ヒルズ・ハブ・アイズの作品情報・感想・評価

「ヒルズ・ハブ・アイズ」に投稿された感想・評価

「サランドラ」が100倍くらいパワーアップ。
マイケル ベリーマン出てほしかった。
horahuki

horahukiの感想・評価

3.5
アレクサンドルアジャ監督による『サランドラ 』のリメイク作。久しぶりの再鑑賞。

原題どおりの邦題に戻したアジャ版なわけですが、マジでサランドラ って何なんでしょうね。流行りに乗っかったのはわかるけど、どんな意味なんだろ。

あらすじ…
舞台はニューメキシコ州の砂漠。両親の銀婚式を祝う家族旅行で荒地の中、キャンピングカーを走らせていた家族は、途中で立ち寄ったガソリンスタンドの店主に近道を教えてもらう。地図にないその道を進んでいると、急にタイヤがパンクし、電波も届かない砂漠のど真ん中で孤立してしまう。父親が先ほどのガソリンスタンドへ助けを求めに、長女の夫が父親とは反対側へ人を探しに歩いて向かうも、父親だけが戻らず…。

長女の夫ダグは銃が嫌い。そして携帯ショップを経営してる真面目な男。日頃から父親とは反りが合わず、今回の旅行もあまり乗り気ではなく渋々付いてきた様子。父親と娘婿の関係は一般的に職業で象徴的に語られることが多いように思いますが、本作の父親は元警官で緊急事態には頼りになる一方、娘婿ダグの携帯は一切繋がらず全く役に立たない。こういった娘婿の「頼りない」という観客への印象付けが後半で効いてくる構成が丁寧。

家族旅行を楽しんでる両親と、仕方なく来てるその子供たちの温度差。家族みんなで行うお祈り。何気ない親と子の会話。そういった一般的なアメリカ家庭のリアリティを描くことに力を入れた前半部分により、この家族が血の通った生身の人間であり、観客にとって身近な存在であることを印象づける。だからこそ、彼らが圧倒的な暴力の犠牲となるシーンに恐怖と胸糞感が生まれるわけで、かなり誠実なつくりになっている。

そんでオリジナルとの違いは、なによりも反核メッセージが色濃く出ているところ。もちろんオリジナルにもその要素はありましたが、本作では奇形児やキノコ雲をとことん見せるオープニングから始まり、放射能の影響で生まれた奇形児とその遺伝性を不自然なほどしつこく描いている。

『サランドラ 』の根幹はこういった社会風刺であり、加害者はアメリカで被害者は被爆者なわけです。だから本作の食人集団は被害者であり、反社会行為をしなければ生きられないほど追い込まれた社会的弱者でもある。そしてそういった状況に追い込んだのはアメリカであり、アメリカの一般家庭として描かれる主人公家族は一市民でありながら、対岸の火事的に見て見ぬ振りをし続けたアメリカ側の象徴としての意味も(多少は)持ち合わせているわけです。

食人一家の暴力行為は、現実に生きる弱者たちの虚構世界からの体制への反撃であり、それに対し暴力でもって反撃するしかない家族という構図から、こういった救いのない状況を作り出し「んなもん知らねーよ」と見て見ぬ振りを決め込むアメリカへの批判を強烈に盛り込んでいる。そういったところにオリジナルの良さがあったと私は思ってて、本作にも踏襲されている。

そして、主人公家族はアメリカを部分的に象徴しつつも、やはり一市民であり、本来このような抗争に身を置くべき存在ではない。でもそうせざるを得ない状況に追い込まれてしまうわけです。家族視点で語られる本作は、家族の食人族への復讐に爽快感を覚えるよう作られており、反暴力の象徴であった娘婿が暴力へ覚醒することがあたかも成長のように語られる。この皮肉とやり切れなさ。

たしかに単純にお話としての面白さは本作に分がありますが、反核メッセージを強めたにもかかわらず、オリジナルのラストを変更したことにはすごく違和感を覚えてしまう。あのラストが何とも言えないやり切れなさを感じさせる良さだったと思います。本作でももちろんやり切れなさは感じるのですが、ドラマチックにし過ぎというか。それと「反核」部分の描き方がわざとらしくてダサく感じる。

そういったところを匂わす程度に抑えて極力表に出さなかったオリジナルとめちゃくちゃわかりやすくしてしまったせいでダサくなってしまった本作。面白さは間違いなく本作なんだけど、私はオリジナルの方が好き。
Auralee

Auraleeの感想・評価

3.8
アレクサンドル・アジャ監督のハリウッドデビュー作にして出世作。ビデオマーケットの配信でようやく鑑賞出来ました。

お、面白い…!旅の途中で襲われるってホラーではよくある設定なんだけど、前半の丁寧な演出でこの家族が善い人たちだとよく分かる。(名探偵モンクでストットルマイヤー警部やってたテッド・レヴィンが元刑事の父親役とか絶対に確信犯だろうなあ)だからこの家族が酷い目に遭うシーンはやめてー!って目を覆いたくなりました。
銃持ってんのに全く活かしてないとか、あのシーンは派手だけど現実的に考えたらもったいなくない?とか色々ツッコミを入れたい部分はありますが、ファイトシーンの出来の良さでとっても満足。指輪がチラッと映るシーンは泣けてしまった。
秀逸なのは襲う側にも事情があって、恐ろしいと思いながらも同情してしまう部分があるところ。最後に何とも言えない余韻が残りました。
hiroyuki

hiroyukiの感想・評価

3.9
しっかりB級映画だけど、意外とおもしろい!グロいシーンはしっかりグロい。アクションシーンは、はやく殺せ!はやく逃げろ!ってアドレナリン出てしまうかんじ!笑 また、家族が主役だからもういろんなひとに感情移入しちゃって大変。おすすめ!
MORINAGA

MORINAGAの感想・評価

3.6
結構えぐかったですが、ストーリー性もよくできてて面白かった!
ひじい

ひじいの感想・評価

4.7
核実験の影響で怪物化した人間が砂漠で車がトラブった旅行中家族御一行を襲う。

「残虐すぎるシーンがカットされた」
「ツタヤが取り扱いを拒否した」
などハードな雰囲気を醸し出しているこの映画
もちろんグロいが、それ以上に胸が熱くなる男気映画だった。

どんだけ理不尽なことがあっても投げやりにならず、適度にヤケクソになろう!!!
(?)
Sinya

Sinyaの感想・評価

4.5
アジャは信頼できるヤツだ。

堅実で緊張感を持続させる演出。
どの作品も最高のエンタメに昇華してくれる。
毎回、こういう映画が好きだったなと確認する。

語るような映画ではない
楽しい、見ろでいい!

ドキドキ マジか うわ 逃げろ やっちまえ
イェーイ
って言う頭悪い感想でいい気がする。

しかし、はじめに死ぬ奴と思ってたので正直、藁の犬とは思わなかった。
核実験の放射能被害によって奇形を持って生まれた人たちが通りすがりの人たちを殺してその肉を食べていた…という日本的には完全にアウトな設定の本作ですが、
舞台設定(マネキンだらけのモデルハウスでの戦いとか)やストーリーは面白かった
普通につまらなかったです。
旅行は計画的にしましょう(笑)
そして、銃の弾の無駄遣いはやめましょう。

実際におきたら怖いはずなのに、登場人物の恐怖があまり感じられませんでした。
作品のスケール感やメッセージ性など、これぞB級映画といわんばかりに楽しめます。他のB級作品にも見習ってほしいです。
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