冒頭の大空を旋回するような縦横無尽のカメラはとてもダイナミックで、少年の動きを追ったものとしてはありえないからこそ、幻想的な雰囲気を醸し出していた。最後再び少年の元に帰ってくる場面では、空港が舞台と…
>>続きを読む黒木和雄の代表作。脚本も撮影も素晴らしい。加賀まりこも文句なしだ。しかし、と黒木は語る。「音楽で失敗した。山本直純を紹介され、頼んだのだが、ひどいイモだった。作品を台無しにした」と怒っていた。「男は…
>>続きを読む日本の60年代は、原爆や敗戦の結果がまだ残っていながらも 経済的には成長期で その全てを同時に並べれば必然的に 映像表現自体は良い意味で乱雑。ルールとロジックよりも先に 感覚的な捉え方を(と言いなが…
>>続きを読む戦後の日本を、北海道で存在するはずがないナガサキアゲハを捕まえた少年のエピソードから展開する構想自体が斬新で文学的で、何よりとてもロマンチック。ただそれが上手く機能していたかというと微妙なところ…長…
>>続きを読む大学時代に鈴木達夫について調べていた時、担当教授だった某ドキュメンタリーの先生から「鈴木達夫なら、これが一番凄いぞ」と強く勧められたにもかかわらず、観れずじまいだった、黒木和雄のデビュー作。今回、実…
>>続きを読む