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『ルートヴィヒ 完全復元版』に投稿された感想・評価

若干18歳でバイエルン国王に即位し、廃位直後41歳で謎の変死を遂げたルートヴィヒ2世。
彼の在位22年間を全長4時間に渡って描き上げたヴィスコンティの最長伝記巨編!

芸術をこよなく愛したこの繊細な青年は音楽家ワーグナーのパトロンや大規模な城の建設など国庫を圧迫した浪費家「狂王」としてその数奇な運命を辿るわけですが、
ここでもやはりヴィスコンティは主人公を通して自分自身を見つめていたように感じます。

貴族の末裔として城で育ち、絢爛豪華なデカダンスを描くことで自ら体験した貴族文化の変移とその様式美を作品に投影してきたヴィスコンティ。
しかし時代の移り変わりと共に映画界では彼のような巨額かつ冗長な大作は作りづらくなり、
病に倒れ、資金繰りに苦労しながらも、納得のいく芸術を残すという執念はルートヴィヒの姿とも重なります。

本作は常に寒々しい曇天と共にどこか色彩を欠いたトーンが全体を占めており、
世間から閉ざされた空虚な城の中で生きるルートヴィヒは、まるで青白い月のように妖しく、ただ夜明け前の薄暗い空だけが美しくスクリーンを覆うのです。
こうした天気や空模様は物語と大変密接に関わっており、
雪、エリーザベト来訪時の淡い陽光、ベルク城移送時の一度きりの青空、そして豪雨など、彼の心情を巧みに表現しています。

ヴィスコンティの美学はコッポラ監督「ゴッドファーザー三部作」、キューブリック監督「バリーリンドン」、ベルトルッチ監督「ラストエンペラー」、スコセッシ監督「アビエイター」など多くの巨匠の大作に脈々と受け継がれており、それらは未だに我々の心を魅了して止まないのです。
みりお

みりおの感想・評価

4.1
(昨年の忘れ物レビュー)
憧れのU-NEXTデビュー作品🥰✨
映画友だちであり、明日海サマ友だちでもある、大好きなマリちゃんが鑑賞していたので、みりおも長年温め続けた作品にチャレンジできた😆💓
マリちゃん、ほんとにほんとにありがとう(*´꒳`*)

本作はバイエルン国王のルートヴィヒ2世の半生を描いた作品で、わずか19歳で即位してから、音楽や絵画・文学に傾倒して王位を追われ、その人生を終えるまでが描かれています👀

本作を観て初めてちゃんと知りましたが、ミヒャエル・クンツェ脚本の有名すぎるミュージカル『エリザベート』の主人公でもあるエリザベートとルートヴィヒは叔母と甥の関係👀✨
(と言っても8歳違いだからいとこみたいな関係だったみたい)
エリザベートは16歳でオーストリア皇后に、ルートヴィヒ2世は19歳でバイエルン王になり、ともに類稀なる美貌に恵まれたことから、共通点は多かったようです。
なにより2人とも王室の伝統を嫌い、芸術と乗馬と自由を愛したことから、2人はとても気が合ったようで、女性全般を毛嫌いしていたルートヴィヒも、エリザベートのことだけは大好きだったんだとか。

またかの有名なノイシュヴァンシュタイン城は、ルートヴィヒが幼少の頃から憧れた中世騎士伝説の世界を具現化するために作らせたんだそうです👀!!
旅行で訪れたときにはその美しさに息を呑んだ記憶があるけど、まさかルートヴィヒの命で作っていたなんて❣️
築城の指揮を執らせたのは、建築家ではなく宮廷舞台芸術の画家だったそうで、当時はそれに批判もあったようですが、童話から抜け出てたかのよつに、森の中に煌びやかに佇むあの光景は、アーティストに作らせたからこそのクオリティだったんだろうな☺️
1886年未完ながらも住み始めたルートヴィヒ2世は、同年6月11日に精神病と診断され、ベルク城に幽閉されてしまい、王がこの城に居住できたのは、半年もなかったそうです…

