子供が子犬を大事に抱えながら人の流れに逆らって荒廃した村落を走り抜けていくあのオープニング・ショットの美しさ。たくさんの風鈴が揺らめく窓際にマルセン・ダリオが吸い込まれるように接近していくあの背景の…
>>続きを読む2016年 映画鑑賞029 (映画館027)
過不足ない尺。全ての登場人物に焦点が当てられる。場面の長さや被写体との距離感が織りなす画力の強弱。
当たり前のように思えるこれらが見事に合わさった作…
日本初公開だそうです。
「裸のキッス」にせよ「ストリート・オブ・ノーリターン」にせよ、サミュエル・フラーは冒頭にいきなり観客にガツンと一発ぶちかますが(この2作は文字通りの意味で「ぶちかます」)、…
映画の世界に風が吹くと、瓦礫の中に張られているポスターがカタカタと音を鳴らし、風鈴(?)が音を奏でて帽子が吹き飛ぶ。柔らかな風、冷たい風、そして爆風。フラーが劇中で吹かす風は様々だけれど、どれも決し…
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