派手な零戦や別れを強調させる特攻などに焦点を当てるのではなく、戦時下で自暴自棄になりかけながらも生きる人々を描いた作品。
舞台は広島の呉。仁義なき戦いでは無く一般市民の生き抜くための闘争がそこに…
戦争を描く際に、戦場の描写はもちろんだが、個人的には生活が蝕まれていく描写はそれ以上に辛い。
戦時中といえども、思いの外ふつうに進んでる…?と思ってしまったけど、日常が突然失われるところに戦争の酷さ…
おっとりとした主人公と辛い戦争。
辛い戦争だけでなく、穏やかな日々や小さな幸せを見せてくれて、リアルな描写だと思う。とても辛いシーンがあるけれど…。
戦争が終わっても、前を向いて生きていくキャラクタ…
リバイバル上映で久し振りに観ました。多分4回目だと思います。初めて観た時に始まったと同時に作品世界にぐいっと引き込まれ、終わるまで目が釘付けになっていた衝撃体験は今でも忘れられません。こうの史代先…
>>続きを読む© 2019こうの史代・コアミックス / 「この世界の片隅に」製作委員会