情炎お七恋唄の作品情報・感想・評価

情炎お七恋唄1972年製作の映画)

製作国:

上映時間:68分

3.8

「情炎お七恋唄」に投稿された感想・評価

富豪の跡継ぎ(浜口竜哉)との縁談を強要されている娘・お七(小川節子)が、両親の反対を押し切り、寺小姓(森竜二)との恋路を貫き通そうとする。江戸時代の実話ベースとされている悲劇「八百屋お七」を映像化したロマンポルノ。

「恋を貫くために放火し、火刑に処された少女の物語」という根底部分は原本に則しているが、一長一短ともいえる脚色が施されている。ロマンポルノなので、性交の描写が登場するのはあたりまえ。仏塔に抱きつきながらのセックスや、木魚の手触りから女の臀部を想起させる描写など、滑稽本のようなエッセンスが加味されている。

しかし、私が過去に読んだ原本(?)では、お七と寺小姓の出会いのきっかけが大火による避難生活であり、それが最後の放火行為へと繋がるようになっていたのだが、本作では最初の出会いが「洪水」からの避難になっている。そのため、放火に至るまでの機微と、放火の目的意識の描写が、だいぶ反故にされている。

時代劇セットのクォリティの高さは、東洋一と謳われた日活撮影所ならではもの。大火をラストに持ってきたのは、(勝手な憶測だが)予算的な問題によるものかも知れない。ちなみに画面からは伝わりにくいが、小川節子は身長150センチのおチビさんだったりする。