勝手にしやがれ!! 脱出計画の作品情報・感想・評価

「勝手にしやがれ!! 脱出計画」に投稿された感想・評価

人数がなし崩し的に増えていくところが好きだったが、この展開は『成金計画』の方が上かな。クライマックスの台詞は黒沢清作品で聞けるとは思わなかったレベルで熱い。
ネット

ネットの感想・評価

4.5
いかん、黒沢清の映画を一種の映像麻薬のように見ている自分がいる。画面がキマりまくりなんだからしょうがない。
この時から既に段ボール芸が炸裂!荒唐無稽なことがすんなり起こる映画って素晴らしい。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.6.18 DVD

画面がどれも凄まじいが、車×モノレール×飛行機をバックに二人が歩くショット、ヤクザの拷問部屋の扉が開く瞬間の光は殊更ヤバい。ビデオカメラやテレビを通して世界を見つめること。
黒沢清監督の「勝手にしやがれシリーズ」の第2作目。 

1作目同様のオープニングで始まり、「2人は殺せない、出国するなど2人を居なくすることができない」などの制約の中で作られた連作。 
相変わらず、ものすごくいいかげんなチンピラ2人(哀川翔と前田耕陽)が、これまたヘタレなヤクザ達と繰り広げるドタバタ劇。一種の喜劇であり、爆笑もの。 

ヤクザ神崎組の組長の娘とヤッてしまった男=木村君を巡って物語が展開するが、木村君は「別の女性が好きだが告白できない」とのことで仲を取り持とうとした哀川翔がホレられてしまって、『その姉妹は両方とも組長の娘だった』という凄い設定。(笑) 

オーストラリアを目指す5~6人だったが……という痛快な娯楽作。 

ダンボール場面や、主役2人とは全然関係ないヤクザ者は「一連のシーンでアッサリと殺される」など、黒沢清監督の「趣味(=製作時の制約を考慮しながらのコダワリ)」が見られるのも面白い。
中庭

中庭の感想・評価

3.7
小屋の陰で仲間が他愛なく撃ち殺される瞬間がロングショットで提示され、激昂することもなく、動き出す船に乗らず仇をとる決意を淡々と固めた二人がL字型の防波堤をゆっくりと歩き始める。動機はもはやきっかけでしかなく、遊びを終わらせた男たちの行き着く先は直接現前することがないのだが、直後に人を食ったようなくだらないショットが劇終を打ち立て、視聴者は心地よく放り出されたような不気味な感覚に襲われる。
netfilms

netfilmsの感想・評価

3.9
 鬱蒼と木が茂った三叉路の奥から、汚らしいママチャリに乗った耕作(前田耕陽)が猛スピードで現れ、牛乳を飲んでいる雄次(哀川翔)を無理やり叩き起こす。ママチャリは河岸を疾走し、谷中銀座の階段を一気に下へ。木村(梶原聡)と神崎アスカ(阿部由美子)が公園で抱き合う密会現場でカメラを回す雄次と耕作、思いっきり甘いコーヒーと苦いコーヒーとの対比。暴力団神崎組の組長・神崎(団巌)は、娘のアスカが勝手に男と付き合っているのを知って激怒し、相手の素性と二人の交際の進行度の調査を雄次と耕作に依頼した。公園で抱き合うアスカの様子を隠し撮りしたビデオを見てさらに怒り狂った神崎は、相手の男である22歳の予備校生の木村を連れてきたら200万出すという。耕作はもちろん、雄次たちに仕事を回している由美子(洞口依子)と栄(大杉漣)も200万と聞いて心を動かすが、神崎の態度にうんざりしていた雄次はその仕事を断ってしまう。ある日、雄次は街で神崎組の芹沢たちに追われていた木村とバッタリ顔を会わせ、機転を利かせて彼をかくまった。アスカは恋人というわけではなく、彼女の方から無理矢理誘われ、組長の娘とは知らず手を出してしまったらしい。このままでは叔父の住むオーストラリアに逃亡するしかないという木村の言葉に、雄次と耕作は突如目を輝かせる。

 哀川翔と前田耕陽の凸凹コンビの珍道中を描いたVシネマ『勝手にしやがれ!!』シリーズ第二弾。ヤクザの組長の娘に手を出してしまった男の受難を皮切りに、オーストラリアに逃亡するしかないという脱出計画を本気にした雄次と耕作は「ここではないどこか」への逃亡を試みる。途中、行きがかり上出会った神崎陽子(木内あきら)に惚れられた雄次、オーストラリア行きの時期で前作以上に揉めに揉める雄次と耕作のやりとりが微笑ましい。今作はシリーズで唯一例外的に、ヒロインではなく、木村宏という予備校生がトラブルを運んで来る。雄次は日本で一旗あげられなかった人間が、オーストラリアで成功出来るはずもないという至極真っ当な正論を吐く。その言葉を神妙な表情で聞く耕作の姿がある。今作は一見、奇をてらったコメディでありながら、実に哲学的なロジックを内包している。黒沢清の映画において、仲間が一人また一人と消えていき、最終的にはあなたと私の2人しかいないという光景は度々見られた。それに対し、今作で見られる光景というのは、オーストラリアへ行こうと画策する人間が、哀川翔と前田耕陽の2人から、木村やアスカや陽子へと増殖の一途を辿ることである。やがて敵役であった高部までもが彼らの味方になり、オーストラリアへ向かう一行は2人から6人へとグレード・アップする。だが幸せな光景は長く続かない。諏訪太朗扮する密航指南者は、東京のどこかの港へたどり着くが、希望の船に全員が乗る瞬間は遂に訪れない。
少なくとも、黒沢清のコメディはビスタサイズで撮られなきゃいけないと確信した。
そのくらい巧みさと雑味を含んだ幸せな二作目。
終始画面に人が出入りするだけで面白いし、カット尻の長さもホラーより有効打ではないか?哀川翔が古い友達と駐車場で接触するシーンなんか、クライムアクションのような味わいなのに、コメディシーンでは哀川翔の家で複数の人間が物を投げ合ったりする。
梶原聡が、「あっちへ行っちゃう」シーンの爆笑感はビスタサイズ故。
横並びで悠々と歩いていく集団が縦になり、バラけて最終的には哀川翔&前田耕陽はヒロイン達と分断されてしまう。王道の格好良さを詰めつつ、漁船と並行移動する前田耕陽で泣かせるクライマックスは必見!
佐藤

佐藤の感想・評価

-
最高

哀川翔の部屋のショット、どれ一つとっても動きに溢れててどこ見てればいいのかわからなくて、その混乱してる状況が嬉しくてたまらない。

たった80分の映画なのに終盤の船に向かう一行を捉えたショットの神々しさ。

あとこれ見てて思ったのがわざわざ口から煙を吐くためだけにタバコを吸っているように見えて、面白かった。
ラスト付近トンデモナイ。
このシリーズ、まむしの兄弟だよね。
剛

剛の感想・評価

3.7
木村くんのキャラを笑いたいところです
が、身近に似た様な奴がいるのでなんか怖いです笑
あの当時はオーストラリアに夢があったんですかね?
>|