裸のめざめの作品情報・感想・評価

「裸のめざめ」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

セックスの後、妻はベッドを抜け出す。
夫が隣の部屋を覗くと妻が一人で慰めていた。
夫「なぜだ?」
妻「気持ちいいから」
ある日、遅く帰ってきた妻に夫が何をしていたのか尋ねる。
妻「男とホテルでセックスを」
夫「良かったか?」
頷く妻
夫「続ける気か?」
妻「彼かほかの誰かとね」
noriko

norikoの感想・評価

1.2

このレビューはネタバレを含みます

えっ?誰か解説しながら、私の上がっている怒りのボルテージを抑えて。
エロスと哲学と宗教と意味不明なラスト。
おフランスらしいおフランス映画。
純情な私はひたすらきょとんと。
ブリソー監督が大好きな一人遊戯ばかりの作品かと思ったら、えっ?何で浮くの?
「ガーデン」なら許す。
でも、何でこの作品で?
オカルトとエロスの組み合わせは、B級映画の専売特許です。
もうね、何をどう言ったらいいのか分からないけれど、とりあえず意味不明にもほどがある。

心を落ち着け、はじめから話しましょう。
主人公の女性サンドリーヌはベッドが下手糞な男に辟易。
行為のあと自分を慰めたり、浮気したりしていると男に正直に伝えます。
あとベッドがつまらないとも。
もちろん男は自分の下手さ加減を棚に上げて激怒。
一人になった(=自由になった)サンドリーヌは、知り合った精神分析医の卵クレッグと肉体関係を持ちます。
彼の元カノに会って、元カノがはまっている3人でのSM行為をクレッグと鑑賞。

はい、ここまでは理解できました。
良くあることですし、自然なことです。
問題はここから。

クレッグが患者に行っている催眠術を、オーガズムに活用するというとんでも展開になるのです。
端から催眠術を信じていない私は、もうテンションゲンナリ。
胡散臭い催眠術をかけられ、よがっている女たち。
もう滑稽で失笑。

ブリソーにこんなの求めてない!
今までの哲学的な快楽はどこへ?
霊的なオーガズムなど糞くらえ。

しかもこの霊的なオーガズムを体験するのは、サンドリーヌではないってどういうことよ。
あのキャストの中で、唯一美しい裸体と顔を持つのはサンドリーヌだけだったんですよ。
よりによってクイーン・オブ・こいつの裸は見たくないが、堂々と裸体を見せつけるのですよ。
拷問か。
脱ぐな。
お前はひとまず服を着ろ。

唯一の救いは、最後にノーハンドオーガズム達成という偉業をなすときに服を着ていたことでしょう。
このノーハンドオーガズム、頭がおかしい。
催眠術にかけられ、眼に見えない存在しない何かと体が融合し、快楽を得るんです。
何もない中勝手によがっているのです。
大変意味が分かりません。
でも日夜私は斬新なことに寛容だと言いふらしています。
そのため百歩譲って、ノーハンドオーガズムは理解しましょう。

でもね、何でその後に体が浮かぶの?
あたかも女神が宿った的に無駄に神々しくしていますが、つまり馬鹿でしょ。
浮く必要なんてないじゃない。
そして、とどめの派手なオーガズム。
再び馬鹿でしょ。

お前じゃないNo,1が最後の打ち上げ花火を持っていくってどういうことよ。
しかも観客にとってというか私にとって酷いことに、クレッグはこの女に惚れたというんですよ。
で、どさくさに紛れてこの女を抱く、そしてサンドリーヌちゃん目撃しちゃう&なぜか私がショックを受ける。
親切にもほどがありますね。
あぁ、腹立たしいったらありゃしない。

結局のところ、この作品は一体何が言いたいのでしょう?
誰か丁寧に解説してください。
baron0824

baron0824の感想・評価

2.5
なんだか凄い映画…これをイリュージョンセッ○スと名付けます…←
creamymami

creamymamiの感想・評価

3.0
女性が性を語ることは長い間タブー視されてきた。メディアに登場するようになったのはごく最近のことのように思う。
友人関係にある男女がSEXの本音を暴露し合う革命的な映画『恋人たちの予感』から始まり、『SEXandtheCITY』で年齢もキャリアもそこそこ重ねた女たちが性について明け透けに語り合う姿は人々の目に新鮮に映り、同時に女性の憧れの対象となった。女性の性に対する解放は同時に自由への解放でもあったのだ。

本作は人生を見失った主人公が新たな快楽を発見し、希望を見出す…というような話かと思いきや、そう一筋縄ではいかなかった。予想もしない展開へと発展し「我々は宇宙からの偶然の産物にすぎない」という関係あるようで全く関係ない言葉で締めくくられていた。
『ひめごと』のオーディションで女優にセクハラをし、有罪判決となったジャン=クロード・ブリソー。多額の賠償金を払った彼は、自らの経験を吐露するようなスキャンダラスな内容の『はじらい』を発表した。

今作も相変わらずジャン=クロード・ブリソー節は炸裂で、中二くらいの男子なら卒倒するような妄想ワールドへ誘ってくれる。


サンドリーヌの冒険心は底なしで、ある変態夫婦と知り合い、ひょんなことからグレッグの催眠療法を応用した催眠プレイに興じるようになる。

もうここまでくると性的欲求の行き着く先に一体何があるのかわからなくなってくる。
というのも深層心理を探索していくと、何世紀も前の人物に行き着くというのだ。


時を越え、個人のもつ人格すら跳躍してしまうのがエクスタシーだとジャン=クロード・ブリソーは伝えたいのだろうか?


ただのエロ親父の戯言か、それとも崇高な探求か、ジャン=クロード・ブリソーの冒険にますます目が離せない。
コズモ

コズモの感想・評価

4.5
磯崎憲一朗の小説を読んだ後に、これ観ると、イソケンの凄さがより明確になるけど、それでも、かなりの野心作。ジャンルを越境する危なさはどうにも惹かれます。ブリソーはヤバい。ラスト美し。