人生劇場 続・飛車角の作品情報・感想・評価

「人生劇場 続・飛車角」に投稿された感想・評価

とも

ともの感想・評価

5.0
鶴田浩二のバイで笑う でもどんどん上手くなって行くのがさすが!
かっこいいなぁーー!
満州での「おとよーー!!」ぞくっとくる。赤ちゃんのおもちゃの音がなんとも言えぬ寂しい音色…。
長門裕之が出てきた時点で物語が面白く深みが出るし、そう期待する。改めて長門裕之のすごさを感じる。
沢島忠監督、楽しい時代劇を撮られて、そしてこの飛車角も…すばらしすぎる。
☆☆☆★★

2009年9月9日 新・文芸坐
松方さんの追悼から横道逸れての2本目。 前回のエンドでは、なんと殴り込みへ行く途中、坂道を登っているところでジ・エンド。 おいおい、そんな期待膨らましての次回作見てチョは辛すぎるよ〜、と想像てんこ盛りのまんまで続編に。

なんと、死なずに角さん二度目の収監中。 おとよさんは極貧の中、操を通し出所を待っている。 既に4年の月日が流れ、ようやっと出所する段になったとことろで、“一度踏み外したもんは、元には戻りません。 出所したら私は消えます。 それで私の筋が通るってもんです” と、置き手紙を出所祝いのお膳に添えておとよさんは消えてしまった。 まったく、泣けるじゃないの・・・。

その後、鶴田浩二がなんとお茶目に的屋をやったり、おとよのそっくりさん、おすみとの恋愛があったりと色々展開が続くんですが、でもどうしてもおとよが忘れられない。 で、大陸に行きたいとおすみに話すのです。

場面は、雨がシトシト降っている。角さんとおすみは相合傘の中・・・。

“おとよが満州で春を売っていると聴いた時、あいつのことが急に不憫に思えてきましてね。 どうしても訪ねていってやりたくなっちまって・・・”

“でも会えば又傷付くだけかも知れないじゃありませんか?”

“そうかも知れねえ。 会ったって今更どうこうというもんじゃねえ。 一緒に泣いてやることくらいがせいぜいかも知れねえ。 自分を傷めることしか知らねえバカな女ですよ”

“角さん!行ってあげて!行ってあげて下さい”

“おすみさん?”

“一つだけお願い。おとよさんが本当に不幸せだったら、一緒になってあげて下さい。私うらみません。 でも・・・でも、そうじゃなかったら、私の所へ帰ってきて下さい。いつまでも待ってます”

“・・・すまねえ”

いいねえ、日本人だねえ。 涙が出てきますよ。

で、『ディア・ハンター』のマイケルのように、奪還作戦が始まる訳ですが、しかし、満州渡ってからのお話がなんかスカスカになっていくんです。 人の良い満州馬賊が出てきたり、植民地主義者の日本人士官が出てきたりの、日狂パヨクが好きそうな設定。 それになんと拳銃パンパンで日活無国籍映画のような立ち回り。 なんじゃ、これ。 セットもセコイ。 そういえば、いろんなところで前回の使い回しのようなセットも出てくるし・・・。 これね、恐らくね、沢島忠さんが途中で投げたね。 調べてみたら、本作は前回から何と2ヶ月後の公開。 それに脚本も人が代わってる。 ちゅうことは、なんかあったと考えるのが当然で、ちょっと耐えられない状況があったのではないかと邪推する訳ですよ。 犯人は誰かは大体想像はつきますがね。

エンドのシーンはちょっと良かったですが、こんな滅多にない良い作品で、早やシリーズ2作目で有りえないくらいの乱暴な展開。 ったく、どうしようもねえなあ・・・東映は!
飛車角さん、なんと大陸進出! 馬賊の山本麟一が最高ですね。