カフカの「城」を配信している動画配信サービス

『カフカの「城」』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

カフカの「城」
動画配信は2024年3月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

カフカの「城」が配信されているサービス一覧

カフカの「城」が配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
Rakuten TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
dアニメストア
Hulu
Netflix
クランクイン!ビデオ
JAIHO
ザ・シネマメンバーズ
スターチャンネルEX
みるアジア
WOWOWオンデマンド

『カフカの「城」』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

3.8
 映画は冒頭、別の町から流れ着いた1人の男を映す。彼は寒さのために立ち寄った酒場で暖を取ろうとするが、城の許可なしでは寝てはならぬと聞き、はじめてこの町が城に支配された町だと知る。彼は咄嗟にこの城に雇われた測量士だと嘘をつくが、担当者からは意外な返事が返って来る。89年に『セブンス・コンチネント』で劇場映画デビューを果たしたミヒャエル・ハネケは、それからコンスタントに2,3年に1本のペースで作品を撮るが、例外的に1997年だけは『ファニーゲーム』と『カフカの「城」』という2本の作品を撮っている。この2作の対照的な姿勢はこれ以降のハネケを考える上で非常に興味深い。『ファニーゲーム』の不快指数100%の残虐性、そして『カフカの「城」』の迷宮を極める複雑な心理劇。まるで鋭利な刃物と丸みを帯びた真綿のような対照的なベクトルには驚きを禁じ得ない。また『ファニーゲーム』で若者に蹂躙されるスザンヌ・ロタールとウルリッヒ・ミューエの悲劇的な夫婦が、『カフカの「城」』でも恋人役を演じている。おまけに『ファニーゲーム』では残虐な殺人鬼を演じたフランク・ギーリングが、今作ではウルリッヒ・ミューエの腰巾着として極めて喜劇的な役柄を演じている。『ファニーゲーム』と『カフカの「城」』は文字通りコインの表裏のような密接なスタンスを保つ。

 原作であるカフカの「城」は未完であり、その物語は解決を見ることなく中途半端に終わっている。そもそもカフカの生前、最後まで書き遂げられたのは『変身』くらいであり、『審判』『城』『失踪者』などの未完の遺稿はマックス・ブロートの手により完成させられた。カフカのもともとの原作は生々しい断片であり、終わらせることが困難だった。ハネケはこの未完の作品をほぼ改変なしで描いている。流れ着いた翌朝から主人公は城を目指すが、なかなか目的地である城には辿り着かない。2人の助手が付いてきて、1人の伝達係バルナバスがクラムとの間を取り持つ。彼に付いていけば城に辿り着くのではないかと思った主人公だが、辿り着いたのは彼の家だった。今作ではどういうわけか主人公が最初に抱いた目的地までなかなか辿り着かない。従来のハリウッド映画の脚本にはない「空回り」と「迂回」の物語が独特のペーソスを持って進行する。やがて主人公は酒場でフリーダと運命的な出会いを果たすが、それは決して愛ではなく、最初から彼女を利用し城の役職を手に入れようとする主人公の野心なのである。だが彼の愛情にかこつけた欺瞞が徐々に明らかになり、同棲関係は破綻する。それが終盤スザンヌ・ロタールとの別れの場面になった時、彼の感情が何度も葛藤する。この場面をハネケは奥行きのある印象的な長回しで描いている。右へ左へ様々な迂回を繰り返しながら、やがてこの物語は唐突に終わりを迎える。
kuu

kuuの感想・評価

3.0
ピンポーン
なぜかピンポン音には怒りを覚えつつ
小生:『はィ~ぃ💢』
野郎の声:『クロネコヤマトですーぅ』
マスクはめて扉をガっチャン。
最近よく来るイケメン配達員マスク着用しとるし、よけい男前やなぁイカシとるながな、そそる😁
小生は野郎でノーマルですが。
なんやろなぁ?ワクワク
Amazon、メルカリ双方でなんも買ってないしなぁ?
今シコシコ貯めたメルカリポイントで買った斧はもう届いたし←(斧はゾンビ対策と日常の道具として)何も無かったはずやのに、、、など考えつつ~の、商品受け取ってから~の⁉️
伝票みたら‼️友達がテレビ用に作られたと云う『カフカの「城」』のDVDを贈ってくれた。
アラレちゃんならキーンとひとっ飛びお月様やわ。
嬉し恥ずかしスイッチオンで鑑賞。
んでの乾燥じゃない、完走('_'?)間違いじゃないけど、感想す。

