スペインの画家A・L・ガルシアが庭に植えたマルメロの樹を20年以上も描き続けているが、いまだに完成させることができない様子を追ったドキュメンタリー映画。
ビクトル・エリセ作品の中でいちばん好き。
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(あまりに静謐な時間の流れにとらえられ何度も眠りの淵に引きずり込まれかけてしまった…)
庭にしつらえられた天蓋の中にたたずむマルメロの木と画家の交感。同じ木でも今年のマルメロと来年のマルメロは何もか…
アントニオ・ロペスは、自身が秋じゅう掛かっても捉え切れなかった「マルメロの陽光」をカメラが颯爽と撮ってしまったことに何を思っただろうか。画家は映画に嫉妬するのか。庭に設えたキャンバスの中で画家が何を…
>>続きを読む知人に借りたDVDで鑑賞。
マルメロの実がその重さによって日に日に景のなかで沈んでいき、画家はそれに合わせて毎日書き直すという途方もなさ。絵を描くこと=この樹とともにあることの喜び。
ぼくは画家…
ドキュメンタリーとは聞いていたが、カット割りなど、なぜこれ程フィクション丸出しの作りをしているのか観ながら考えていた。
常に変化していく被写体、行為を撮るには映画という虚構と隙間から垣間見える空洞…
(C)1992 MARIA MORENO P.C.