審判の作品情報・感想・評価

「審判」に投稿された感想・評価

何もわからなかったけどカッコよすぎて脳がじんじんした……。これ中学生のときとかに出会ってたら厨二病まっしぐらだったと思う。奈須きのこよりも重い病状。

原作未読だけどカフカの描く悪夢は全然ドロドロしてなくて、むしろカラッとしてる、強烈に西陽の差し込んだ白い部屋のようなイメージなんですけど、それが絶妙な塩梅で映画になっていた気がする。
デヴィッド・リンチにはおそらくできないよな……

相変わらず光と陰影の使い方が卓抜している。ベタのうまい漫画ってパッと見かっこいいよねという。

ロケーションも怖い。こんな虚無空間実際にあるの? お台場か?
「KAFKA迷宮の悪夢」を見た時にこの映画に似すぎじゃね?と思い出し再見。カフカの原作を現代を舞台に脚色し、近代化社会に生きる人間を寓話的に描く。スケール感溢れるオフィスのセットや、いかにも50~60年代のヨーロッパの団地らしい荒涼とした風景など、ビジュアル的な圧がものすごいが、話はあまり面白くない。実際、何度見ても必ずどこかで寝てしまう。悪夢なのに。
2018.8.4 ザ・シネマ(録画)(字幕)
オーソンウェルズの作品を嗜むの久しぶり

デヴィッドリンチ的
備忘のために

なるほど、この作品を超えるのは難しいな。クロアチアのザグレブで撮影されたという、Kの務める銀行の巨大なオフィスは圧倒的。ラングの『メトロポリス』とカフカ的世界の親和性だよな。

ザグレブで撮影されたものには教会のシーンや、公団住宅などがある。この郊外の公団住宅を、夜、カバンを引く女とKが会話するシーンなんて、大画面で見ると圧倒されてしまう。じつにスタイリッシュなパゾリーニを見ている感じ。

その団地の部屋の撮り方もたまらない。モダンで直線的な部屋、窓、廊下、ベランダ。そのラインが斜めに画面を区切ることで生まれる迷宮的で閉塞的なダイナミズムに、ジャンヌ・モローが思いがけない艶かしさを与えるのだよね。

巨大な丸屋根で覆われた通りをヨーゼフKが進むのは、オルセー駅(現在はオルセー美術館)を使ったシーン。ここで、ウエルズが創造したのは、駅としての機能を失った駅の機能性とでもいうべきもの。脱帽。

じつは、今回この映画を見た目的は、ウエルズがロケをしたという、ローマのパラッツォ・デッラ・ジュスティーツィア。イタリアの破毀院(最高裁判所)がある場所だが、口の悪いローマ人からはパラッツァッチョ(不格好な建物)と呼ばれている。

じっさい、1960年代の後半には、崩壊の危険があるとして使用停止にされ、取り壊しも考えられたという。しかし、取り壊しそのものに巨費がかかることや、なんといっても歴史的建造物であることもあり、修復作業が行われたという。ウエルズが『審判』を撮影したのは1962年だから、このパラッツァッチョが使用停止になる前のことになる。

余談だけど、フェリーニは『ローマ』の構想中にこのパラッツァッチョでの撮影を熱望していたという。おそらく、この場所にローマ特有の「わびしさ」(squallore)を感じていたのだろう。

そんな「正義の建物」(パラッツォ・デッラ・ジュスティーツィア)のなかで息がつまりになったのが、アンソニー・パーキンスがその弱々しくも小憎らしいマスクで演じたKなのだけど、この主人公は、機能不全になりながらも機能し続けようとする「正義」の外へに、なんとかして逃げ出そうとあがき続けることになる。

それにしても、オーソン・ウエルズ演じる弁護士に使える看護婦レーニを演ったロミー・シュナイダーが最高だ。背の高いパーキンスを見上げるときの目と唇も、ベッドに丸まったウエルズを見下ろすときの目と唇も、そうでなければならないまさにソレなんだよね。

カフカに登場する、そんな艶かしい無垢の女たちは、たしかにジャンヌ・モローのマリカであったり、ロミー・シュナイダーのレーニであったり、あるいはまた、法廷の守衛の妻ヒルダ(エルザ・マルティネッリ)であったりするわけだけど、誰もがみんなソレを持った女優さんたちだと、なんだか妙に納得してしまった。

建築的な空間、女優たちの誘惑、カフカ的な迷宮、ようするに実に映画らしい映画だってことだ。でも最後のダイナマイトはどうなんだろう。あれよりはジョン・ウィリアムズの『審判』(2018)のバットのほうが、Kを「犬のように」逝かせることができる気がする。ダイナマイトは人を、あっという間に、「鉱物」にしてしまう。ウエルズらしい奇想だが、ちょっとカフカではないと思うな。
ふ

ふの感想・評価

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あなたはわたしを全然好きじゃない
「好き」っていう言葉はとっても弱い
彼女は居るの?
居るに決まってる あなたみたいな男にはね
あなたはわたしになんでも好きな事ができるわ
どうしたの?わたしを信じないの?

私に貴方の秘密を打ち明けて下さい
それでお互い口をつぐみ信頼できます
DarcyAnam

DarcyAnamの感想・評価

2.5
さっぱり分からない。
主人公の不安や怒りは伝わってきた。
白黒の不気味な映像と若干のシュールさが良い。
あんなラストになるとは思わなかったから驚き。
不条理な社会の機構に対して敢然と立ち向かうヨーゼフ・K。しかし最後にはダイナマイトで爆破される。これは社会そのもの、組織そのものの寓話となっている。
ToraINU

ToraINUの感想・評価

2.5
突然告訴されたジョセフKが自分の罪状も知らぬまま無罪獲得に向けて四苦八苦する話。

あまりにスピーディすぎる展開と直訳風の字幕でよく理解できなかった…
でも混乱するKの心情は伝わって来たよ。
見るだけでこんなにエネルギーがいる映画初めてです…
Kirisshy88

Kirisshy88の感想・評価

4.8
ツゴイネルワイゼン冒頭調の音楽が映像にも原作にも合わず違和感。それ以外は、この時代につくられた映像とは思えず現代から見ても驚愕する。
ヨヨ

ヨヨの感想・評価

4.1
会社いいな〜会社
だだっ広い空間、隙間なく配置された大量の労働者、彼らがワープロを叩く音が雨音だか波音だかのようにザーッと響いていて、うるさいのだけれど静粛でもあり、不気味でありつつここはこういう場所なのだというフィット感めいたものがあり、うしろに流れるバロック音楽はよくわからない感情をよくわからないまま掻き立ててくる
まったくうまく形容できないが、とにかくこの情景はすごく好きだ...

という感じのシーンがいくつかありました
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