ミスター・ピッグの作品情報・感想・評価

「ミスター・ピッグ」に投稿された感想・評価

のん

のんの感想・評価

3.0

ディエゴ・ルナ監督作品。

カリフォルニアに住む年老いた男と彼の営む養豚場に唯一残った大きな豚。彼は豚を売っていくばくかのお金にして娘に会いに行こうとするが……。

ダニー・グローバーの醸す雰囲気が気だるく優しく渋い。彼の理解に苦しむ行動はもしかしたら心の葛藤や豚への愛情だけでなく妄執かもしれないしもしかしたら老化による機能低下かもしれないとか色々考えたけど、ラスト幸せそうだったので良かった。

あんな風に死ねたらいいな。
TOT

TOTの感想・評価

3.3
余命幾ばくも無い父、彼が愛情こめて育てた豚、そんな父に複雑な思いを抱く娘、二人と一匹の最期の旅。
友人が経営する養豚場はじめ、彼らが立ち寄るメキシコ各地に、ただ風景や人々が美しいだけでない、淡々と固有の物語が展開する。
ディエゴ・ルナ監督二作目、前作は母子を描いたが、今作は父子。
前作同様、悲しく厳しい中にどこか御伽噺のような温かさをたたえた物語に、監督の指向性を見る。
俳優業だけでなく是非作り続けて欲しい才能。
華菜

華菜の感想・評価

2.9
父と、ブタと、そして娘と。2人と1匹の、メキシコを辿る旅。
陽光に包まれて走るボロトラックで、ビールを軽く乾杯した。最後の一本だったタバコを、2人でかわりばんこに吸った。そんなささやかな思い出を積み重ねてゆく父と娘。

このレビューはネタバレを含みます

『ローグ・ワン』で活躍したディエゴ・ルナが監督・脚本を務めた映画。
恐らく日本ではDVDにもなっていないのでしょう。Netflixで観賞しました。

内容は、
養豚場で働く年老いた老人と一匹の豚が国境越えようとするのだが様々な出来事に苛まれ思わぬ事態に………。

このパッケージからして比較的明るい話かな?と思っていたら、そこそこグレー。
別にファンタジーもなく現実を突きつける感が良かった。
この老人の人生、最後は娘にそして豚に精一杯の愛を送ったと思う。

ラストの海の水は綺麗だったな…。
前半はちょっとノれないザツな展開があるのだけど、後半がとても良い。
多分このラストのために書かれた脚本なんだろうっていう真意はしっかり伝わってくるし、素直にみることができた。
主演ふたりの演技が上手くて、心を通わせていくやりとりがすばらしい。父が娘に、この世界にお前を誕生させて良かったのか?と問いかける場面は涙が吹き出た。父の気持ちも娘の気持ちも痛いほどわかるから。
ゆみな

ゆみなの感想・評価

3.3
ディエゴ・ルナ監督、脚本ってことで迷わず観賞。ちょっとシュールだけども心温まる親子愛+豚ちゃんのお話でした。

ダニー・クローヴァー演じるアンブローズのキャラクターがいいよ。とにかく豚のハワードに愛情を注いでいて、でもそれ以上に娘のことも愛している。序盤ではそれがわからないけど、物語が進むにつれてジワジワ沁みてくるのが素晴らしい。

人生の最期が近付いてる時に、残り少ない時間で愛する人に何を残せるのか…ちょっと考えさせられたりしましたね。私は、何か残せるものがあるのかなぁ?
これね、結末を知ってから観ると序盤でちょっと胸が痛くなる。豚のハワードと会話しながら車運転してるとことかね。ちんこが縮んで立ちションまともにできないとかさ。歳はとりたくないもんだ。
それでも、やっぱりどんな人にも人生は価値のあるもので、娘と分かり合えた瞬間に心に湧き上がってくる感情は幸せ以外のなにものでもないんだろうな。いい映画でした。