性談・牡丹燈籠の作品情報・感想・評価

「性談・牡丹燈籠」に投稿された感想・評価

アノ

アノの感想・評価

3.6
木材が倒れてくるときのスローが超絶素晴らしい!
あの瞬間にはもう異界への扉が開いている。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.1
何か京都の「幽霊飴」を思い出したと思って調べてみたらこれ原案が落語の怪談噺なんだとか。ロマンポルノそっちのけで普通にしみじみとジーンときてしまった。ロマンポルノとしては失敗作かもしれないけど映画としては普通に教訓話的にも人間の業を描く話的にも上手くまとまってて面白いと思う。あと音楽せつねー。
前半はありきたりの展開で「ふ〜ん」
中盤から「ほぉ〜そうなんだ」
そしてラストには「…涙(T_T)」

いやいやいやいや、からみも含めて60分ちょい、見事にまとめあげてます。
ヒロインも、最初はちょい老けてるな〜と思ったけど中盤から感情移入した為か、昔の東映時代劇のお姫様レベルに見えた。裸も上品でしたし。日活と監督の底力に感服。
初見。
日活という日本最古の映画会社は戦前数々の名作を送り出した時代劇映画の中心であったが戦後はその座を東映および大映に譲って現代アクションや青春映画を、そして斜陽期になって今や名高い日活ロマンポルノを製作、そのなかで時代劇映画史のひとつの大金字塔といえる田中登監督『マル秘女郎責め地獄』を残した。それ以外にもこの作品のように傑作を、ぽつぽつとやるだけの時代劇から作れたのがすごい。
高速度撮影を始めとしてエプスタインやルネ・クレールの作品を思わすシュルレアリスティックな映像表現と作劇、見事な怪談映画。怪談とか怪奇というものはホラーや恐怖と少し意味が違うことが最近は忘れられているがそのことを思い出させてくれる。
浪人が死霊と恋に落ちる傑作。
スローモーションはほとんどの時、映画の運動をダメにしてしまうが、曽根のスローモーションは最高である。
特に壁に立てかけてある木材が崩れ落ちるとこ。なぜそこでスローなのかさっぱりわからないのだが凄い笑

悪党女が、自分の不倫相手が自分の金を盗む幻覚を見るシーンでのアヴァンギャルドさ。
後の『わたしのSEX白書〜』の全裸病院シーンに通じるものがあるな!
浪人(谷本一)との身分差の恋路に破れ、悲劇的な最期を遂げた少女(小川節子)が、夜な夜な死霊となって姿を現し、浪人との逢瀬を重ねようとする。三遊亭円朝口演の人情怪談噺をベースにしている、日活ロマンポルノ。脚本家の豊島耕次は、松本孝二と大工原正泰の変名。

さすがに細かな部分が改変されているが、シナリオの大筋は原典通り。日活スタジオの時代劇セットをフル活用しており、映像はきわめてフォトジェニック。画面の隅々にまで配置されている、あらゆる小道具に興味が集中する。

心惜しいのは、死霊の初登場シーンと浪人に対する霊視シーンが、随分と淡白に描かれているところ。欲深い人間が報いを受けるという展開も、マヌケな印象が強くなっている。ヒュードロドロ系の音楽が起用されていないのも至極残念。

しかしその一方で、浪人の長屋の隣人夫婦(橘田良江&木夏衛)がきちんと狂言回しになっており、原典のファンが期待するであろう「骸骨」の描写もきちんと登場する。一長一短ながら、手堅く作られたロマンポルノ流怪談映画。
牡丹燈籠はTVで何作か観たけど、こちらは日活ロマンポルノ版。
しかしながら、ドラマとしての完成度が高く、エロをメインと見ない方が良い。

愛憎と欲望が渦巻く複雑な人間関係の描写をウリとするこの物語だが、短めの尺に合わせて程良くまとまっている。
牡丹燈籠を未体験という方は、入門編としてコチラを視聴されてみては如何だろうか?

小川節子が古風で美しい。谷本一もイケメン。♪