ストローブ=ユイエの98年作品。エリオ・ヴィットリー二「カンバセーション・イン・シシリー」が原作。
15年ぶりにシチリアに里帰りスタ主人公が、港町で出会う様々な人々との会話が、豊穣の満足感を与えてく…
最もメロディアスな劇映画のひとつ。
港から山村に向かうなかで、男が海を見つめるその縦行きと手前と奥とで質感が異なるようなおどろおどろしい海。メロディのようなうっとりする発話がなされつつ俳優が顔を振り…
道端に座った男(斜め右)と背を向けた男(背面)、列車内での対話など、意図的に人物の位置関係を錯乱させる繋ぎが頻出する。
ドライヤーを思わせる硬質な照明の下で演じられる、やがて口論に発展する母と息子…
語り合う登場人物たちすべてに何かしら言い知れない現状打破への欲望というものの強烈な熱量を感じた。
ストローブ=ユイレの作品は情報を得るたびに観に行っている。今後の人生で何回観る機会が訪れるか?常に注…
港で海を眺める男の後ろ姿三角形の一辺から海がひろがるみたいな独特の切り取りかた。
果物を売る人とその奥さんが壁に寄っかかってなにか喋ってると思ったら、最初の後ろ姿の男と会話してるとあとからわかる。距…
顔のクローズアップにひどく感動した記憶がある。
人物ワンショットの奥の背景は、ゴツゴツした岩だったり、車窓から差し込む光だったり、なにか有機のものにこだわっているかんじがある
電車から捉えただろう…
引き続きペドロ・コスタ カルト・ブランシュ。ストローブ=ユイレ。ぼんやりとあの母子は実は本当には親子ではなくお互いに境遇の似た他人の会話なのかもしれないと思いながら見た。重なる社会構造。重なる人の歴…
>>続きを読む一応筋道立てたものを用意しておきながら、台詞は内容でなくリズムに、場面は単なる印象に重きを置いて、意味性みたいなものを漂白していく感覚があった。
だがその中で「私たちはもう今までと同じ義務ではけして…