ルートヴィヒの人生の末路を知っているからこそ、「莫大な富と名誉を持ちながらどうして、あと少し強く生きることができなかったのか…」と思いながら観ていたけど、4時間かけて彼の半生をじっくり追うことで様々な苦悩を感じ取ることができ、易きに逃げてしまうのも少しわかってしまったかな💦
現代でもあれだけ多くの観光客を集めるノイシュヴァンシュタイン城然り、ワーグナーを歴史に残る音楽家にしたのも然り、もし芸術家として生きることを許されたのならば、彼の人生はもっと幸せだったはず。
ルートヴィヒも幼い頃からしっかりと帝王学を叩き込まれたんだろうけど、やはり人には向き不向きがあるし、その適応能力関係なしに血筋で自身の人生が決められているのは、やはり本当に辛いことだったんだろうな。
「特権的な自由は、真の自由とは別です。
 真の自由とは万人のものであり、
 誰もが手にする権利があるのです。
 人生を愛する者は慎重に生きねば。」
忠臣のこの言葉は本当にその通りなんだけど、立場があるからこそ、何を選び取っても"特権的な自由"に見えてしまっていた側面もあるんだろうなと思うと、どうか彼が大好きな童話や伝説や音楽に包まれながら、天国で微笑んでいてほしい…と願わずにはいられなかった。


【ストーリー】

19歳の若さでバイエルン国王となったルードヴィヒ2世(ヘルムート・バーガー)は、作曲家ワグナーに心酔し国費をつぎこみ、またオーストリア皇后である従姉妹のエリザベートに恋するあまり、その妹・ソフィーとの婚約を破棄してしまい、国王の自覚のない行動が徐々に目立っていく…


【キャスト・スタッフ】

*監督:ルキノ・ヴィスコンティ

『ベニスに死す』でみりぺでぃあ記載済のためお休み💤
相変わらず退廃的な作風がほんっとーーーに上手い✨
ルートヴィヒという人を主人公に据えながらも、ここまできちんと物悲しい作品に仕上げるというのは、もはやヴィスコンティにしかできなかったことだと思います👀✨


*ルートヴィヒ:ヘルムート・バーガー

オーストリア出身🇦🇹
複数企業を経営する裕福なお父さんのもとに生まれたそうですが家業には一切興味がなく、10代で家を飛び出し、いろんなアルバイトをしながら演技の学校に通ったそうです。
そして大学在学中に、たまたまヴィスコンティの映画撮影に居合わせたことから彼に見初められ、共にバイセクシュアルでもあったことから2人の仲はほぼ公認の間柄となり、ヴィスコンティとの出会いから2年後に『華やかな魔女たち』(1966)で映画デビュー🌟
また翌年の『ヤング・タイガー』(1967)ではなんと映画初主演を果たしました✨
ヴィスコンティからヘルムートへの愛はとても深く、様々な文化的教養を身につけさせ、また逆にヘルムートの興味を理解しようとしてビートルズを自宅に招いたこともあったんだとか👀!
そして本作は1972年の作品であることからも、2人の愛の結晶とも言える作品だったんだろうなぁ💓
しかし程なくして1976年にはヴィスコンティが亡くなり、ヘルムートは自身のことを「ヴィスコンティの未亡人」とまで呼ぶほど嘆いたそう💦
また1970年代には、ヴィスコンティ作品ほど豪奢な映画作品を作る財力が映画界になくなっていたことも悲観し、アルコールやドラッグに溺れ1977年には自殺未遂をしています💦
けれど友人の支えもあって回復し、1979年にはヴィスコンティ作品に比べて極めて低予算のTVドラマ『ダンツィヒの薔薇』にも挑戦💪
さらに翌年にはコメディ映画『私の妻は魔女』(1980)にも出演し、新境地を切り拓いています✨
その後『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1991)などにも出演して話題を攫い、また自叙伝などを発表してヴィスコンティとの関係を赤裸々に語ったことでも話題になり、彼の俳優人生は順調でしたが、2000年から10年程度は母を看取るために俳優業を実質引退状態になります💦
ただ2010年代には華麗にカムバックし、『SAINT LAURENT/サンローラン』(2014)で晩年のイヴ・サン=ローランを演じて話題になったり、また36歳年下の男性と結婚式を挙げたりと、話題には事欠かない人生を送りましたが、2019年、ベルリンでの舞台を映画化した『リベルテ』でカンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員特別賞を受賞した後、健康上の問題を理由に俳優業を引退しています。


