リビング・エンドの作品情報・感想・評価

リビング・エンド1992年製作の映画)

THE LIVING END

製作国:

上映時間:92分

3.6

「リビング・エンド」に投稿された感想・評価

エイズで死ぬ時代にエイズになっちゃったゲイのインテリ青年が、破滅的なエイズキャリアの青年と出逢って、愛の逃避行をする映画。
破滅と永遠が表裏一体であることを教えてくれる素晴らしい恋愛映画。
この疾走感が、理想の愛の形。マイベストラブストーリーのひとつになりました。
LGBTという言葉などなかった時代の、そうだからこその鮮烈な傑作。要所要所で感じるゴダールっぽさ(主人公の部屋にポスター貼っちゃうぐらいだから好きなんだろうなあ)。そして断然ゴダールより面白い。

このレビューはネタバレを含みます

同性愛の青年2人が、ある事件をきっかけに車をひたすら走らせて逃げる。

「なぜそうなるんだ!?」と思うレベルで2人の青年も彼らの周りの人々もぶっ飛んでいるが、その分、2人の間の愛だけが確実に存在するものとして映る。同性愛者、HIV感染者というレッテルを背負う2人だからこそ、「命より愛してる」というセリフに相当な重みを感じた。クレイジーで激しく、優しくて哀しい映画。
HIV陽性の青年と、世間の暗部をさまよいトラブルを抱えた直情的な青年と出逢い、絶望的な愛の逃避行。その生き急ぐ若さの疾走感は鮮烈で、セクシャル!自由を求めても、何処へも行き着けない彼らが哀しい。

タイトルはジ-ザス&メリーチェンの曲名から取られていて、その曲のイメージの、ザラザラとしたノイズのような音が疾走する中にロマンチックさがある、まさにそんな作品!


映画館で観てるけど、ずいぶん昔で、もうその映画館は無いし。