あるコラムに園子温が、カフカの『城』と1990年代に起こった事件をモチーフにして、『恋の罪』を描いたって書いてた!
渾身の作品やからこそ、妻に迫真の演技をさせたんやろうけど、自分には無理!
嫁さんは居らんけど、居ったとして、嫁さんか、自分の母親にこないな演技をさせなきゃならない究極の選択(どちらも今は存在してないし、空想、妄想やけど)を迫られたら!?
自分は死を選ぶかな。
扠、小生はカフカが好きだ。
正確には、カフカを読んでる自分の姿見が好きかな😅
この作家は『変身』てのはよく知られてるけど、ザムザ~っ
『城』の方はあんまり知られてないかなぁ。
『異邦人』の作者カミュも敬愛してたとか。
カミュの作品は彼の影響が見え隠れはしてるかな。
不条理!あぁ甘美な響き藤山寛美。喜劇王←関係性ありませんので。
自分ちゅう存在が、ある時に突然、誤って世界に放り出されたら!!
一つの意識に過ぎひんとしたら!!
しかも、その放り出された世界はマジに現実みたいで、
自分の存在は宙吊りの幻覚のようなものでしかないんやったら?
先日見た『curve』もシチュエーション的には同じやね。
人は、それに気づいた瞬間から、どないして生きて行ったらいいんやろ?
いや、どうする事が生きることなんやろ?
『カフカの「城」』に戻りますが、ハイ🙇
カフカの描く小説の主人公の測量技師Kは小説の中でそないな状況に果敢に行動しよる。
常に行動し続けよるし、自己の存在に普遍的な者の承認を得ようとしよる!
キルケなんちゃらって偉そうなオッサンの言葉を使うなら。
世界ちゅう確かな現実に『誤って印刷されてしまった一つの活字』のままとして。
その活字が、世界全体にとっては何の意味も持たへん無価値な非存在であることを受け入れはしいひんし、
行動せずに観察するのみ、世界の中で生きるんじゃなくて、世界の外から現実を測量するだけの、ミスプリの測量技師としてとどまる事もせんと、
勇敢に、かつ大胆に(恋愛もそうありたいけど😊)、
決して諦めずに行動する。
Kの持つ不思議な明るさってのは何やろ?👯
測量技師Kはいつかは、きっと、城への迷路を抜ける事できっと信じてからやろうか?
Kの行動を支えんのは、そんな希望なんかなぁ。
それとも、Kは最初から絶望しきっているのかもしれへん。
自分の存在が確かな現実じゃないちゅう認識がある限り、
どんな挫折も意味を持たへん、
傷つくことも、恐れることも、惨めになることも、決してなあらへん。
城を目指して這い回り、血を流しながら苦闘するKの不思議に透明な明るさは、Kの根本にある現実存在としての自己への絶望から生じるものちゃうかなぁ~と。
Kの存在の様式を、行動することのみに規定してしまうその本質的な絶望を、Kはガチに力を尽くして取り去ろうとしとる。
その絶望から自由になるために、Kは必死で闘うんやけど、他者の手助けを拒み、自己に絶望しながら、実は自己以外の者を決して信じないという頑固さのために、Kの全力を尽くした苦闘は、ますます彼を迷路の奥へと引き込んでしまうだけや。
女性を愛するのも、他者と関わり合うことで現実存在に近づこうとする闘いの一つ。
Kは、総ての女性と誠実に関わろうとしよる。
せやけど、Kが女を愛することで現実と強いつながりを持とうとしているのに対し、女の方は、逆に、Kを愛することで現実から逃げ出そうと夢見とる。
存在すること自体が即生きることになるような、自己と対峙することのない無意識的な城の役人や、
又、無意識の領域に光を当てる恐怖から逃れるために城の絶対性を盲目的に信じている村人よりも、
Kのように覚醒し行動する人間が、女たちにとって魅力があるのは当然やろう。
せやけど、結局は女たちもKから離れよる。
自己の存在の根底を揺さぶられるほどのKの非日常的な魅力よりも、確かに存在し続けることの安定感が、生きるためには必要やし、女はいつでも、手段としてではなく、目的として愛されることを望むからや。ヤクザもんがモテる要因やな。
それでもKは行動する。
Kのような、常に運動し続ける精神としての人間は、
存在する者としてではなく、存在を対象として、その意味を問い、その姿を明確にする測量技師として生きるしかない。
せやのに、彼は、自分自身が確かな現実存在になることを望みよる。
ほんで、自己の存在に承認を得るため、城を捜し求めるんやなぁ。
ミスプリの活字としての例外的な異端者の生ではなく、在るべき所に在るべくして生まれてきた現実存在としての生を得るために、Kは、行動し続けよる。
せやけど、例外者が自らの例外性を普遍的なものとして他者に認めさせるということは、例外的な者こそ真であり、普遍的な者が実は世界の付け足しに過ぎないのだということを、証明することでもある!
せやから、城はKを寄せ付けへん。
城は、その周囲を、自己を精神として意識することの決してない、無能で無意識的な、それゆえ確かな現実として存在し、城の絶対性を疑うことのない役人たちで取り囲んでいる。
彼らは存在の意味など問とらへんし
、他の総てのことに関しても、膨大で細かな城の規則に従っているだけで、自ら考えるということは決してしいひん。そんな無能な役人たちで守らなくてはならないほど、城の実体は空虚で無意味や。
その空虚な無意味さに気づくことのできるような人間を、城は、城の神話を保つために、決して寄せ付けへん。
城を城として、無条件で受け入れる人々は、いわゆる世間という安全な砦の中で、村人として生活することができよるが、城に到達しようとする者は、常によそ者であり、城は、世界の中心としての、つまり、存在の極としての城が、実は空虚な無意味であることを、城自身に対して暴露されるのを避けるため、そのよそ者を断固として拒絶しよる。
せやから、Kは、決して城にたどり着くことは出来ひん。
城への迷路を這い回る、Kの血だらけの旅には、永遠に終りはないし、それに気づきながら闘い続けるKの精神も、肉体の死を乗り越えて、永遠の闘いを行き続ける、、、カフカの伝えたい真の心を小生は尊敬しざる得ない!
謳い文句に『忠実な映画化』その通りの映像やったと思う。
kojikoji

