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PLAYBACK~アレクセイ・ゲルマンの惑星

PLAYBACK~アレクセイ・ゲルマンの惑星の作品紹介

PLAYBACK~アレクセイ・ゲルマンの惑星のあらすじ

ロシア・ソ連映画最後の巨匠アレクセイ・ゲルマン監督による遺作『神々のたそがれ』。ストルガツキー兄弟(タルコフスキー『ストーカー』原作)のSF小説「神様はつらい」を原作に製作期間15年をかけて制作された。その撮影現場を捉えたドキュメンタリー。

PLAYBACK~アレクセイ・ゲルマンの惑星の監督

PLAYBACK~アレクセイ・ゲルマンの惑星の出演者

原題
PLAYBACK
製作年
2012年
製作国
スイス
上映時間
70分

『PLAYBACK~アレクセイ・ゲルマンの惑星』に投稿された感想・評価

今年一番の問題作『神々のたそがれ』を絶賛する訳でもなく貶す訳でもなく[何かスゴイ!3.0点]で逃げた片腕ファルコンです。

年末にケジメとも言うべき作品が3日間限定で上映されたので点数評価がやたら低めでしたが見に行く事にしました。

『神々のたそがれ』のメイキング・ドキュメンタリーでございます。まず結論から言ってしまえば本当に本編の特典映像にちょっと毛の生えた感じのメイキング。1本の作品としての完成度は低かったです。しかも制作年数を見ても分かる通り2012年の作品で、実は『神々のたそがれ』が未完成の状態のまま、このメイキングは終了している。まるで『ロスト・イン・ラ・マンチャ』だ。 未完で終わらせたのにも監督の意図があるらしい。監督はスイス人らしいのだが、この後もアレクセイ・ゲルマンとこの作品を最後まで付き合うという彼なりの意思表示らしい。へー。

作品の完成度は低いと言いましたが、やはり難解な映画ばかり撮ってるアレクセイ・ゲルマン監督の姿が見られるのは非常に貴重と言えるでしょう。

そういえば今年、映画監督のドキュメンタリーもすっごく多かったなぁ。。
サミュエル・フラー、ファスビンダー(すっごく見たかった。。)、ロバート・アルトマン、サム・ペキンパー、ミヒャエル・ハケネ、、うん、多いね。

全部は見れてないけど、見た監督は割とみんなクールに、たまに和やかに現場を仕切ってたました。
アレクセイ・ゲルマンは違う。怒鳴り散らす。これもロシアならではなのでしょうか役者も食い下がるし、アレクセイ・ゲルマンの奥さんまで割って入って現場はしっちゃかめっちゃか。怒号しか聞こえない。これが原因じゃないけど、そりゃ10年以上撮影かかるわとも思っちゃいます。

天才である事は間違いないんだけど、アレクセイ・ゲルマンもまず1人の人間なんだって事が分かって良かった。(当たり前か)

結局これを見た所で、『神々のたそがれ』の理解が深まった訳でもないしケジメでも何でもなかったけど…10年くらい経ったらまた『神々のたそがれ』はチャレンジしたい。そんな映画。(が、今けっこう溜まっている..)
アレクセイ・ゲルマン監督による遺作にして稀代の怪作『神々のたそがれ』の製作ドキュメンタリー。

この現場が、『シン・仮面ライダー』のそれが『フルハウス』に思えるくらいにはギリギリのギリであったことは伝わる。

…ただ、その他この映画について知りたかったことは余りわからなかった。あの美術や衣装はどうやって作られたのか、とか、映ってるアレコレはどこまで「本物」だったのか、とか。俳優の言葉ももっと聞きたかった気がする。あるいは、謎にとどめておくことこそがマナーだったのか。

この作品はスイス出身の映像作家によるもので、彼が実際に現場に潜り込んで撮影しているようだ。その「観察者」的視点は、(たまにウザがられたりしてる感じ含め)奇しくも『神たそ』本編のドキュメンタリー的ビューと重なるもの。名実ともに異邦人である彼にとって、この空間はまさに遠い異星だったのかもしれない。
TT

TTの感想・評価

3.5
2015年に観た映画の中で最も凄まじい映画だった『神々のたそがれ』。そのメイキングドキュメンタリーが公開されると聞き、あんな映画がどんな風に撮られたのか知りたかったので鑑賞。

完璧主義者なゲルマンは事ある度に現場で怒鳴り散らし、自分の作品にも関わらず「そんなことも出来ないなら、俺は家に帰るぞ!」とスタッフ・キャストを脅す。
共同脚本のゲルマンの妻は、いちいち演出に口を出し、主演のレオニード・ヤルモルニクは作品のテーマを理解できていないようで、終始キレ気味。そりゃ撮影期間13年もかかるわ、コレ。

大学のサークルで学生映画を撮っていたが順調に撮影が進むなんて稀だし、映画製作会社に勤めてる先輩の話なんか聞くと毎日が戦場みたいなもんと言っていた。まさに「神様はつらい」ならぬ、「映画作りはつらい」なのであった。

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