クワイ河に虹をかけた男の作品情報・感想・評価

クワイ河に虹をかけた男2016年製作の映画)

上映日:2016年08月27日

製作国:

上映時間:119分

4.1

あらすじ

「クワイ河に虹をかけた男」に投稿された感想・評価

きょ

きょの感想・評価

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日本が受けた被害と同時に、日本が外国で何をしてきたかも知らないといけないんだよな
pherim

pherimの感想・評価

3.8
泰緬鉄道建設に陸軍憲兵隊通訳として関わった永瀬隆の、贖罪と和解に賭けた生涯。「死の鉄道」をめぐり、一個人が戦後なぜここまで多くを背負ったのか、という疑問に応えてくれる一作。実存と誇りのリアル。


数万人の犠牲を出した鉄道建設中で最も過酷だった場所と言われる切り通し『ヘルファイアー・パス』を中心に、一帯が現在博物館化されている。少し遠いが、展示水準が異様に高くお奨め。『クワイ河に虹をかけた男』で永瀬さんがこの谷底を歩く場面も。 http://hellfire-pass.commemoration.gov.au

この博物館、展示の質が東南アジアではトップクラス。その高さゆえ日本人だからと嫌な思いをさせられることもない。近隣ではカンチャナブリ~ナムトクの鉄道旅(旧泰緬鉄道の一部を今日も使用)、ビルマ国境に接するサイヨーク国立公園&エラワン国立公園もピクニックに良いですよ。

海外の博物館での日本語対応って、内向きに多言語準備してますよアピールしてるだけの酷いものも実際多い。(アンコールトムとホーチミンのベトコン関連系はネタ級だった)その点ここの日本語は、翻訳調ですらなく完璧。携帯音声ガイドも高水準。その割に公式日本語ページが見当たらない。惜しい。

『戦場にかける橋』戦後譚とも言える『レイルウェイ 運命の旅路』で真田広之が演じた元陸軍通訳・永瀬隆さん。彼に焦点を当てたドキュメンタリー映画『クワイ河に虹をかけた男』は、連合軍兵士の物語に隠れがちだが、より多くの犠牲を出した東南アジア人労務者の存在をフェアに扱う点でも良かった。

ちな『レイルウェイ 運命の旅路』は、真田広之とコリン・ファースが対峙するオトコマエ映画としても素朴に良い映画です。

気丈な妻役ニコール・キッドマンやステラン・スカルスガルド等々豪華で、“日本軍”文脈ゆえにこそ懐の深い真田登板が活きてます(ので観て)。アマプラ他有

『レイルウェイ 運命の旅路』https://twitter.com/pherim/status/468270555246768128
miyu

miyuの感想・評価

3.0
日本が過去にやってきたことを忘れず
背負いながら生きなければならない
太平洋戦争中に陸軍通訳としてタイで勤務した永瀬隆氏の贖罪の足跡を、瀬戸内海放送の満田康弘が追ったドキュメンタリー。『レイルウェイ 運命の旅路』のモデルとなった人物が、“死の鉄道”と呼ばれた泰緬鉄道犠牲者へのあがないと、元捕虜と旧日本軍関係者の和解に尽力する日々にカメラが迫る。周囲の反発に遭いながらも、人として正しい道を模索してきた人物の年月が重い。

太平洋戦争真っただ中の1942年7月、旧日本軍はタイとビルマ(現ミャンマー)をつなぐ泰緬鉄道を敷くための工事に取りかかる。軍はイギリス、オーストラリア、オランダ等の連合軍捕虜6万人超に加え、25万人以上の現地アジア人を投入。当時陸軍通訳だった永瀬隆氏は、タイ側の鉄道建設拠点カンチャナブリ憲兵分隊に配属されていた。
aZusA

aZusAの感想・評価

4.0
公開当時観に行けなくて、やっと観られた。
戦争はだめだ。単純なことだけど、改めて思った。
戦後何十年もこの活動をされてきた永瀬さん、どれだけの覚悟があったのだろうと思うと、胸が痛くなりました。
takashi

takashiの感想・評価

4.0
太平洋戦争で日本がタイ人にした事、そしてタイ政府が日本人にしてくれた事、100回以上もタイを訪れ、まさに命の尽きるその瞬間まで和解を目指し、日本とタイの架け橋になった日本人がいた事、それを支えた奥さんの献身など…
この歳だし、過去の日本がした事とか、
しっかりと知らなきゃなーと思った
Kunihiro

