真紅の文字の作品情報・感想・評価

「真紅の文字」に投稿された感想・評価

安息日に跳ねていたという理由から近隣住民からやっかまれるヘスター
牧師はそんな彼女を諭す内に惹かれていき…
彼女と結婚したい牧師に対し、人妻である事を告白
そのまま牧師は渡英、ヘスターは彼の子を孕り出産。
村の住民たちは夫不在で誰かの子を言わぬヘスターを迫害。
彼女は牧師を守る為に口を閉し、牧師も彼女の意思をくみ密かに見守るがそこに失踪中の夫が帰り…
子供に罪はないにしてもヘスターが不憫…ああいう陰険な男はいる…離婚も出来んやろし。

宗教は一定の人には救いかもしれんけど私からしたら害悪でしか無い…
リリアンギッシュ嬢は不幸な役が嵌まるなぁ。
tsumumiki

tsumumikiの感想・評価

4.8
ピアノ演奏による特別上映を鑑賞。何より作品の質の高さにびっくり。表情と動作だけで十分に心の機微が伝わってくる。リリアン・ギッシュはもちろんだが即興を交えた伴奏も素晴らしかった。
牧師とお針子の道ならぬ恋。少女(リリアン・ギッシュ)には結婚歴が・・ボストンの清教徒の厳格なモラルに苦しめられながら娘を育てるリリアン・ギッシュが健気。
真紅の文字、その色はきっと分からないんだろうなあモノクロだし。そんな心配をしてました。

「へスター(リリアン・ギッシュ)は咎められるべきです!」

「お前は神聖な日を穢した。」

安息日に走り跳ねたことにより、手枷足枷のうえ晒し者になります。これ、そんなに悪いことしてる?あんまりじゃない?閉鎖的で頭の固い社会ってのは、これだからたちが悪い。

恋は、するものじゃなくて落ちるもの

理性に信仰心にしがみついたとしても情熱に打ち克つことができなくて、見事に落ちていきます。これはしょうがない。だって人間だもの。でも、その秘密は怒られちゃうよなあ。可哀想なんだろうけどさ。

公開大裁判がすごい。そして二人だけの会話がせつない。

真紅の文字「A」それは恥辱の烙印で、一生背負っていかねばならぬ業の証。スーパーマンの「S」よりもずっしりと重くてそしてやりきれない。やがて苦難の月日は流れていって、ある日唐突に運命の歯車は回り出すのです。

どうなるのこれ?

4人の運命が交錯するシーンは息をのみました。

恐るべき復讐劇にのめり込んでしまいました。

これはもう殺すしかない…

恐ろしい

恐怖の水責めシーソーを挟んでからのあのラスト、真紅の「A」なるほどそうくるかぁ。

リリアン・ギッシュが輝いていましたね。悲劇という名の舞台の上で咲き誇っていました。
ヴィクトル・シェストレム監督作品。
17世紀中頃のアメリカニューイングランドの清教徒の集落。リリアン・ギッシュ演じるヘスターは少しおてんばであったため、宗教に厳格な他の村民から目の敵にされていた。ラルス・ヘンソン演じる牧師は、そんなヘスターに説教をするが二人は恋仲になってしまう話。

リリアン・ギッシュが悲劇のヒロイン。大きな眼が悲劇性を主張する。生まれた子どもを取られそうになるところの顔つきがすごい。

ピューリタンの宗教への厳しさを感じさせる。牧師をかばうために姦通の秘密を言わないヘスターと良心に心を痛める牧師。内容は違うけれど、ヒッチコックの『私は告白する』を思い出した。

ヘスターの娘の可愛らしさ。村の子ども達から泥を投げられるシーンは胸が痛い。
水攻めの刑のシーンのすごさと村民の野蛮さが際立つ。
サイレント映画だからこそ表情だけで感情に訴えかける演技、キリスト教における姦通の罪をテーマにした悲恋、そしてピアノ生演奏が相まって涙が出そうになった。
なかなか見る機会が無いくて埋もれてしまうような素晴らしい映画に出会えた。
2018/10/23@ ギンレイホール 神楽坂映画祭2018 “サイレント映画特集 ~活弁とピアノ演奏による三人三夜~

柳下美恵さんのピアノ伴奏上映。リリアン・ギッシュは相変わらず天使のようだった。柳下さんのお話だと彼女がこの役をやることを熱望したそう。
姦通を意味する「A」の文字をつけて生活するとか本当エグい。信仰心の強い町の人が悪魔に思える。牧師さんもあそこまで追い詰められうなら一緒に逃げるという考えは、あり得なかったのかなー
nagashing

nagashingの感想・評価

3.5
文芸映画の例にもれず、原作の冗長的な奥深さを排し、表層的なメロドラマとして語るに注力。それがみごと功を奏している。表情の芝居が凄みのある心理的葛藤劇をガリガリと駆動。とりわけ、不義密通の相手の名前を明かすように説く神父と、それを拒否するヒロインの切り返しは圧巻。本音と欺瞞と苦悩と覚悟が複雑に交錯する。ヒロインの罪の証たる緋文字が、娘にとって母が母であることのトレードマークになっていることとも通じ合う二重性。姦婦にもかかわらず聖性を獲得していくヒロインを、リリアン・ギッシュが異常な説得力をもって演じている。シェストレムの出自ゆえか、郊外の自然がアメリカ映画とは思えぬ北欧的な美しさをたたえており目を瞠った。
Louis

Louisの感想・評価

4.2
紀伊国屋ホールにて活弁による鑑賞
初めての経験でした。すごくよかった

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