階級関係 -カフカ「アメリカ」より-の作品情報・感想・評価

『階級関係 -カフカ「アメリカ」より-』に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

ブレッソンのリズムと演出はストローブ=ユイレが正統に引き継ぎ、ストローブ=ユイレの精神とショットはペドロ・コスタへと解き放たれたのか


列車の終着
新規な関係の中に生まれる幸福か
新規な関係の中に…

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観て、「むむむ、分からない。ただ人が突っ立って喋っているだけじゃないか、ただそのときの背景が面白いというか目を引くなあ。窓枠の影や建築の部分の角度」と思ってしまいましたが、直後に識者の解説を聞いて唸…

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Scriabin

Scriabinの感想・評価

4.0

オクラホマ劇団の面接官以外ほぼ全部ドイツ語だった。国歌が演奏される時、決して途中で動いたり口をきいたりしなかったのいいな。あと邸宅のドアや床の軋みも。最後のほうの映像は緑がかって見えた。
「火夫」も…

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塾の先生が大好きだったカフカ。審判めっちゃお勧めされた
デブ突き飛ばすシーンとピアノ弾かせるシーンとラストシーンが印象に残ってる
特にラストは、果てしない社会構造のなかで、次なる格差へ運ばせるという…

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劇場公開時邦題:『アメリカ』

構図キマりすぎ。話の繋がりが弱いからなのか、ブレッソン作品のようなカメラワークも。

これはカフカ原作の映画か、それともストローブ=ユイレの映画か。

本作は例外的に「シネマ」の輪郭を留めているように思えるが、この現象は労働/人種コンプレックスというカフカ的主題に(ナチス占領下のフランスで育った)ストローブ=ユイレが強く共鳴しているゆえと知った。

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もた

もたの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

ストローブ=ユイレは全然見てないけど、切り返しに違和感があるのはカメラポジションの問題か。ドキュメンタリー的と言うか、演劇的と言うか、独特の演技にカフカ原作の他の映画も想起したけど、難解さが強いと思…

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カラン

カランの感想・評価

5.0

ストローブ=ユイレによるカフカ。

☆タイトル

本作は『階級関係 - カフカ「アメリカより」』というタイトルだが、『階級関係』という小説はカフカにはない。「アメリカ」というのも通称であって、カフカ…

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何度も見てるが、やはりストローブ=ユイレの市民階級と闘争という主題は前作『アン・ラシャシャン』から物語の説話性と密接にかかわり、今作で見事に到達した感覚を抱かせる。そしてそれは晩年に至るまで続くが、…

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ryo

ryoの感想・評価

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画面右へ進む船での入国が、画面左へ進む列車の移動で閉じられる。主人公は単独ショットではほぼずっと画面左を向いていたがこれは……。

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