サイの季節の作品情報・感想・評価

サイの季節2012年製作の映画)

FASLE KARGADAN HA

上映日:2015年07月11日

製作国:

上映時間:93分

3.4

「サイの季節」に投稿された感想・評価

初バフマン・ゴバディ監督☆

イラン出身のクルド人の監督さんです。
なんとこの方も現在イラン亡命中!💦

どうやら前作『ペルシャ猫を誰も知らない』とゆう作品をイラン政府に許可を得ずに撮影して以来、亡命してるんですって。


本作の撮影場所はトルコ。
政治的な詩を書き綴りイスラム共和国に刃向かったとされ、イランで27年間も投獄された詩人の実話を基にしたお話。


しかしこれ、イラン映画なの?
違うよね?!
だってさ、強烈過ぎる!笑
モニカ・ベルッチだよ〜!
彼女が脱いだ時ギョッとしちゃいました💦
イラン脱いじゃ駄目でしょ💦
しかもちょっと変態入ってる。笑
それ以外にもこれマズイんじゃない?て出来事あったりして•••


この作品、政治も宗教もほぼ関係なし。
ひとりの女性をめぐる三角関係ラブストーリー。

全編にわたって朗読される詩と幻想的な映像、そしてモニカ・ベルッチの存在のせいでちょっと異様な印象を受けました。

でも嫌いじゃない。
独特で、私結構好きな作風です。

問題作?のペルシャ猫〜も観てみなきゃ!

ところでモニカ・ベルッチってお歳を召してもますます妖艶で美しい。
魔女みたいですね。
毎日なに食べてんだろか。
Jose

Joseの感想・評価

-
ストーリーより所謂CM的な粉飾しまくりのショットが目につく。
脳汁

脳汁の感想・評価

4.1

このレビューはネタバレを含みます

映像と表現が素敵。
ぼかし具合が最高。
街並みや女性が綺麗。
内容は言われなき罪で監獄されたりレイプされたり近親相姦まがいなことあったり結構ハード。詩がテーマだからか抽象的な表現が多く、真面目に空から亀が降ってきたりする。心と時間に余裕があるときでないと厳しい。想像しながらでないとストーリーわからない。あと個人的にクルド人の男性の見分け方が全然できなくて途中まで元付き人と再婚してるなんて知らないから元付き人がストーカーしてる話なのかと思った。
好きな子の口紅食べちゃうところとかはばれなきゃいいかと思ってたけど、だんだん過激になっていって最後旦那さん監獄中に死んだことにして略奪するのは違うと思う。レイプもするしやりたい放題な元付き人はナチュラルに嫌なやつだった。傲慢にならないようにしたいな。
一晩過ごしたあとに自分の娘(奥さんがレイプされた時にできた子供で血の繋がりはない模様)だったことに気づいて賢者タイム過ごすのが略奪した元付き人と真逆くらいに純粋でよかった。ひたすら奥さん追いかけるのに声かけないところや結局触れあったのはうつ伏せになって自分の詩の一部をタトゥーで奥さんに入れてもらうところだけだったのもすごくいい。死ぬ前に一度の逢い引きがタトゥー施術なんてセクシーだわ。最期は略奪したやつと一緒に海に沈んじゃうしどこまで影で奥さんに尽くしてるのよ!って好きになりそうになった。

あとさっき観終わったけどレイプシーンは考えさせられるところあって穏やかな賢者タイム。
マスク男の変態っぷりが シリアスな映画なんだけど

2回鑑賞
ぐ

ぐの感想・評価

3.3
詩の意味はわからず。バフマンゴバティの映像の強さを感じた。色は勿論、余白を多くとる構図に俯瞰、角度、細部のクローズアップ、そしてカメラの動きに至るまで、他の監督とは異なる趣きがあった。作風なのか影が多く、言葉はほぼ意味をなしていなかった。納得の名監督さ。
母国イランから亡命しているB・ゴバディ監督が、実在のクルド人詩人をモデルに実話とファンタジーを織り交ぜて描いた社会派ドラマ。
突然現れ車に轢かれるサイのシーンなど芸術色の濃い作品。そして歳を重ねても美しいモニカ・ベルッチが
詩人サヘル・ファルザンと妻ミナ。"サイの最後の詩"。運転手アクバルの告白。1979年イラン・イスラム革命。反政府的思想により禁固30年。詩をタトゥーする彫師。双子の姉妹。"この映画を故サネ・ジャレー、故ファルザット・キヤマンガール、イランで囚われているすべての政治犯に。本作はイランで27年投獄された詩人サデッグ・キヤマンガールの実話に基づく"

