1933年成瀬巳喜男のサイレント。
昭和8年制作のこの作品の背景には昭和恐慌後の深刻な貧困がみてとれる。
栗島すみ子はひとりむすこのいるシングルマザーなんだけど、、映画冒頭で久しぶりに帰宅するところ…
『その夜の妻』(小津1930)のように、子どものために盗みを働くが、『その夜の妻』が刑事の追及を受け、妻が夫を庇いながらも最後は夫が捕まるのに対し、『夜ごとの夢』(1933)では、夫は金を盗み妻にバ…
>>続きを読む冒頭の実にダイナミックな暴力描写に痺れる。
さらに、ここまでの作品よりも実験的な演出の匙加減がちょうど良い塩梅で、その後の成瀬的世界観への変遷の源流を匂わせるような展開でテンポ良く進んでいく。
細か…
日常と非日常の間、もうとっくの昔に越えた私となんだか煮え切らないあいつの間、そこにいるのはいつも坊。憎くて、愛しくて離れられない、そうかと思えば、あいつはそうじゃないのかい。
人間のことなんて考え…
成瀬巳喜男のサイレント観る
港の酒場に戻ったおみつには
幼い男の子がいた。二人で地
道に暮らそうとするが二人を
捨てた夫が戻って来て
脚本 池田忠雄
栗島すみこおみつの逞しい女性像が印象
的。…
戦前の日本の不況を上手に描く。
穴あきの靴や靴下は成瀬の定番。
鏡や影の使い方はまるでフィルムノワールのよう。33年制作だから時代の先取りがすごい。後の成瀬作品にも出てくるような編集やら撮り方がい…