団鬼六 薔薇の肉体の作品情報・感想・評価

団鬼六 薔薇の肉体1978年製作の映画)

製作国:

上映時間:72分

3.8

「団鬼六 薔薇の肉体」に投稿された感想・評価

服役中の夫の帰りを待望している妻(谷ナオミ)が、ヤクザ絡みの借金を完済すべく女手ひとつで粉骨砕身する。過去から完全に足を洗って、順風満帆な人生を歩もうと努力する男女の姿を描いたロマンポルノ。

谷ナオミが義弟(日高由央)とその恋人(亜湖)に援助してもらいながら、ヤクザとの関係を絶つために腐心するという物語。肉欲が入り乱れる人間関係が生き生きと描かれており、ドラマに訴求力が備わっている。高橋明演じるヤクザは言わずもがな。

また本作では、谷ナオミが男を責める側になるという貴重なシーンが収められている。人前では毅然とした態度を取っている中年の弁護士(大河内稔)が、谷ナオミと二人きりになった途端に「あなたの便器にしてください」と懇願し始める。このギャップが抱腹絶倒ものだが、あくまでもアクセント的な物語展開であり、後に続かないのが至極残念。

何よりも、谷ナオミと亜湖のコンビが、他作品における谷ナオミ&東てる美、片桐夕子&芹名香に比肩するレベルのインパクトを誇っているのが魅力的。役者のもつ役者力によって牽引させられるタイプの佳作。