ロートリンゲン!の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

ロートリンゲン!1994年製作の映画)

Lothringen!

製作国:

上映時間:21分

3.7

「ロートリンゲン!」に投稿された感想・評価

延々風景のみ、その地の歴史を解説。これが映画と言われると衝撃。風や自然、大気の音が清々しく気持ちいい。
marika

marikaの感想・評価

-
ストローブの生地であり、フランスでもドイツでもある歴史を持ったロートリンゲンの景色を、360度パンするカメラで。私はドイツ人にはなりません、と言う女の横顔。多くを語らず観客に想起させること。
紫色部

紫色部の感想・評価

3.5
2018.2.25 niconico

大型船や街並を捉えるパンがやはり気持ち良くキマる。横顔で話していた女性が正面を向く驚き。
12月のアテネフランセのトークで持田睦さんが「カトリックの教会はたくさん映っているが、プロテスタントの建築物が実は全く映っていない」と語っていた『ロートリンゲン』。持田さんがストローブ本人に尋ねたら「意識していない」と言われたそうだが、普仏戦争で土地を追われたロレーヌ地方(ドイツ語でロートリンゲン)の人々についてのテクストが基になっていることを考えれば十分にあり得る、というか意識しているだろう。

高台から森と街をパンしながら映していく、ストローブ=ユイレ特有のショットが幾度も登場する。静的な映像の中では森のざわめきや鳥の飛行やごくたまに通り過ぎる赤や緑の車の移動がやけに印象に残る。街中のカーブする道と建物に入っていく二人の男が映るロングショットでは、教会(たぶん)に落書きされたピースマークの落書きが陽射しに照らされている。「わたしはドイツ人にはなりません」とセリフを口にする女の横顔。記憶に残っているシーンを羅列しているだけなのだが、映像全体が静的で穏やかな世界に統一されていることと、冒頭近くの血塗られた地図の映像に対してハイドンの弦楽四重奏と大砲の音が重ねられて暴力が強調されていることには対比関係があって、おそらくこの対比はストローブ=ユイレ作品全体に現れるものだろう。
ほし

ほしの感想・評価

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語られる言葉こそなかったが『無言日記2016』のぐるぐる回り続けるラストショットを思い出す。
ooの

ooのの感想・評価

3.7
対象に滑らかな優しげな同時に怒りに満ちた視線でパンショットの拡張として往復する。ロレーヌを呪った人間を弾劾する。
T

Tの感想・評価

4.0
フランスでもあり、ドイツでもあるロートリンゲン。柔らかな、しかし深く突き刺さるようなナレーションをバックに、美しい風景を長回しで捉える。歴史という名の重荷と共に生きる人々と、故郷という存在の大きさ。ストローブ=ユイレ味に溢れている。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

3.6
登場人物がいなくて、普段背景や景色と認識しているものが全景化する。がそこに何を見い出せばいいかいまいちわからない。いやあるがままに見ればいいんだけど、ナレーションとの関係がメインの映画はまだしっくりこない。
ニコ動鑑賞。
字幕が重要なはずなのに
後半字幕なし。
でもストローブにしては
みれる方だったな。
ただ風景とかをパンを用いたりして撮ってるだけなのに詩的に思えるのは素直に凄い

日本でも同じような映画作る監督がいたら日本のストローブ=ユイレとして評価したい気持ちだけど誰かいるかな
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