霧笛の作品情報・感想・評価

『霧笛』に投稿された感想・評価

村田実の新興キネマ、サイレント末期の作品。撮影技術で貴重な作品。横浜の西洋人商人とその愛人、使用人の青年の三角関係、そして対立。西洋人に菅井一郎。
kebu
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村田實の貴重な現存作品。メロドラマとハードボイルドが交錯する無声映画末期の傑作。中野英治、志賀暁子の演技は絶品、菅井一郎の白人の扮装も違和感なし。上映後の講義でも触れられたが、撮影の靑嶋順一郎も素晴…

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aym
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「霧笛」(1934/94分/無声/35mm)
作品提供:国立映画アーカイブ
監督:村田實 原作:大佛次郎
脚本:國廣周祿 撮影:靑嶋順一郎
美術:水谷浩司
(神戸映画資料館HPより)

伴奏:天宮遥…

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完全無声上映にて。後期サイレント並びに日本映画史の最大の遺産。
モダン且つ生々しい映像連鎖に何度も打ちひしがれる。冒頭から異国情緒あふれる横浜居留地の海上にいる異人たちから幕開けするが、ネオレアリズ…

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・村田実監督によるサイレント作品。小津安二郎監督作品の後に観たからか、観づらさを感じることとなってしまった。

・明治初期における横浜の居留地という、特殊な舞台設定があってはじめて人間関係が動き出す…

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横浜港に着く船、外国人の顔のクロースアップ、その連鎖。最初は白人の靴磨きをしていた日本人が、その白人が写った肖像写真を靴で踏みつける。神として君臨していた白人が、ただの白人になるまで。
4.0

1920~30年代の邦画界には、巨匠と呼ばれ話題作を次々と放った村田実という映画監督が存在した。だが残念なことに彼の監督した作品の大半が消失してしまい、早くに亡くなってしまったこともあり現代の映画フ…

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鞍馬天狗の原作者と同じ大佛次郎原作の映画だけど、颯爽と事を解決してくるヒーローもいないし、時にして文明開化後の横浜居留地にて千代吉、お花、クウパーの三角関係と悲哀が描かれるメロドラマ。時代劇に出てく…

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