【1979年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
『一条さゆり 濡れた欲情』などのロマン・ポルノの巨匠、神代辰巳監督が手掛けた作品。中上健次の「赫髪」をもとに荒井晴彦が脚色している。
日活ロマン…
海沿いの街。建設会社でダンプカーの運転手として働く光造はある仕事帰りの雨の日に髪を赤く染めた女性をダンプに乗せそのまま自身のアパートへ連れて行く。女はアパートで寝泊まりするようになり、光造と何度も何…
>>続きを読む冒頭の幹線道路のシーンから宮下順子が歩いており、そのままタイトルがドーンってこれだけでもう僕にとっては大傑作なの。さらにはあのドライブインの佇まい。それはこの時代の「貧しさ」を一手に表現しているんだ…
>>続きを読むR-15版
日活ロマンポルノの傑作と言われているので期待して見たけど、メンヘラ女が地雷の私はただ冷めた目で見てしまった。
ポルノの権化と化してる宮下順子を魅力的と思えるか否か(または感情移入できる…
半纏のようなものを羽織って車道を歩く女。流れるのは憂歌団「どてらい女」。若く乱暴でやさぐれてどこか捨て鉢な石橋蓮司と阿藤海。拾われた宮下順子と犯された亜湖。何かが欠けたような痩せた石橋の肉体が、幼子…
>>続きを読む中上健次の『水の女』収録の短編「赫髪」が原作。オープニングがお洒落すぎる。赫い髪の女ゆえ、全ショットに必ず赤があり目を引く。赤いコタツを裏返した時の顔に反射する赤外線の赤い光はどうしたって「天使のは…
>>続きを読む荒井晴彦脚本だなぁ……という感が強いが、まあ相変わらず面白い。
洗濯物のパンツ落としたことで、因縁つけて殴り込んでくる下の階のキチガイヤク中女がほんとに下町のキチガイの顔をしていて、とてつもなく怖い…
なにをロマンポルノに期待するか次第で「原作中上・荒井晴彦脚本」は良い意味でも悪い意味でもイーシャンテンたりうる。わたしにとっては後者です。あいかわらず反復だけでできている神代映画の中でブルドーザーが…
>>続きを読むにっかつ