邦画史に残る傑作。
異様な雰囲気を漂わせる近代的建築。
淡々と進む不気味なテンポ。
映像の節々から伝わってくる前衛性。
ここまで異空間的な魅力のある作品は珍しい。
全てのショットが強烈で、どこかベル…
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日本近代批判三部作
❶「エロス+虐殺」
❷「煉獄エロイカ」
❸「戒厳令」
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衣装:森英恵
製作:現代映画社
配給:ATG
エロイカとはイタリア語で〈英雄〉
エロはあって…
このレビューはネタバレを含みます
吉田喜重監督作品。びっくりするくらいショットがキマッてる。「戒厳令」のショットのキマリも半端なかったが、この作品はそれを上回っていると思う。凝すぎてて、観ながら思わず「うわー、すげー、なんなんこの撮…
>>続きを読む【輪廻】
吉田喜重の知的迷宮、脳内シナプスをグルグル彷徨っている雰囲気が濃厚な元祖ポストモダン映画。小ぢんまりとした『エロ虐』。黒沢清の『蛇の道』や『蜘蛛の瞳』にも近い感触のある自閉的、或いはオ○…
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セリフの意味が難解。でも画をそうするように言葉の響き。そう音としてセリフ楽しめば良い。はやすぎたサイバーパンク映画。組織はレーザーによるメタバースでの革命にすでに着手しており。時間を超越してすら暗躍…
>>続きを読む圧倒的な芸術を前に身悶えする、構図は勿論、言葉、建築、ファッション、小物いちいち全てかっこよすぎて笑けてくる、これぞ第七芸術!日本にもこんな知的で洗練された芸術があった時代があったんやなー、かっこえ…
>>続きを読む映像の構図に20世紀前半に出た、シュールな絵画の影響を感じる。漠然とした不安をはらんだ、映像は良い。何処をとってもスタイリッシュな映像でセンスの良さがある。話しは謎めいたおり、中々追うのが大変。時間…
>>続きを読む日本近代批判三部作の二作目。前作「エロス+虐殺」の大杉栄と伊藤野枝、次作「戒厳令」の北一輝のような歴史上の人物は登場しない。本作は時制が3つある。1952年(過去)、70年(現在)、80年(未来)。…
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