*エリザベート:ロミー・シュナイダー

ドイツ出身🇩🇪
祖母・母ともに女優の家系で、自身も1953年に母の主演作『再び白いライラックが咲いたら』で映画デビュー🌟
翌年には『プリンセス・シシー』でエリザベートを演じて国民的人気女優に✨
その後三部作を演じ切るとともにロミーのドイツ国内での人気は不動のものになりましたが、シシーのイメージがこびりついてしまった自身のキャリアを嘆き、4作目への出演は、ギャラ6億円を積まれても首を縦に振らなかったそうです💦
1958年に『恋愛三昧』でアラン・ドロンと共演し、2人は恋に落ちます💓
母の執拗な干渉に嫌気がさしていたロミーは、パリのアラン・ドロンの元へ駆け落ち同然で同棲し、そのときドイツマスコミ界からは「ドイツを捨てた」「シシーという清純なお姫さま像を裏切った」と揶揄され、その後ロミーが亡くなるまでドイツマスコミ界との確執は解けなかったそうです💦
しかし夫のアラン・ドロンからヴィスコンティを紹介され、まだフランス語も喋れないロミーにヴィスコンティが『あわれ彼女は娼婦』(1960)の舞台の主演を任せたことから、ロミーのフランスでの女優としてのキャリアは花開いていきます🌸
自身にこびりついたシシー像をあれほど嫌がっていたロミーが、本作で再度エリザベートを演じたのも、ヴィスコンティがいたからこそ🌟
またアラン・ドロンとは忙しさの中のすれ違いで離婚したものの、『太陽が知っている』(1968)にロミーを推すなど、良好な関係を維持していたよう✨
1970年代からは、ただ美しいだけではない役にもチャレンジするようになり、『L'important c'est d'aimer』(1974)では、金のためにポルノまがいの映画に出ざるをえない落ちぶれた女優を演じ、第1回セザール賞主演女優賞を獲得しています🥳
その後も彼女のキャリアは順調でしたが、1979年にフランス国税庁から莫大な額の追徴課税を受けたことで彼女は事実上破産してしまい、併せて年齢を重ねることへの不安も重なり、アルコールと薬に手を出してしまうように💦
息子の事故死なども重なり、わずか43歳で心不全で亡くなっています😢
ただ1984年、フランス映画界の将来有望な若手女優に贈られるロミー・シュナイダー賞が創設されており、フランス映画界でどれほど彼女が愛されていたかがよくわかるなぁと感じました🥰
その他の主な出演作は『ありふれた愛のストーリー』『サン・スーシの女』など。
菩薩

菩薩の感想・評価

3.9
綺麗な顔した兄ちゃんがきたねぇ歯したおっさんになるまでの一部始終。やっぱ人生から物を噛む事を放棄した奴はちょっとやばい、あぁ言うおっさん南千住あたりによくいる気がする。顔圧と画面の圧で4時間ゴリゴリになぎ倒していくブルドーザーみたいな映画、正直面白いのかつまんないのかすらよく分かんないけど、富士そばを至高と捉えているド庶民の俺には「ひぇっ…」となる様な豪華絢爛が次から次へと目眩くしちゃってクラクラする。『山猫』しかり『イノセント』然り「綺麗だって良いじゃない、ヴィスコだもの」で済ませたくなるが普通に考えるとなる頭おかしい、なんなんあの城の地下にあるカリブの海賊のスタート地点みたいなやつとか。なんだかんだで国民は国王の狂気を楽しんじゃってるみたいなくだり、今の日本の政治状況と全く同じ様な気がして凄い嫌な気分になった…。

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