SABU監督『幸福の鐘』(2002)
同じ道でも景色でもその時の心境が違えばまったく異なってみえるー
得意な出来事も日常化されていく。(同化作用)
主人公が台詞なくても、映画はこんなにも語れる…
製鉄所の工場に勤務していた五十嵐(寺島進)だが、ある日工場が閉鎖となり失職してしまう。絶望した五十嵐は工場からあてもなく彷徨い歩く。
歩く中で様々な人に出会い自身の幸せとは何かを探していく…。
主…
誰かの話を聞いている時の主人公の沈黙は心地良いのだけれど、彼が一人きりの時に、自分の内面で葛藤しているような沈黙は、息が詰まって苦しかった。
死の香りをまとった人々との対話の壁打ちに使われる主人公。…