雲の上の作品情報・感想・評価

「雲の上」に投稿された感想・評価

a

aの感想・評価

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観ている間の、感覚を覆う皮膚の微細な変化が沈み抜けていく鋭感がすごい独特だった。こういう映画を積極的に観ていきたい。
寺の跡取り息子の話。

ハッキリとした起承転結が無く、正直全く分からなかった。

映像の散文詩といった趣きか?

劇中流れる、薬師丸ひろ子の『あなたを・もっと・知りたくて』が印象的。
Jimmy

Jimmyの感想・評価

3.5
空族の映画、富田克也監督作品🎥
8mm作品で画面がボヤケているものの、自分には「骨格が確りしたプロのような気持ちがこもった映画」に見えた。

冒頭で映るのは一人の男と[塀]と[曇った空]。
この塀は「刑務所の塀かな…?」と思っていたら、思った通りだった。
男は電車に乗って、三ッ峠駅という山の中の駅で降りる。そして電話ボックスで電話している男の姿にかぶせて、男のことを話している村人の声が聞こえる。
男=チケンは暴力事件を起こして刑務所に入っていて、出所後、家に戻って来たのだった。チケンの家は由緒ある寺。男は寺の坊主になってもいいかな…などと思っている。
そんな時、幼なじみの友人=シラスと再会し、シラスがヤクザの組員になってしまったものの、組を抜けたいが抜けられないという悩みを聞くチケン。
シラスにヤクザの組から初めて回された[仕事]に、チケンが車で送るのだが、チケンがシラスの代わりに取引相手のヤクザから[ブツ(白い粉)]を奪って逃げる。そしてチケンの破滅への道が始まるのだった……という流れで、なかなか面白く観ることができた。

観ていて驚いたのは、終盤のバイク疾走シーンで「♪あなたを・もっと・知りたくて」…薬師丸ひろ子の歌がフルコーラス流されたこと。
富田克也監督の映画で、薬師丸ひろ子の歌が聴けるとは思わなかった。
この曲を聴いたとたん「胸キュン💗」となるオジサンは私…😄笑
名曲である。

なお、エンドクレジットの場面だけはデジタル撮影したようで、画面が綺麗。
牛猫

牛猫の感想・評価

3.1
服役していた寺の跡取り息子が、ヤクザになった幼馴染と付き合っていくうちに取り返しのつかない事態に巻き込まれる話。

初空族。色々と衝撃的だった。
8mmフィルムで撮られた粗い映像が独特の雰囲気を醸し出してる。ところどころホラーっぽい演出もあるけど、この粗い映像のおかげでかなり際立っていた。

長閑な田舎の風景から始まる冒頭からは想像できないほど陰鬱で息苦しくて救いがない。
よく海外の作品を見て文化の違いに驚いたり、戸惑ったりすることがあるけど、日本の中でもヤクザの世界や寺の生活とか、流れている空気とかその土地に渦巻く問題とか、普通に暮らしていたら知り得ないような世界がまだまだたくさんあるんだと思った。もちろんあくまで映画だから実際に本職の人がみたら色々違うところはあるのかもしれないけど、ドキュメンタリータッチで撮られた映像と会話の間が妙なリアリティを生んでいる。
ヤクザの親分が優しい口調で話しかけてくるのが怖い。頭の悪そうな彼女も絶妙。バーのママの棒読みっぷりもなんだか癖になる。

川に捨てられた犬の映像がショッキング。
薬師丸ひろ子のチョイスも素晴らしい。
映画専門チャンネル
8ミリ作品。ムショあがりの男とその幼なじみのしがないチンピラ仲間との日々を描く。
ハッキリとした起承転結はないけれど、子ども心に染み付いた記憶が人生を少しずつ狂わせる。

山梨の山の中の風景と因習なような怨念が重なり、独特の世界を築いてた。
映像制作集団である空族製作による8mm作品。
監督・編集に富田克也。 脚本に富田克也、高野貴子、井川拓。撮影に高野貴子。

2003年の時代に、わざわざ8mmで全て撮りきったというのは労いたいが…物語自体はクソつまらない。山場も見せ場もないし、人物造形、人物描写すべてにおいて拙い。


○チケンの家
西村正秀が演じるチケンが寝ている。
歯ぎしりの音。ものすごく不快。
しかし、寝ているシーンで歯ぎしりの音を重ねた映像作品は初めてではないだろうか?

見たことがないだけに不快だけどフレッシュさを感じる。


○チケンのお寺
鷹野毅が演じるシラスとその彼女。
二人揃ってスポックのハンドサインでチケンに挨拶。

スタートレックシリーズのなかで、バルカン人の挨拶として行う「Live Long And Prosper:長寿と繁栄を」のハンドサイン。

まさかこんなところで…スポックサインが出てくるとは…こんな田舎のヤクザ崩れがスタートレックを見てるとも思えないのだが…まぁいいか。


○森
自殺しようと首を括るも、枝が折れて失敗するチケン。森の中で横たわり、不意にパンツの中に手を突っ込んでから、指についたチンコの匂いを嗅ぐ。泣き笑いながら、何度もそれを繰り返す。

バカじゃねぇの?くだらなすぎてバカバカしすぎて笑ってしまった。

こういう細かいところに、その作家性が出るのではないかと思う。こんなことを商業監督は絶対にやらない。

自主制作ならではの良さである。
富田克也監督の「サウダーヂ」(2011年)は劇場で鑑賞していて、その年のベストと言っていい程の傑作だと思っているが、長編デビューの本作にはハマれなかった。

地方都市の退廃モノという意味では後の作品と通じるものがあるし、8mmで撮影された粗削り感が魅力なのだろうけど当初の期待値が高すぎたのかも。
8mmだから、さすがに映像が見やすいとはいえないけど、それを上回る力が横溢して、終わりまで緊張感溢れ、一気見だった。
115分だったので、インターナショナル再編集版なんですね。

悪の道を含め、メインストリームから外れて生まれつき、そこから脱出することもできないまま、変遷する社会に成す術なく、
漠然とした、もどかしさを抱え、
時に届かない叫びを上げながら生きていくしかない。

しかも、ちょっとした隙があれば、たちまち、そこから更なる深みへと足を取られてしまう。

そんな中、チケンって、この閉鎖空間において
ある意味、安全な特権的地位にあるんだよね。

絶望的な泥沼の連続の中、脱出を拒む霧、ファンタジックな伝説シーン、老婆の語りや不安な気配などの幻想味が、全体を通し、希望のないリアリズムの世界に、独特の雰囲気を加える。
(あっ、中上健次なの⁈)

空族作品をこれで2作見たけど、「生まれながらの非メインストリームの閉塞状況」ってあたりが共通しているように思った。

タイトルが「雲の上」って、すっごいアイロニー⁉︎

そして、まさかの、薬師丸ひろ子!
2021/03/07 BS放送
今に通じる空族映画の要素がふんだんに盛り込まれていることにまず驚き、彼らが生半可な気持ちで地方やアウトサイダーを扱っているわけではないことを認識することになる。信じたい真実としての"運命"への絶望。モチーフに『ブンミおじさんの森』との偶然的な相似。あらゆる縁を感じる映画だった。
AKIRA

AKIRAの感想・評価

4.0
とにかく【空族】最高過ぎて困る.....

【サウダーヂ】の精司も【国道20号線】の小澤も抜群に良かったけど今回のシラス半端なくよかった......ヤバい鷹野毅さん好役きな俳優ランキング1位になってしもた((((;゚Д゚)))))))

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