このレビューはネタバレを含みます

レイプや近親相姦まがいなことが起こり、つくづく嫌な気持ちになる。社会派ドラマ云々以前に生理的に受けつけないテイストであった。

個人的な感情はさておき、とても詩的でそれに寄り添うように映像も抽象的である。台詞は極端に少なく、30年前と現在と心象表現だけで見せている。故に動物だけでなく、水や車など隠喩として示されている箇所は多々あった。
脈絡もなく現れる動物たちの中で、観客の印象に特に残るのはカメ、ウマ、サイの3つであろう。
物語の中盤、口を塞がれ、体を柱に括られたサヘルの頭上から大量のカメが降ってくる。足元にカメが寄ってくるが、何もできないサヘル。獄中生活の辛さや混沌を表しているのだろうか。
ラストにかけて度々登場するサイの存在が最も理解しがたい。サイの群れに車で突っ込んだり、アクバルと水中にいると車の目の前に現れるサイ。タイトルにもなっていることから、サイが需要な意味を持つのだろうが、詩人であるサヘルの詩的な頭の中を覗いているようで、とても難しい。
akrutm

akrutmの感想・評価

3.5
詩人であるサデック・キャマンガールの実体験を元にした、バフマン・ゴバディ監督によるドラマ映画。イラク革命後に身に覚えのない罪で逮捕された詩人サヘルが、出所した30年後に、一緒に逮捕されて先に出所した妻ミナの行方を突き止め、会いに行くというストーリー。サヘルのモデルになっているサデック・キャマンガールも実際に同様の経験をしており、家族には彼が獄中で死亡したと伝えられていたという。

本映画では、トルコのイスタンブールで妻ミナを見つけたあとのサヘルの様子が中心に描かれている。そこに、夫婦の逮捕に関わる陰謀とか、ギリシャ悲劇に出てきそうな近親相姦的関係などが埋め込まれたストーリーは、なかなか興味深い。静かな筆致で描かれた映像も美しい。

その一方で、日常と非日常の境界を曖昧にするマジックリアリズム的な表現方法によって、難解な作品に仕上がっている。ゴバディ監督自身も、観ている人に理解してもらおうとは全く考えずに映画を作ったと述べている。(そのため、映画館に足を運んでもらうためにモニカ・ベルッチを起用したとか。)また、サヘルの行動には納得できない部分(例えば、妻を遠くから眺めているだけで、直接会いに行こうとはしないなど)も少なくなく、中盤あたりは話の展開もゆるやかなので、個人的にも退屈感は否めなかった。でも、イスタンブールの景色が美しく、ミナが住んでいるのはボルボラス海峡沿いだと思うが、海辺の映像も印象的だった。また、イスタンブールに行きたいと思ってしまうほどである。
TOMA

TOMAの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

イラン・イスラム革命
運転手の密告で不当逮捕された詩人サヘル 禁固30年
共謀罪で妻のミナも逮捕 10年
権力を得た運転手がミナを強姦し妊娠 獄中で双子を出産
お互い死んだと知らされ出所

偽のサヘルの墓前で泣くミナ

2人は静かに再会 そして去る


暗く静かで美しい映画
時代背景の影響が強く人によっては強く感銘を受けるはずだが
なかなか感情移入しにくい作品

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーの重さだけなら、間違いなく2015年のNo.1。観客の年齢層もかなり高かった。

現代の岩窟王みたいな話なんだけど、これが「実話」というのにまず驚かされる。更に監督が亡命、主演俳優もイラン革命以来の映画と、制作サイドの経歴がストーリー以上に面白い。

イスラムの作品は、なかなか観る機会がないから、新鮮で良かった。
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