kojikojiの感想・評価

3.4
前代未聞。
映画はカフカの「城」を忠実に描いている事は知っていた。
しかし、忠実と言っても未完を未完として映画にするだろうか。
少なくともカフカの描きたいものを理解したから映画にしたのではないのか。そうであるならば、少なくとも最後は幾分脚色してでも映画にすべきと思うのだが。

#1366 2023年 401本目
1997年 オーストリア🇦🇹/ドイツ🇩🇪

 ある寒村の城に雇われたはずの測量師K(ウルリッヒ・ミューエ)はいつまで経っても城の中に入ることができずに翻弄される。
 雇われたのか、雇われていないのかさえわからない。巨大な組織の「城」の代表者である長官クラムやその代理人さえ会うこともできない。Kが会えるのは伝令、執事の息子など「城」にほとんど行ったこともない者ばかり。彼が直接「城」に行こうとしても、そこへ行く道すらわからない。昼間ははっきり見えるのに辿りつけない「城」。

Kを村人は認めようとしない、城は測量士であることは認めても仕事は与えない。Kはその周辺でただうろうろするだけなのだ。

 Kは極めて宙ぶらりんの存在になる。
これこそカフカの書きたかったことだろう。これが始まってすぐ、しかもずーっと続く。  
 もちろん観る方はイライラする。人間は自然と不安定な位置を避ける習性ががあるから、この状況は耐えれない。
しかしカフカは人間とはそんな存在なのだと言いたいようだ。
 こんな不安定な状況を書くのはやはり、カフカの複雑な家庭環境が大きく影響を与えているのは間違いない。彼が生まれたプラハはまだ、チェコではなく、オーストリア=ハンガリー帝国領。ドイツ語を話す同化ユダヤ人の家庭に生まれている。

 この映画にストーリーはあってないようなもの。
そんな中で、「城」と言う巨大な組織を描くのにのに、長々と描かれる恋人フリーダとの結婚話は全く意味などないように思われた。おまけにフリーダ役のズザンネ・ロータが全く魅力がないどころか、その会話すら苛立つような内容から、退屈極まりない。せめて彼女が魅力的なら、まだマシな映画になったと思うのだが。

 問題は「城」とは何の象徴なのか?
普通に考えれば、カフカのプラハでの境遇、Kがやってきた村での立場と城との関係を考えれば「社会」そのものと言えるのではないか。
 しかし見方によっては、ヨーロッパということを考えると宗教とも考えられるし、哲学における「真理」や芸術における「美」とも思えないでもない。しかしこれはちょっと考えすぎか?💦

『カフカの「城」』に似ている作品

アルベール・カミュ

製作国:

上映時間:

100分
3.2

あらすじ

ロマンチストで、遊び人で、内向的な哲学者のアルベール・カミュ。心を揺さぶるカミュの人生を、彼を愛した女性の視点から描く。

修道女

製作国:

上映時間:

131分

ジャンル:

3.7

あらすじ

貧しい貴族の家に生まれた娘・シュザンヌは、家庭の事情から修道院に預けられた。修道女として日々を過ごすも、院長による拷問や監禁、迫られる同性愛など、さまざまな苦しみに悩まされる。いつしか彼女…

>>続きを読む

ファウスト

製作国:

上映時間:

97分

ジャンル:

3.7

あらすじ

奇妙な地図に導かれた男が不気味な建物にやってきた。地下には劇場があり、錬金術の実験室や食堂にもつながる奇妙な場所だった。現れた悪魔に誘惑された男は、あらゆる快楽と知識と引き換えに、魔王・ル…

>>続きを読む

銀河

製作国:

上映時間:

102分

ジャンル:

3.6

あらすじ

スペインの聖地サンチャゴを目指す巡礼者ピエールとジャンのの前に現れる、死の天使、狂った司祭サド侯爵などの奇々怪々な人々。鬼才ブニュエルが神なき世界を風刺した渾身の奇怪作。娼婦マリア役で『赤…

>>続きを読む