『復讐 運命の訪問者』。黒沢清のフィルモグラフィのなかでも屈指の傑作だと思う。そして、あの『 CURE 』へのすばらしい序章でもある。
古典的なノワールを簡潔に、見事に語る高橋洋の脚本。そして、そ…
これは凄い面白い。圧倒的エンタメ。
惨劇が復讐になり、結果的に殺し合いになるまでをウェットに頼らずに淡々とテンポよく描く。
小日向文世が殺される場面の長回しについて、奥行きの美学が炸裂していて興奮…
やる気のないガンアクションが一周回って生々しい、おもちゃみたいな命、おもちゃみたいな銃。
黒沢清の映画には廃墟がよく出てくるが、建物というのは人が使っているから廃れずにいられるわけで社会がまったく…