人生劇場 続・飛車角の作品情報・感想・評価

「人生劇場 続・飛車角」に投稿された感想・評価

Kuma

Kumaの感想・評価

3.6
前作を知らずに鑑賞したが、十分に理解でき楽しかった!

途中満州行きがある。ロケかセットかわからないが、しっかり満州感が出ていて思わず笑ってしまった。当時の映画作りの情熱を感じる。
しかしここら辺から少し集中力が途切れる。前段階で十分楽しかったから、変化について行けなかった。

「終わったな」という場面が何回もあった。そう思うのは自分だけだろうか?
前作も一ミリも覚えてないし、+吉良常をアホみたいに大切にしてると話が大きすぎてわりとどうでもいい感じ。
一

一の感想・評価

-
一人二役の佐久間良子に結構まんまと混乱してしまった。「ほら、おじいちゃんきたよ~」とかいうお父さんモードの鶴田浩二楽しすぎ。
shibamike

shibamikeの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「梅宮辰夫出てたか?」と前作の出演者リストを見て首をひねっていたが、続編の本作を見て、ようやく気づいた。若ぼっちゃんが辰兄だった!痩せていて髪がボサボサだから気づかなかった。

前作と同様に鶴田浩二演じる「飛車角」が理不尽な世の中を男気一本槍で渡世する映画。

本作ではシチュエーションが日本国内に留まらず、満州へも足を伸ばす。「満州で男気は通用せえへんやろ~」と自分がニヤついていたら、案外通用した。

そして、飛車角といえば恋女房オトヨである。が、オトヨ、不幸が好きなんじゃねえの?というくらいわざわざ不幸に飛び込みまくる。選択の結果不幸とかなら仕方ないが、オトヨの場合、そうではなく不幸一択なのである。「自分が幸せになんかなっちゃいけない…」ということなのであろうけど、卑屈すぎるYO!結局、胸を痛めるのはオトヨ一人ではなく飛車角も苦しむのだから。

そんなオトヨであるが、とうとう満州でおっ死(ち)ぬ。飛車角は満州でオトヨ(佐久間良子)の最期を見届け、日本でテキヤ親分の1人娘のお澄(佐久間良子)と所帯を持つ。
佐久間良子ばっかりやんけ!

"侠客というのは男の修行、男の道から外れる真似はできねえ!"という飛車角の信念はカッコ良かった。そういや自分は産まれてこのかた、男の道から外れっぱなしだなぁ。しかし、そんな飛車角も特務機関の反感を買い、とうとう殺されてしまう。

死んでしまったらどうにもならないじゃん。でも、死んでも譲れないものがある人もいる。立派かどうかは各人の考えによるが、とにもかくにも飛車角は死んだ。

ビートたけしのギャグで「村田英雄さんは空港の入国審査で記入書類のSEXの欄に"週2回"と書いた。」というので村田英雄の名前だけを知っていたが、この飛車角シリーズにてようやくご本人を拝んだ。イメージしていたよりも賢そうな人であった。しかし、定めし豪傑であらう。週2回の生々しさよ。

鶴田浩二は鶴田真由の父親と思っていたら、違うとのこと。
後半から満州に飛んで馬賊と戦う展開にビビる。
俯瞰、横移動、引きと絶好調のカメラワークは猛烈に楽しいが、話が三段式で分かれているために前作のような感情の動線が弱いのが惜しい。
あと佐久間良子がマジで可愛くない。

鶴田浩二の死に様は素晴らしい。
仁義なき戦いと同じシチュエーションでもこのアプローチの差がジャンルの差だ。
とも

ともの感想・評価

5.0
鶴田浩二のバイで笑う でもどんどん上手くなって行くのがさすが!
かっこいいなぁーー!
満州での「おとよーー!!」ぞくっとくる。赤ちゃんのおもちゃの音がなんとも言えぬ寂しい音色…。
長門裕之が出てきた時点で物語が面白く深みが出るし、そう期待する。改めて長門裕之のすごさを感じる。
沢島忠監督、楽しい時代劇を撮られて、そしてこの飛車角も…すばらしすぎる。
松方さんの追悼から横道逸れての2本目。 前回のエンドでは、なんと殴り込みへ行く途中、坂道を登っているところでジ・エンド。 おいおい、そんな期待膨らましての次回作見てチョは辛すぎるよ〜、と想像てんこ盛りのまんまで続編に。

なんと、死なずに角さん二度目の収監中。 おとよさんは極貧の中、操を通し出所を待っている。 既に4年の月日が流れ、ようやっと出所する段になったとことろで、“一度踏み外したもんは、元には戻りません。 出所したら私は消えます。 それで私の筋が通るってもんです” と、置き手紙を出所祝いのお膳に添えておとよさんは消えてしまった。 まったく、泣けるじゃないの・・・。

その後、鶴田浩二がなんとお茶目に的屋をやったり、おとよのそっくりさん、おすみとの恋愛があったりと色々展開が続くんですが、でもどうしてもおとよが忘れられない。 で、大陸に行きたいとおすみに話すのです。

場面は、雨がシトシト降っている。角さんとおすみは相合傘の中・・・。

“おとよが満州で春を売っていると聴いた時、あいつのことが急に不憫に思えてきましてね。 どうしても訪ねていってやりたくなっちまって・・・”

“でも会えば又傷付くだけかも知れないじゃありませんか?”

“そうかも知れねえ。 会ったって今更どうこうというもんじゃねえ。 一緒に泣いてやることくらいがせいぜいかも知れねえ。 自分を傷めることしか知らねえバカな女ですよ”

“角さん!行ってあげて!行ってあげて下さい”

“おすみさん?”

“一つだけお願い。おとよさんが本当に不幸せだったら、一緒になってあげて下さい。私うらみません。 でも・・・でも、そうじゃなかったら、私の所へ帰ってきて下さい。いつまでも待ってます”

“・・・すまねえ”

いいねえ、日本人だねえ。 涙が出てきますよ。

で、『ディア・ハンター』のマイケルのように、奪還作戦が始まる訳ですが、しかし、満州渡ってからのお話がなんかスカスカになっていくんです。 人の良い満州馬賊が出てきたり、植民地主義者の日本人士官が出てきたりの、日狂パヨクが好きそうな設定。 それになんと拳銃パンパンで日活無国籍映画のような立ち回り。 なんじゃ、これ。 セットもセコイ。 そういえば、いろんなところで前回の使い回しのようなセットも出てくるし・・・。 これね、恐らくね、沢島忠さんが途中で投げたね。 調べてみたら、本作は前回から何と2ヶ月後の公開。 それに脚本も人が代わってる。 ちゅうことは、なんかあったと考えるのが当然で、ちょっと耐えられない状況があったのではないかと邪推する訳ですよ。 犯人は誰かは大体想像はつきますがね。

エンドのシーンはちょっと良かったですが、こんな滅多にない良い作品で、早やシリーズ2作目で有りえないくらいの乱暴な展開。 ったく、どうしようもねえなあ・・・東映は!
飛車角さん、なんと大陸進出! 馬賊の山本麟一が最高ですね。