郊遊 ピクニックの作品情報・感想・評価

郊遊 ピクニック2013年製作の映画)

郊遊 Stray Dogs

上映日:2014年09月06日

製作国:

上映時間:138分

3.6

「郊遊 ピクニック」に投稿された感想・評価

1000

1000の感想・評価

4.0
この作品のレビューにふさわしい文体を探したが、とても見つからなかったので、もう適当に喋る。
蔡明亮作品は、どれも救いようのない駄作でありながら、近年稀に見る傑作ばかりだ。「Aは"A"でありつつ"非A"であることはありえない」といった無矛盾律でさえ、この男の前では崩れ去る。これはすごいことだ。引退とかシケたこと言ってないで、はよ新しいの撮って。

ピクニック。人間立て看板で生計を立てる父。スーパーの試食を漁って過ごす兄妹。人間としての尊厳だとか正気の限界だとか、なんとでも読めるだろうが、ひたすら悲しかった。エドワード・ヤンのそれと似たかたちで、あるいはまったく逆のアプローチから、人間が人間として生きる本質的不可能性が描かれている。

『楽日』で描かれていた孤独とはまた違って、『郊遊』は割りと雄弁でエモい話。ボコボコにされるかもしれないが、個人的には分かりやすい作品だと思った。十数分に渡る長回し(ほぼ静止画)にはさすがにドン引きしたが、不思議と眠くはならない。が、単純にカフェインの効果かもしれない。
ロラン

ロランの感想・評価

4.5
子供と貧困、キャベツをかじる場面など、題材はあざといけど、後半の室内空間はある種の宇宙を映画化しているとしか思えない。ラストの二人の眼差しに感動した。
yuma

yumaの感想・評価

4.8
 再) 観た者にしか与えられない、そして言葉にし難い「何か」を宿している作品。この'言葉にし難い'という表現は、監督からすれば最高の褒め言葉なのかもしれない。なぜなら言葉で簡単に補完できたなら、映像としての価値はないからである。例え文字媒体で長回しやシナリオを知っても、感想に「想像通りだ」と言わせないのだ。監督の手腕、脚本、カメラ割りに拍手である。
 監督のインタビューの言葉を借りると「映画を商品として消費する、ただ刺激を求める観客」からの評価は低いだろうが、それはただハリウッドに慣れた故の固定概念からなのかもしれない。無意識にワンカットの時間やカメラの位置が刷り込まれているからなのだろう。そういった固定概念を綺麗に打ち砕いてくれる蔡明亮の作品を日本で目にする機会は減ってしまう。何よりも残念である。
ricestar

ricestarの感想・評価

1.0
かなりの映画観てきたけど
ワースト1確定☆

しかし、レビューみてると、
この映画の楽しみ方。そして理解されてる方の説明を、見ると
すごいと思います が!

こんな映画が、あるとは

オシッコしてるシーン、多かったなぁ〜
yoruichi

yoruichiの感想・評価

3.6
悩まされる。長回しが静止画に思えてくる。間が持つのは、演者の力量。
鑑賞中、理解したいが拒絶され。
後からいろいろ調べつくし、そういうことなんだろうなってとこまで到達。
自分なりの解釈をどこかでしないといつまでも引きずりそうな映画だった。
fuku

fukuの感想・評価

4.0
ヴェネチア映画祭の審査員大賞でツァイ・ミンリャンの長編引退作でもある。

いやぁ、疲れた。
なかなか考えさせるような深い話ではあったのだが、ラストは今までのストーリーがぶっ飛ぶくらいの根気勝負になったような…何なんだ!あの異常な長回しは!!!

でも、不思議とエンドロールが流れ始めると名残惜しくも感じてしまった。
これで後、一時間いけたのでは?
なんて思ってしまった。
入り口は狭いんだけど中に入ったらすんごい…なかなか入らせてくれないけど…

長回しの“尺”が物語を語る重要な手段になり得ていた…

つなげ方の妙
<台湾巨匠傑作選2016><<ツァイ・ミンリャン監督作品>> 18:00開映
とにかく1カットが長い。アクションが小さい、鑑賞中、おじさんの観察にシフトチェンジした。アートシアターというのであろうか、よくわからん(×_×)
キャベツにかぶりつくシーンを延々とワンカットで見せつけてくるシーンでぶちギレた。
やってることタル・ベーラと変わらない。
引退宣言しておきながら案の定引退しない辺り、作風から予想できる通りの構ってちゃんだ。