Kunihiroの感想・評価

4.0
真実は一つ。戦争は終わってからも続く。あまり知られていないこの事実を広めることが残された世代の役割だと思った。
notitle

notitleの感想・評価

3.8
泰緬鉄道建設時、陸軍通訳をしてたある日本人の、長きにわたる贖罪の話。知らないことが沢山描かれてた。多くの国々にとって、日本は戦争加害者である。色んな要因を経て、あの日、そして今がある。その事実ともっと向かい合うべき。話はそれから。
Shoya

Shoyaの感想・評価

3.9
太平洋戦争時、タイに敷設された泰緬鉄道。
その建設に携わって命を落とした現地民や外国人捕虜の慰霊・またその遺族に対しての謝罪を、奥様と二人で行なう元軍事通訳・永瀬隆氏の話。

ここで触れていることは、そのほとんどが教科書には載っていない“戦後処理”の事実である。


今を平和に生きることは大事である。
そして、これからを平和な世の中にすることももちろん大事である。
では、平和な世の中を手に入れるためには何が必要なのか?
そう考えたとき、“過去を知る”ということは必要不可欠な要素としてあるのではないだろうか。
私たちの先人たちがどのようなことをして平和を壊してきたのかを知ることは、これからの平和を作る上で重要になる。
私自身、この時代に生きていたわけではないので、ここで描かれている現地民や捕虜への迫害が100%過ちだったのか断言することはできない。
しかし、その行いによって今もなお、苦しみながら生きている人がこの世に居るということは100%事実なのだから、その血を継ぐ者として理解しなければならない。
喜びの記憶なんかより悲しみの記憶の方がずっと残るのだから。

かつて戦場や強制労働を行なった場所には、労働者や捕虜の遺骨に加え、日本兵の遺骨もいまだに放ったらかしにしてあるという。
そんなことを知っている日本人がどれだけいるだろうか?
undo

undoの感想・評価

3.9
心に虹を。

みなさま、お久しぶりです。
近々、仕事環境が大きく変わることになり、その準備に日々追われておりますが、徐々に映画館に行ける時間もとれるようになってきたのでレビュー活動を再開致します。

先週末、久しぶりに完全オフがとれたので、今まで映画鑑賞を我慢していた反動で、2日で6本観てきました(笑)少しずつレビューを書いていきます。

本作は、KSB瀬戸内海放送が制作したドキュメンタリー。
旧日本軍の通訳としてタイへ従軍していた永瀬隆さんの、戦後の贖罪の姿を描く。

政治的な思想は人それぞれだけど、第二次世界大戦中の旧日本軍の行動については、いまだに様々な議論を耳にする。
個人的には、当時のことを知る人が少なくなるにつれて、その時代が持っていた感情なども読みとりづらくなっていき、今の時代の人間に都合良く解釈され、利用されるだけなのだから、どこかで線を引くしかないと思う。美化も卑下も不要。
現代の人間には、信頼できる当時の記録を心に留め、教訓とし、その上で前に進むことしかできないのだから。

だけど、当事者の方はもちろん別で、人生を大きく狂わされた方達が一生をかけて恨みや怒りを忘れない、ということは仕方のないことだと思う。そんな人たちに対しては、「前に進まなきゃ」とは気軽には言えない…。

本作の主役、永瀬隆さんは実際に戦場で目の当たりにした旧日本軍の捕虜に対する蛮行に対して、戦後の日本政府の反対にも関わらず、個人での贖罪に取り組んだ。
当時の関係者が行った行動というところに価値があり、映像を通して知ることのできるその真摯な姿勢には一種の神々しさすら感じる。
同時に、永瀬さんの語る当時の凄惨な状況は、同じ日本人としてショックを受ける。ガリガリに痩せた捕虜の映像も見れるのだけど、永瀬さんの話を裏付けるには十分すぎる生々しい映像。
現代の国際感覚では決して容認されない、当時の日本軍のエゴや戦線の弱さが容易に読み取れる。

永瀬さんは、戦後タイに135回も訪れ、様々なアプローチで贖罪を行う。現地のタイ人に対してだけではなく、当時のイギリス人捕虜にも和解の機会を得るために接触する。
現地を訪れた、かつての捕虜達に友好ムードはなく、その恨みと怒りをないまぜにしたような鋭い眼光には、同じ日本人としてショックを受ける(2回目)。

和解と贖罪の巡礼を続ける永瀬さんの長い闘いは終わりのないマラソンのよう。徐々に体力が衰えながらも、旅をやめようとしない永瀬さんの姿に、一生をかけて取り組み続けることの尊さを教えて頂いたような気がした。

そして、この映画にはもう1つ見どころがある。
『ふたりの桃源郷』
『人生フルーツ』
などに通じるテーマなのだけど、こちらも気高い。人生、一度きり。そして心に虹はかかった。
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