お色気ムンムンな毒親の、自業自得映画。
煮ても焼いても食えないロクでもない女なのに、何故か魅力的に見えてしまうところもあるのがすごい…。すれっからし感がまた、時にカッコよくすら見える…。
それはもう…
このレビューはネタバレを含みます
2024/9/14
若かりし頃の京マチ子。
身を売りながらふた部屋に娘と母と弟夫婦とその子供と暮らしている、今では考えられないパラサイトのようなシチュエーション。
高校生の娘はそんな環境の中、屈託も…
昭和39年のあぶら照りを大汗かいて乗り切った人々に京マチ子の「甘い汗」はどんな妄想を促したろう。
マチ子の滴らせる甘い汗に感応した政商権藤が溺れる肉欲地獄。情炎に焼かれてつい本当の事を漏らし13…
このレビューはネタバレを含みます
冒頭30秒のつかみが凄すぎる
はちきれんばかりの感情は冒頭に見せた破裂音のように弾けていく
服の映り具合
レコーダー
フェンス
傘
桶いっぱいの水
サングラスで道徳の会
挟まれる笑い
モノの使い方…
甘い汗、というインパクトがあるタイトル。女が放つ花の香りとその蜜に群がる男、という意味なのだと思う。まさか糖尿病でもあるまいし。
女は、いくら足掻いても蜘蛛の糸に絡まった獲物のように選択肢が限られて…
開幕からドブ川の臭いが漂ってきそうな荒廃感に引き込まれる。
ぽちゃぽちゃ毒親の京マチ子さん。
娘との関係に決定的な亀裂が入るキッカケがあまりにアレで「ちょっと・・・」となってしまった。決してそれ…