょっと可愛いところが印象的。
南の島で楽しく遊び呆けていた、10円ガムのフィリックス(?)と仲間たちが、著作権上の因縁浅からぬ、悪の敵国ミッキー(?)から突如侵略を受ける。

絵本に封じられていた日本古来のアベンジャーズと共に、悪の野望を打ち砕くぞ!
ひと回りデカいミッキー(?)に対する、桃太郎や浦島太郎の熱きバトルに刮目せよ!

「皇国興廃在一戦」のノボリを掲げながら「オッケ~イ♪」などと応えてしまう辺り、混沌とした時代の狂気を物語っている様だ。

個人的に気に入ったのは、戦車に変形する、かまめしどん(?)。☆
日中戦争開戦直前の日本のプロパガンダアニメ。平和な南国の島に悪いミッキーが攻めてきたので日本の昔話のヒーローたちが立ち向かうという筋だが、とにかく映像が衝撃的。プロパガンダのつもりがとんでもないものを生み落としてしまった。オッケーって言うし。
影山

影山の感想・評価

3.5
プロパガンダ映画系って尺が異様に長くて飽きさせやすい構成のものが多いと感じるけどこれはよくまとまっていて画も面白くて関心。
不気味なミッキーマウスたちが日本統治の島に侵略してくるのを桃太郎をはじめとする日本昔話のメンバーが阻止せんと奮闘するストーリー!
衝撃のラスト?とミュージカル仕立ての展開、プロパガンダでありながらの日米開戦前ならではの言葉遣い(オッケー!とかいってしまっている)などがおもしろい
青二歳

青二歳の感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1934年製作アニメーション。"煙突屋ペロー"('30)のスタッフが贈るミッキーマウスの国産アニメ…
侵略者ミッキーをやっつけろ☆いやいや…"ペロー"の反戦メッセージはどこいったの…"ペロー"は取り締まり受けたらしいけどその反動なんだろか…
戦前の映画やアニメーションのうち、軍の協力や協賛を受けたものはいくつか見てきましたが…その多くは敵が出てこない/表象も漠としているのが特徴で、"国策映画"として見ると当時の日本における"プロパガンダ"のテクニックには内に向く傾向があると見ていました。
ディズニーやフライシャーは敵をかなり明らかな存在として描いたし、狡猾だったり卑怯だったり滑稽だったりと結構ネガティヴな表象が目立ち、戦意昂揚を目的とするなら、その"プロパガンダ"のテクニックには外へ目を向けさせる傾向があると思われます。
しかし今作は珍しく"敵"の表象が明確にネガティヴです。まぁ先ずミッキーマウスの丸パクリって所をどう解釈すべきなのか…1934年時点でアメリカが仮想敵だったのか?でもオモチャ達の島にフィリックス・ザ・キャットおるがな!

【あらすじ】オモチャ達が楽しく暮らす島にミッキーマウス(邪悪)が宣戦布告。オモチャ達は絵本の中のヒーローに助けを求めた。桃太郎、牛若丸、浦島太郎、猿蟹合戦のカニ陣営らが登場。
ミッキーマウスはネズミとプテラノドンのキメラ航空隊に加えて、ワニ艦隊、さらにヘビ部隊が上陸し、オモチャ達に迫る…
食人族さながらにドンドコと円を囲みオモチャを縛り上げ踊るミッキーマウス(邪悪)。コウモリだかプテラノドンの発射する機銃掃討。それをかわす桃太郎!(ここ笑えるんですが、音楽もJ.O.オーケストラとあるからこれオリジナルで合わせてたんですね。すごいな。)
ラストにまさかの浦島太郎が最終兵器を…日本の映画法下の戦争を扱う映画において"敵をあざ笑う"表象は珍しいのでこれは参考になります。

それにしてもミッキーマウス(邪悪)が本気で悪い顔してる…ディズニーやフライシャーの敵キャラを超える邪悪さ。日米ともにアニメの敵は、どう描くかの差はあれど突き詰めれば愛嬌ありますが(漫画だもん)。でもこのミッキーはちょっと本気で怖い。

日本帝国海軍Z旗"皇国の興廃この一戦にあり"がはためいているが…南方の…海戦のイメージなのか…?34年に…?うーん。
オリジナル音源で音楽をアニメーションに合わせてるのがすごいのでそこは高く評価したいです。