法隆寺の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

『法隆寺』に投稿された感想・評価

鬼の面が見物衆に松明を投げつける。歯抜けのおっさん。仁王。空撮。五重塔。須弥山。気付いたら寝てた。
煙
4.1
すばらしいショット。冒頭のお面を被った鬼が燃える木を投げつける。ショットごとに遠ざかり最後には空撮。像の顔。仏師の繊細な仕事。ショットのつながりが物語を生むさま。やはり羽仁進は編集の人だと思う。
短いフィックスのショットで仏像の顔やらなんやらをパキパキっと繋いでいくのが気持ち良い。今回、羽仁進特集で見た中で一番ちゃんとしていた。

正直爆睡してたんだけど、ふっと目が覚めた時に映ったハスの花の上に立ってる菩薩があまりにも美しくて驚いた。
手だけを映したショットの繊細さよ。
照明がすこぶるすごいなと思った。
しっかり寝溜めしてから…

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1990
-
細部が映像として映される際の恍惚感

とにかく美しい口元
力強い手
言葉では表現し難い光に照らされた青銅の色
flyone
-
法隆寺を題材とするが、どちらかというと、細部に淫するような映画だ。
お面や仏像の表情、五重塔の頂点でからからと鳴る装飾(?)、お堂の美しい曲線…それらを美しいカラーフィルムで画面におさめ続けている。
けい
4.1
目を張るようなテクスチャの描写

仏像や建築が経てきた年月をあまりにも鮮やかに描写できてるいる...ただカリカリに絞るだけじゃダメなはず...どう撮ってるんだ...
3.5
法隆寺伝来の伎楽面とマッチメイクされた歯抜けのおっさんを見よ。
ENDO
4.0

鬼の面を被って舞う「追儺式」から画面の強度に圧倒される。モブに松明ぶん投げる野蛮さも凄いが当時の人々の顔面が凄まじい。ひょっとこみたいなすきっ歯のおじさんの黒目にメラメラと炎が照り返す。法隆寺の国宝…

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5.0

音楽と編集、そしてショットサイズの変化、なによりカラーフィルムの美しさに、かなりギョッとするというかそれらが、被写体に潜む物語を引き出し、それらに対面させられた気分になった。観ながらそういえば法隆寺…

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