不信のときの作品情報・感想・評価

「不信のとき」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

2013年2月7日(木)、池袋・新文芸坐で鑑賞。 

いやぁ、久しぶりに「大人に楽しい映画」を観させてもらった。 
会社員の浮気、家庭での事件など、コメディタッチだがサスペンス的な家庭ドラマといった感じの今井正監督作品であった。 

冒頭、新宿の『ヌードスタジオ』という「個室で女性が裸を見せて客から金をとる」といった風俗店から始まる。ここに男二人が行くのだが、その一人が田宮二郎。男二人は、その後、銀座に繰り出すが、そこのバーの女性が若尾文子。大人の色家。和服が美しい。 
田宮二郎が若尾文子に「君は何人知っているのか?」などという大人の会話を織り交ぜながら、東中野の若尾文子のアパートに送っていくが、若尾文子の「ちょっと寄ってらっしゃらない?」に田宮二郎が言葉どおりにしたことから、二人は男女関係を結ぶ。 
田宮二郎の妻が、岡田茉莉子。不妊症で子供ができない女らしい。 

若尾文子は田宮二郎に「あなたの子供が欲しいの~」と言われ、戸惑うが、結局デキてしまう。まぁ、若尾文子のような美人にこんなこと言われたら、普通はそのとおりにしちゃいそうな雰囲気が良く出ている。 

その直後、不妊症で子供ができないはずの岡田茉莉子にも子供ができて、田宮二郎はビックリ。しかし、観客は爆笑。 
面白い展開になってきた。 

若尾文子の娘が「文化の日」に生まれた直後、岡田茉莉子の子供の出産予定日が「子供の日」というのも大爆笑。 

岡田茉莉子が田宮二郎に言うには「いままで子供ができなかったのは、あなた(夫)が無精子症だったから」とのこと。岡田茉莉子は人工授精したという。 
このあたりから、「じゃあ、若尾文子の子供は誰の子?」、「以前(若尾文子の前に)田宮二郎が浮気していた岸田今日子の妊娠したのは誰の子?」という疑問がわいてくる。 

岡田茉莉子には息子が生まれ、両方の子供を可愛がる田宮二郎の親バカ姿も滑稽である。
結局、病院で若尾文子と岡田茉莉子が鉢合わせする終盤、話が一気に盛りあがり、最高に面白い映画となったと思う。 

思わぬ拾い物をしたような嬉しい作品と出会えてよかった。 
やっぱり映画は観てみるものだなぁ、と思う日となった。 
この映画は、また観たい。
かれん

かれんの感想・評価

3.0
大学時代に純文学の教授が「有吉佐和子は文学ではない」とか笑うので反抗心から原作読んでついでに映画も観ました。
数十年前の女性にとっては、社会的に今よりも抑圧されていただろうから痛快なストーリーであったんだろうと思います。教授の示すところは、世俗的であり、高尚ではない、という意味だったかと。
でも普通に面白いです。
愛人役の若尾文子(←色っぽい!!)のよろけるシーンで「ほほう、なかなかあざとい女である」と思いました。
あややも奥さんも強えから。田宮二郎はひたすら:(;゙゚'ω゚'):
青二歳

青二歳の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

原作有吉佐和子。たま〜に60年代邦画で見られるヌード屋さん。加賀まりこが手ブラとは。三島雅夫と田宮二郎がヌードスタジオにお忍びというこの絵面…(˶‾᷄ ⁻̫ ‾᷅˵)
田宮二郎を挟んでホステス若尾文子に正妻岡田茉莉子の女の闘い。奥さんより浮気相手の方がお淑やかで家庭的なパターンでどうなるやら。さらに過去の女に岸田今日子。田宮二郎もよりにもよって情念深そうな女ばかり手を出して…笑。一間のアパートにクサヤを持ち込むというテロを起こすし、クズ男っぷりがすごいぜ。
田宮二郎がちょっと浮腫んでるが、盲腸で悶える姿がエロい。ここの音楽がなぜか妙に洒脱でかえって可笑しい。
家政婦を見た的な菅井きんに笑う。

