カンタ!ティモールの作品情報・感想・評価

カンタ!ティモール2012年製作の映画)

Canta!Timor

製作国:

上映時間:110分

4.3

「カンタ!ティモール」に投稿された感想・評価

mumbleboy

mumbleboyの感想・評価

4.3
今までは名前しか知らなかった東ティモールという国の悲しい歴史。彼らはただ自由に自然と生きたいだけなのに何でインドネシアはここまでひどいことができるのか、その部分だけだったらつらすぎて途中で観るのをやめてたかも知れないけど東ティモールの人々がそれでも前を向いてうたを歌って踊って大地で足を踏んで本当に明るくて素敵で救われた。

世界がインドネシアを非難する中で日本はインドネシアとの利害関係が深く間接的に東ティモールの悲劇に加担していたという事実を知ると我々の社会、生活が目にえない所での悲惨な状況の上に成り立っていることに気がつく。日本という国の中で人生を歩む上でもっと広い世界でも関係があることを知った上で生きるということについて改めて考えなければいけないと思う。

重い部分も然り、そしてどんな辛い状況でも力強く生き続ける人間の可能性も感じられました。最近、先進国に住む経済的にも恵まれて生死の危険もない人間が心を病んだがゆえに不幸になる、という様な映画をいくつか観たけど、心が強くあれば我々には想像できないひどい状況をも人間は生き抜けるということを見せ付けられました。
はに丸

はに丸の感想・評価

4.5
名前だけは聞いたことがあった東ティモールという島国の、独立までの悲惨な歴史をこの映画で初めて知った。

この悲しい過去に反して、ここに登場する子供達の笑顔がなんと輝いていることか。大地を敬い人の絆を大事にする人々の営みを、誰も踏みにじる権利はない。

独立を阻み、住民を虐殺してきたインドネシアに、日本は資金を援助していたという事実。目的は東ティモールの豊富な資源。目の前が真っ暗になる。何てことだろう?憲法9条で、世界の平和を願いながら、実際は時刻の利益のために、この虐殺に荷担していたのかと思うと、悔しくて涙が止まらない。

そんな日本が、今度は復興を援助している。だけど、その援助は、何のためなのか?
彼らの望みは、大地を敬い、その恵みの中で人の絆を結んで生きていくこと。
その事をないがしろにした開発など、むしろ望んでいないのではないだろうか?

全編を通して、決して恨み節ではなく、彼ら本来の温かさや、過去の悲しみが感じられる歌に溢れ、もうなんか、歌詞なんかわかんないけどずーーーーっと泣きながらの観賞。
「見て欲しい」と言うのは好きじゃなかった。個人の好き嫌いあるし。押しつけたくない。

けれどこれは見て欲しい、一度でいい。とても素晴らしいドキュメンタリーだと思う。

日本がこれだけ揺らいでいる今、何がいったい「発展」なのか考え直せて、鈍ってしまった人間の本質を感じようと、少しだけ細胞が蘇る。

今これを見られて良かった。
Zawachin

Zawachinの感想・評価

4.7
音楽をふんだんに使った内戦の記憶の記録映画。気づかず関わってたことに悲しくなりつつ、ティモールの人の良さを前面に出した一本。もちろん偏ってはいるだろうけど、映像のつなぎ方が芸術的。ドキュメンタリーつくってみたい、っていう素人の憧れを呼び起こさせるような作品。
yamo

yamoの感想・評価

5.0
中学受験の勉強で、独立に関する問題で東ティモールが出て、「どこ」ってなった記憶があるのだけど、その時書いた「東ティモール」の裏にこれだけのことがあったのは10年以上経った今まで全く想像しなかった。日本がそれに荷担していたということも。自分たちの暮らしをさせてほしい、その一心で24年にわたる暴力に対抗し続け、攻撃してくる兵士のおかれた状況にまで思いを巡らせるティモールの人々の語りは迫るものがあった。
こここ

こここの感想・評価

3.5
やっぱりティモールは特別な国だ。
間接的に戦争に加担していた日本は今、開発援助をしている。皮肉すぎる。
ティモールの良さを残しつつ未来のために発展してほしいな。
東ティモールがインドネシア(?)から独立する前後の時代の市民たちの苦しみを彼らの歌に合わせて描いた音楽ドキュメンタリー

人間の尊厳というのは私たちが日頃の当たり前のように享受してるものだが、世界のどこかではそれを獲得するために命がけで戦っている人々がいる
世界はなんて不平等なのだろう
子どもたちの無心な笑顔がまぶしい。東ティモールの独立までの悲惨な歴史を初めて知った。みんなわが子のような助け合い社会、自然への畏敬の念、自分たちは奴隷ではないという人権意識は、日本の人々が忘れてしまった、あるいは未だに持てていないものだと思う。


東ティモールフェスタでの上映(上智大学にて)
大げさではなく、これ観て人生変わった。

遠い名前も知らない国の出来事かと思いきや、悲劇の元凶には少なからず我々日本人も関与しているということ。

ものすごい悲しみと、それを上回るものすごい希望が混在する映画です。

あと、アレックスの唄が頭から離れない。

Youtubeで監督さんのインタビューがいろいろ観れるのだけど、映画に収まりきらなかった裏エピソードをあれこれ知ると、さらに感動しまくりますよ。
モザンビークで出会った東ティモールの人たちは、まるで家族のように友人と接していました。その理由がちょっと分かった気がします。大地と人間の繋がり。それは自分たちが意識できる時間の奥行きなんかよりもずっとずっと長く続いていて、それを忘れてしまうのって悲しい。もっと昔のことについても想いを馳せてみようと思いました。
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