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モアナ~南海の歓喜~の作品紹介

モアナ~南海の歓喜~のあらすじ

南太平洋の島サモア。 自然豊かなこの島で、人々はいつものようにタロイモを採り、海に出て魚を採ってつつましく暮らしていた。ただお祝いの儀式だけは特別だ。結婚を控えるモアナは、成人男性のしるしであるタトゥーを施し、婚約者とともに歓喜の踊りを舞い、いよいよ挙式が始まったー。

原題
Moana with Sound
製作年
1980年
製作国
アメリカ
上映時間
98分

『モアナ~南海の歓喜~』に投稿された感想・評価

4.3
私は16歳の時一年間ニュージーランドに留学していたのだが、住んでいた学生寮にはサモア人の女の子たちが沢山いた。
大きなパレオのような布を器用に体に巻きつけて褐色の肌に美しく着飾り、いつもおおらかな笑顔で笑いかける彼女たちの姿をこの作品の中のモアナの婚約者ファアンガセの姿と重ねて鑑賞中無性に彼女たちに会いたくなってしまった。
もちろん100年近くも前の島の生活を映したこのモアナたちのような原始的な生活はないのだろうが、あの彼女たちのおおらかで根っからの明るい魂は確実にこのモアナたちの世代から受け継がれているのだろう。
タロイモを掘り、イノシシを罠にかけて、木によじ登りココナッツを取る。
桑の木の皮を剥いで服を紡ぎ、亀の甲羅で装飾品を作る。
愛する家族の皆で共に生きるために知恵を絞り、食べて、着てそして働く日々の繰り返しを通して人間として地球と向き合う賢さを身につけていく姿は逞しくただ美しい。
1926年に製作され、1980年にはサウンドと声を追加してリマスターされたこの映像は、モノクロではあるが、太陽の照りつける砂浜も、魚や貝が透き通るように見える海の透明度の高さもしっかりと伝わり、まさしく南海の楽園をこの小さな画面からも十分に享受できる。
なによりも平和と穏やかさに満ちた歌声がその映像美にも増してかけがえのない存在で、いつまでもあの音に包まれていたいとさえ思う。

因みにこの作品には主人公モアナが真の男になる通過儀礼として身体にタトゥーを入れるシーンがある。
何故ポリネシアンの原住民たちがこぞって身体にこのような墨を入れるのか?
これは私が以前聞いた話ではあるが、サモア島をはじめとしたポリネシアの島では少し前まで文字という概念がなかったという。
文字を持たず書物を持たない彼らが自分たちのルーツ、いわば家系図のような印を来世に残し続けるために、特に高尚な家系の長になる男はこの苦痛に耐えて墨を掘らなければいけないのだ。
その事をふと思い出しラストの儀式のシーンを観れば、単なる100年近く前のポリネシアの若者たちの姿を見せられているのではなく、未来へ繋ごうとする彼らの想いまでしっかりと噛み締めることができる。
それがこの作品を撮影した監督ロバート フラハティからその娘モニカが意思を受け継いでからさらに美しく蘇ったこの作品が今私たちの元に届いた奇跡にも重なる。

結果的にこの作品からは、モアナたちのあるがままの純粋でおおらかで平和な世界を知ることだけではなく、過去の想いを子孫がしっかりと遺していくことこそが人間の営みの中で忘れてはいけない事なのだということも同時に考えさせられた作品だった。
masa
4.5
先日東京フィルメックスにて。
これは、もう点数とか付けられない(付けてますが…)。とてつもなく貴重な映像を観た気がした。

「ドキュメンタリーの父」ロバート・フラハティが英領サモア島で、原住民の日常生活をカメラに収めた1926年ドキュメンタリーの傑作。それのサウンド版。

この島で暮らすルペンガー家には、モアナとペアという二人の息子がいた。一家は、常食とする里芋採りに出かけ、イノシシの通る道に罠をかけ、珊瑚礁の岸に寄せる波間に、丸木舟に乗って採集にでかけ、家では母親が家族の帰りを待っている。モアナと婚約者ファンガゼは、結婚式の準備のために踊り、モアナは、成人式の刺青をしてもらい、いよいよ村人の歌声とともに挙式の準備が整う。

1926年のサモア島の映像……凄い。
約90年前の世界をモノクロだが、はっきりと観ることができた。興奮してしまった。
そして海がキレイです。モノクロなんだけど、水面の下の岩がはっきりと見える。たぶん、恐ろしく透き通った海水だったのだろう。海ガメを捕らえるシーンがあるのだが、ちょっと離れた陸地から槍をポーンと投げて、海中のカメに命中して、カメめがけ飛び込み素手で巨大な海ガメを捕まえていた。超人か……ターザンみたいなこと平気でやってたんだろうなと思う。
少年のペアが、ビルの8階建て位はありそうなヤシの木🌴に抱きつき楽しそうに登っていき(滑って落ちたら間違いなく死ぬ高さです)平然とてっぺんのヤシの実を落とす。登っているシーンがとても絵になる。
思い出すだけで興奮してきてしまった。
刺青を入れるシーンが痛そうだったな…
いやー映画ってほんとに素晴らしい。
ロバート・フラハティ。映画の歴史を紐解くとき、リュミエールやエイゼンシュタインやグリフィスなどと並び必ず出てくる方。

でも1本も観てない💦

初めてのこの作品は、100年近く前に彼が撮った南海の島サモアに住む人々のドキュメンタリーに、彼の家族が音声を付け、さらにデジタルリマスターした、別の意味でのファミリー映画。

普通、無声映画にセリフなど音声を付けるってのは、例えばチャップリンの初期作に付けたら、「邪魔!」って思うんだろうけど、これは不思議と全くそういう感じはしなかった。むしろあることで飽きずに観られたと思う。それほど自然。これによりドキュメンタリーは映画へと飛び立った、、のかな^_^

青年が大人になる儀式とその準備。大自然の中では人もその一部に過ぎない。生きるのに必要な事をする。必要な分だけ、、自然のお裾分け。

青空にのびた高い高い椰子の木に命綱もなく登りヤシの実🥥を落とす少年の姿に息を飲みました^_^

正方形に近い画面の四隅が丸まってるのが安らぐ、、。

モアナは男性の名前! 笑。

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