タクシー初乗り百円とは安いなー。あぁ楽しや。
MoonRiver

MoonRiverの感想・評価

3.5
あややと岡田茉莉子と二人の好きな女優さんが出てるから観たかった映画。
ややネタバレぽいかも。

愛人 あやや
本妻 岡田茉莉子
5年前の浮気相手 岸田今日子
この3人に翻弄される我らが二郎さん(  ̄▽ ̄)

ホステスのあややとええ仲になり、あややからあなたの子供が産みたいと言われよし!産め!と言うてまう二郎さん。アホやな~(>o<")

産まれた女の子の名前が文子(ふみこ)。あややが静岡出身て設定やから、富士子もええなと言い出す二郎さん。
この辺は同じ大映の女優山本富士子にかけた楽屋落ちのような会話。

書道の先生で名前も売れ出した岡田茉莉子に、後は子供がいたら完璧やと言うてはならんことを言う二郎さん。やっぱりアホや(-.-)
そして本当に子供が産まれていきなり二人の子持ちになり結局あたふたする二郎さん。

あややの家で泊まってる時お腹が痛くなった二郎さんを、追い出すようにタクシーに乗せて"高円寺まで"とあややの本性が出てきました。

そして入院先の病院でとうとうあやや母子と岡田茉莉子が鉢合わせ。
この後二人の一騎討ちがありますが、これはこの映画最大の見せ場。
でもこういうホステス役はあややの十八番なんで、岡田茉莉子が霞んでしまいました。
その二人のやり取りでボロクソ言われる二郎さんがいと哀れ(/o\)

二枚目やけどこういう三枚目的な役は船越英二が上手いと思ってたけど、二郎さんもなかなかどうして良かったです。
今こんな二の線、三の線出来るん誰やろ?堺雅人とか堤真一とかか?

そして若かりし加賀まりこも、さもありなんという役で出てました。
若尾文子が全く美しく撮れていない。
最初若尾文子の年のせいかとも思ったけど、後年の『華岡清州の妻』や『座頭市と用心棒』と比べても明らかに劣って見えるのでこれは今井正の責任だろう。
岡田茉莉子もそんなに良くないし。
加賀まりこと岸田今日子は良いが物足りなさも感じる。
正座させられている田宮次郎の情けなさは笑えるけれど、締めの含みの持たせ方は小賢しい。

このレビューはネタバレを含みます

色っぽい場面の割に即物的でそそられないな・・・田宮二郎が苦悩しても「ざまあ」としか思えないし。女優バトルは見ごたえあり。妻が一枚上手なんだろう。突然賞取れたのがアヤシイ。
あ

あの感想・評価

4.0
男のまぬけっぷりが最高に笑える、ある意味コメディー。若尾文子、岡田茉莉子、加賀まりこが本当に美しい
obao

obaoの感想・評価

3.9
@シネ・ヌーヴォ
不信のとき…それは、身勝手な男が報いを受けるとき。なのでしょうか。『妻二人』とは立場を逆にして、正妻 岡田茉莉子・愛人 若尾文子…その二人に子供を産ませた男 田宮二郎が当然のごとく追い詰められていく悲劇…或いは喜劇・・・男性にとってはホラーかも知れませんね…。

さて、果たして真実は。。。

いつものように(?)キレたら怖い若尾文子さんの豹変ぶり。おしとやかな仮面の裏に激情が見え隠れする岡田茉莉子さん。笑いながらトゲを刺す岸田今日子さん。冒頭の手ブラから小悪魔感満載の加賀まりこさん…女って恐ろしい。

田宮二郎にとっては、映画界を干される原因になった作品。まさに不信のときだったのですかね。

【若尾文子映画祭 青春】にて。
mico

micoの感想・評価

2.6
BS日本映画専門chにて。
女って怒ると怖いのさ。笑

それにしても、田宮二郎はどうしてこうも残念な男役が似合うんだろう。
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