蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳の作品情報・感想・評価

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳1998年製作の映画)

製作国:

上映時間:83分

ジャンル:

4.0

「蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳」に投稿された感想・評価

黒沢清の人間の空虚さはやっぱりこの手の冷酷な不条理劇の中でこそ魅力的に見える。
ハンコ押すだけの仕事を辞めると宣言したら、即次のカットでダンカンに「お前しかいないんだよー」と説得されてるのが一番笑えた。
上手い比喩が使えずに、2つグラス並べてまるで俺たちと言っちゃうところも馬鹿馬鹿しくて良い。しかし大杉漣のエキセントリック演出はスベっていた。
必要な場面だけを大胆に切って繋げると、ガヤの雑音もその度にブツブツ切れて良いリズムが出てくる。
北野映画っぽい。特に「ソナチネ」 影響が色濃く反映されてる
大杉漣の並走シーンのシュールギャグ具合が黒沢清のセンス爆発してる
化石彫りの爺さんとの追いかけっこの遠景カット、走って逃げる女を投石で殺す、弾切れの銃が印象的
黒沢清の個人的ベストかな
lag

lagの感想・評価

4.1
気がついてもまだ続いてた。集合のしかた。森の中。一望する。湖で釣り。スケートとボール。反復作業。室内と窓辺。顔と体。突っ立つ。背中。気乗りしない間の抜け。省略してあっさり。
Jeffrey

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2.8
「蜘蛛の瞳」

本作は蛇の道に続く黒沢清監督の一九九八年の大映映画で、この度DVDにて初鑑賞したが北野武とエドワードヤン好きなのが一目で分かる作風だ。とりあえずソナチネをもう一度繰り返し見たくなるような作風だ。前作よりシンプル感が少しなくなっているがそれでも単純明快でわかりやすい。この作品とりあえず絶望が続くような映画だ。復讐とは…
Relax

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4.0
物語終盤の、トラックの中→食卓→トラックの中、というカットの切り替えに面食らった。白い覆いを外す→ただの木の棒がポツンとそこにある→幕切れ、というあまりにもあっさりしていてよくわからない終わり方にも震えた。ぶつ切り感がすごい。こっちが不安になるぐらいズバズバ切るなあと思った
事件的な密度の高さに、もう二度は見返したくないくらい。究極に洗練された画作りは、ノワール映画、もしくはホラー映画の到達点ではないかと言えるほど、人間の一線をグリグリ揺さぶってくる。戦慄が消えない。
岡

岡の感想・評価

4.0
ソナチネしか見たことないけどなんかたけしっぽいなと思った。フィルマークス見たらそう言ってる人が沢山いました。
b

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3.7
初期武映画っぽい、中でもソナチネ感は特に強い。
素っ気ないセリフ回し、厭世的空気感、ハンコ押すだけの雑仕事描写、おっさん同士のイチャコラ、人の物っぽい撮り方などなど。
横スクロールの歩行シーンはその男のオマージュか。
AE35UNIT

AE35UNITの感想・評価

4.6
子供部屋にいた何かを、哀川翔とその妻の二人の目線を通して描くところが異常に恐ろしかった。妻目線では、それは死んだ娘のように見えた。妻がそれを観て怯えているのに気づいて子供部屋に向かう哀川翔は、最初は妻と同じように娘の姿を見る。しかし、次の瞬間には哀川翔は殺したはずの男の死体(白い布で包んだもの)を見る。そして、二人が見たものが幽霊なのか何なのか説明されないまま次の場面に移る。
自分としては、この場面に映っている「何か」の描写は「ミツバチのささやき」のフランケンシュタインの怪物のような、観る側が対象から受ける反応を自分の思考の中で具現化したもののように思われた
(例:映画「フランケンシュタイン」を観て「怖い!」と思った→後になって、森にて得体の知れないものを見た→「怖い!」と思った→「怖い!」といえばフランケンシュタインの怪物だ→自分が見たのはフランケンシュタインの怪物だ)。仮に、哀川翔がこうして具現化したものが見えたとして、実際には何がいたのかがよく分からない。それが怖い。
この場面の他にも、一体何なのかよく分からない場面が多く、何か意味を見出そうとしているうちに次々と場面が移っていく。どの場面も登場人物が奇妙な動き方をするので飽きない。
Uえい

Uえいの感想・評価

3.0
傑作。カットの切り替わりの直前でボソッというシーンが、漫画の次のページに捲る前の繋ぎの台詞に思えるなど、漫画的だと感じる箇所が多かった。そういう点で、ポンジュノなど韓国映画の繋がりを感じるのかもしれない。また、たけし軍団のエッセンスなのか、さっぱりした殺人はたけし映画の類似性を感じた。
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