ブラインド 視線のエロスの作品情報・感想・評価

「ブラインド 視線のエロス」に投稿された感想・評価

無機質で冷え冷えとした映像から感じるアートな雰囲気に、挑発的なテーマが加わって唯一無二の作品にはなっていると思うけど、時々退屈してしまったのは確か。監督がヨアキム・トリアーの共同作業者だからきっととんでもない作品になっているはずという期待に助けられた(その期待が現実のものになったかというと微妙なところ)。
horahuki

horahukiの感想・評価

4.2
連投③
ヨアヒムトリアー/エスキルヴォクト
トリアーは製作でヴォクト初長編監督作。
これは傑作では?超好き!
終わり方、え?ってなる。

2018.04.05GYAO無料配信
es

esの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

映像という特性を上手く利用した入れ子構造の作品。書き手の脳内の試行錯誤をアハ体験的な映像の繋ぎ方で体感できる。
書き手ではなくとも、脳内で映像をイメージしながら小説を読み進める時に後から追加される文章で脳内にイメージしたものと相違が生まれる時がある。そんな相違やイメージの揺らぎを上手く映像で表現している。

フィクションは他者の内面を透明化して見せてくれる、というドリット・コーンの言葉を思い出すような作品。映像を提示される映画よりも想像の余地がある小説と同様に、見えないという事で視覚の制御が外れて想像力の幅が広がる。

ヨアキム・トリアー監督の好きな部分だと思っていたのは実はエスキル・フォクト氏の担当だったんじゃないかと思えてきた。彼が関わる作品は人間の脳の働きに興味があるのかと思える作品が多いので、今後人間の錯覚を上手く使った作品をどんどん撮ってくれないかと期待。
酷い邦題リストに仲間入り。
ヨアキムトリアー関連だと全く気づかなかった💦
この邦題をつけた罪は重い。

「母の残像」でも感じたこの人のユーモアセンス好き。
電車内の音声認識メール、サミュエルエルジャクソンの自転車の件、のちに薬局への道を教えてくれた親切な人は。

ハッピーエンドも悪くないという旦那。
検査薬のシーンのあの笑顔。泣ける。
本当にいい映画だった。
あの夫婦の娘が、その後テルマに…。なんて楽しみ方も?
冒頭のポルノ動画のコラージュからしてセンス抜群。内に籠るが故の鬱屈とした妄想が映画としては逆に視覚に縛られない拡張的な映像表現に繋がっていて非常に面白く感じられる。
ケニー

ケニーの感想・評価

3.9
途中 なんでここまで、失明にこだわるのかとも思ったわ
最初のAV観てる男のシーンの語りも、それなりのものだが。
妻さんが椅子に座ったあたりに集中偏差値が、2段階ぐらいは上がってたのに、気づいたw
タイトルうんこだけど、最初の...

ちゃんと観なきゃいけない作品だった。ながらで観たらほぼわからなかったけど、現実と妄想が錯綜してる。ちゃんと観たらきっとおもしろいはず。そしてパッケージがいい。でも内容のタッチは、そこまできれいではない。
⚪概要とあらすじ
失明した女性が危うい空想を抱いてゆく様を描いたノルウェー映画。

ノルウェーの首都オスロに暮らすイングリッドは、光を失って以来、アパートに引きこもる生活を続けていた。窓辺に座り、自らの周囲に様々な出来事が起こっていると思うようになった彼女は、勤務中のはずの夫モートンの視線を感じ、監視されているのでは?自らの背後で若い女性と逢引しているのでは?と考えるようになり、その妄想は次第に加速してゆく...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“サンダンスをはじめ、ベルリンのほか世界中の映画祭で称賛の嵐!!”

「だが自分を見ろ」

⚪感想
目が見えないからこそ研ぎ澄まされる感覚を描いた不思議な作品。

これは単なるエロ作品ではなくめちゃくちゃ細かく作られた良作。

観てる私たちでさえ見えているものが現実なのか虚構なのか本当なのか嘘なのか分からなくなる。

映像の使い方が綺麗で、カフェでのシーンが電車になったりバスになったりぐるぐるしているのが好きな演出だった。

エロい場面というか、かなりハードめなポルノ動画が流れたりするので一人で静かに観るのが良し。

映像や演出、音楽が無機質だった。
無音の時も。

個人的に結構好きな映画だったから観てよかった。
最近また観たんだけどめちゃくちゃ過小評価してたので点数を上げた。
映画としては嫌いな人が多そうな気も。

登場人物する2人の女性の演技が良かった。どこか孤独そう。目の見えない演技のリアリティさが凄かった。

サブタイトルが最悪。
原題『blind』なのになんで邦題で『blind 視線のエロス』になるんだろうか。映画のジャケットと冒頭をサラッと観て決めたとしたか思えない。
多分副題のせいで観る人が減っている。
葛藤や苦悩を無視しエロスって言っちゃうのキモイな。

目が見えないゆえの痛い行動に胸がザクザク。辛い辛い。

言葉では伝えづらい作品。



⚪以下ネタバレ



主人公のイングリッドは目が見えない。それゆえ本作で語られる物語は恐らく彼女の想像の中だと思う。彼女が書いていた小説の可能性もあるけど。
夫の行動や向かいの女性などは彼女の想像でしかないし、向かいの女性の子供が男の子だったのに次に移る時には女の子になっていたり、夫がその女性とスーパーで出会ったり出会わなかったり、夫そのものが違う人になっていたり、夫だった二人が友人だったり、カフェで話していたはずの二人がバスにいたり電車に乗っていたり、天井の高さが変わったり、外の風景が変わったりなど。

彼女が小説を書いている時に突然現れた夫とのレコードのやり取りはドキドキハラハラ。

かなり支離滅裂なんだけど個人的に主人公の溜まったストレスのはけ口が小説でそのいくつかが描かれ、真実も混ざっていると思う。
妊娠は事実で、今までは妊娠できなかった苦しみを小説の登場人物達に当てていたけどそれが解消されたから小説の中の人物も最後は幸せになれたのかなと。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。(2019/12/03)
GYAO!で鑑賞(字幕)。
言葉にするのが難しい作品
ストーリーがやや複雑なのと対照的に映像や音などがシンプルでスッキリしている。

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