プレイグラウンドの作品情報・感想・評価

プレイグラウンド2016年製作の映画)

Plac zabaw/Playground

上映日:2017年11月30日

製作国:

上映時間:82分

あらすじ

夏休みの前日、小さな町で無邪気に遊ぶ三人の少年少女。家族や恋の悩みを持つ彼らの不安定な心はやがて残虐さへと導かれ…。

「プレイグラウンド」に投稿された感想・評価

Ichiro

Ichiroの感想・評価

3.7
ストレスの発生源、そしてその出て行く先が淡々と描かれる。少年犯罪特有の無軌道で無邪気な凶暴さ。すべてが終わったあとの二人の退屈そうな顔が印象的だった。まるで翌日もルーチンで同じことをするかのような顔。全体を通してハネケからの影響を色濃く感じた。
すべてを一日の中で描くのは限界があるように思えた。もう少し長い期間を描くことでストレスの発生をリアルに描けたんじゃないかと思う。
みーこ

みーこの感想・評価

3.5
あのシーン、一体どうやって撮ったんだろうか…
ノンフィクションを観せられているようで、とても怖かった、本当にどうやって撮ったんだろうか…
タクト

タクトの感想・評価

3.5
バイオレンス系に疎いからこれがどれくらいの完成度で出来ている作品なのかは分からない。エンドロールが流れ始めてもの凄く深いため息が…重々しすぎる…
国や地域をステレオタイプ的に観るのは
良い見方ではないのは重々承知している上で、ヨーロッパ社会主義国のこのヘビーな感じは何なんだろうか…同じ鬱々とした感じな北欧圏とは種類が違うというかニュアンスが違うというか…
ストーリーだけ辿れば家庭や環境に不満があるローティーンがそのストレスを間違った方向に発散したって感じだけど、そのストレスは環境よりももっと深い所に根を閉ざしているなと感じた。ただその根っこがなんなんのかは分からない…そこが北欧圏とどう違うのかもわからない…とにかく分からない…こういう静かな狂気は扱うのにすごいパワーがいるなぁ。
Marrison

Marrisonの感想・評価

4.7
剣山(けんざん)のような映画であり、少し似たエドワード・ヤンの『クーリンチェ』の千倍こっちが優れている。最後まで全然飽きさせない以上、それはもう確かなこと。

そして、つらい。これはつらい。いったい、線路脇での出来事、どうやって撮ったんだろ?
女の子のことも、ひどい。あれはひどい。よくあんな役を彼女は引き受けたもんだね。親がよく許したね。

でも、考えてみれば、大人たちが地球上のいたるところで繰り広げてることや大人の本音って、この映画よりもっと「えげつない」んだよね。これがただのフィクションであるなら、誰が誰に顰(しか)めっツラできる?

三島由紀夫の代表作『午後の曳航』には、まだ(英雄主義という名の)隙かユーモアがあった。この映画には、首領キャラなんかお呼びでなく「煙草を吸う六年生の少年二人」だけがアリアリとフラフラとズカズカといる。
鑑賞後、私は何だか身の危険を感じつづけていて、この映画を思うたびに息が浅い。

といっても、明らかな問題点も指摘できる。
❶廃墟での「ビッチ!」呼ばわりまではリアルなのに、そのあとの大人たちの視線のところがバカみたいに説教臭い。
❷終章に入ってからは劇伴というかノイズがあからさまなので、ドラマの方向性が予想できてしまう。
❸ラストの少年二人の表情がどちらもあまりにも無演技すぎて、悪びれもなく、後悔もなく、「清々した」もなく、興奮の持続や上機嫌もなく、狂気もなく、虚無さえもない。どういう表情でいればいいのか考えあぐねて何も考えてない子役二人、の図でしかない。虚無さえないというのが演技指導の完全な失敗なのか、むしろそれこそが主題なのか、意見は分かれるかもしれないが、私は減点しておく。「ビッチ!」の後の動画見た後の主人公少年の、哀しみの滲みが結構すばらしかっただけに、このラスト残念すぎるわけよ。
………あ、そうか、単に休んでる顔なのか。だとしたら最恐!