郊遊 ピクニックの作品情報・感想・評価

上映館(1館)

郊遊 ピクニック2013年製作の映画)

郊遊 Stray Dogs

上映日:2014年09月06日

製作国:

上映時間:138分

あらすじ

「郊遊 ピクニック」に投稿された感想・評価

初ミンリャン、なんだか凄いものを観た気がする。

あらゆる場所からの定点の静寂なロングショット。
定点で、ロングショットだから美しい構図がとても映える。ロングショットの間に登場人物がスクリーンの端から端へと移動する。それは自然と時間を意識ためのものなのか、時間が流れる様を観て感じ取れる。

衝撃のラスト。
15分くらいか、壁に描かれた絵を見て立ち尽くす2人が淡々と流れる。人は15分の間に感情、表情があんなにも動くものなのか。

映画を通して静寂さが流れ続ける。聞こえてくるのは道路を走る原付や車の音、人の足音、生活音。

その静寂が私に何かを問いかけ、迫るような緊張感をもたらしていた。
建築物の捉え方はめちゃめちゃ良いが、それだけ。なんでもかんでも長回せば良いってもんではない。
CU

CUの感想・評価

4.3
約2時間、私は一体何を観たんだ?


蔡明亮「郊遊 ピクニック」。

台詞はほとんど無く、沈黙と映像が重くのしかかってくる作品だった。また物語のようなものや、背景のようなものが全く見えてこない。理解に苦しむ約2時間。


男と子2人の貧困家族、広告看板を持つ仕事、口ずさむ漢詩、空き物件で放尿する女、キャベツを抱きしめて泣く男、涙を流す家、3人の謎の女。

過去や現在の話なのか、虚実が混在する話なのか。何も語られないため、何もわからない。ラストは男と女の14分の沈黙。頭がパンクしそうになった。


それにしても、ここまで沈黙を多用した映画を観て、長い沈黙は実は静謐とは全くかけ離れた、攻撃力の高いアクションであると感じた。ラスト14分の中で沈黙が長くなればなるほど攻め立てられる何かを感じ、鑑賞後はすっかり疲れてしまった。


しかし、だからこそ、この作品は大傑作なのだと思う。
上旬

上旬の感想・評価

3.9
【第70回ヴェネツィア映画祭 審査員大賞】
「私にとって映画とは「映像」と「時間」です」(ツァイ・ミンリャン)

この作品を持って商業映画からの引退を宣言したツァイ・ミンリャンだが、今年のベルリン映画祭には『Days』が出品されカムバックしたようだ。

元々は女性脚本家が書いた脚本をドラマにしてくれとの依頼だったが、書き直す内に映画でやりたい、となり買い取ったという。

一応話らしきものは前半まではあるものの、後半からは現実と虚構が入り交じり、14分もの長回しへと突入する。

まさしくここには「映像」と「時間」がある。

キャベツを食べるシーンは凄かった。ツァイ・ミンリャンはただ「キャベツを食べてくれ」としか言わなかったそうだ。あれは完全にアドリブ。性欲、殺意、食欲、哀しみ、孤独など感情が雪崩のように押し寄せる。ただキャベツを食べているだけなのに。

話は意味が分からないけどとにかく凄いとしか言いようがない作品。
Ichiro

Ichiroの感想・評価

3.8
長回しの圧。僕は、はいはいもうわかったから…と思ってしまうクチでした。凄いのは分かるけどあまり好きじゃない、そんな感じ。
中国、共産主義国の癖して下手な資本主義国より格差激しいのなんなん。
ち

ちの感想・評価

4.3
アップリンクパワハラ訴訟事件に対して潰れちまえだとかブログで半分とばっちりのようなディスを散々かました後に、アップリンククラウドの映画パックで映画を買ってる。お前結局何がしたいんだよ、ってね。配給の機能だけ残して潰れねぇかなぁなんて。てか凄い久しぶりに映画見る時間取れた。やっぱり働き始めると今までと同じようなペースで見るのは不可能になるね。

https://temptation.hatenablog.com/entry/2020/06/17/145330?_ga=2.132768270.1641462003.1592747119-796194080.1588160256

ツァイ・ミンリャン初見。

アンゲロプロスもびっくりの固定カメラでの長回しと、微動だにしない人間。頬を伝う涙もしくは抱擁といった漏れ出る感情の、あまりにも丁寧な描写に驚いた。その結果動画が静止画化するってアイディアは面白いと思う。感情の見世物小屋みたいで好みじゃないけど。でも特異な時間感覚があることは確か。

安い中華製のGOPROモドキで動画撮った事ある方なら分かると思うんですが、画面がそういう感じのルックなんですよね。広角で。具体的には強烈なシャープネス補正がかかってるんですけど、何でこれでいこうってなったのか、暗部のノイズも多いしかなりセンサーの小さいカメラで撮ってるんじゃないかな。まぁでもこのおかげでテクスチャがかなりオーバーに表現されてたりもするわけだから、川の水の流れだったり、好きの模様雨の粒、植物のの形状、壁の模様だったりが強調されていて、映画全編を見るに耐え得るものにしている。

個人的には父親が汚く骨付きチキン弁当を食べるシーンとか好き。こういう都会で最底辺の暮らしをしている人間は今の中国だけじゃなくても世界中にうじゃうじゃいる(僕は冒頭の女の子の、髪を洗っていない人特有のギットリした髪を見て、はいはいそういう映画ね、となりましたが)。でもやっぱり映像としてはいい題材だと思う。廃墟と水、緑。都会に暮らす“普通の”人々に想定されている動きと明らかに違った動きをする人達。これらの諸要素は相反することなく、調和しているんだよね。
kanko

kankoの感想・評価

3.8
ムヴィオラ 見放題配信パックにて

難しかったが映像の力で入り込んでくるものがあった

それにしても何回かあれ?一時停止ボタン押したっけって思ってしまった(笑)
chico

chicoの感想・評価

4.0
やっと観れた…うれしい…ムヴィオラありがとう…

どうせ眠くなるだろうと思って、コーヒーをがぶがぶ飲んでおいたのが吉だった。目が冴え、脳が覚醒し、異様な集中力を発揮できたおかげで完全に同化した。

冷めやらぬ興奮とカフェイン効果で、この日はほぼ一睡もできなかった。
hachi

hachiの感想・評価

4.2
さすがツァイ・ミンリャン
時間の使い方が贅沢すぎてシビれる。

ハリウッド映画では絶対できない長回しの連続。
10分間の出来事を10分間かけて撮る
そして何も喋らない笑

映像はとてもキレイで、残酷で、眼差しはあたたかい。


英題は、STRAY DOGS
野良犬
zhenli13

zhenli13の感想・評価

3.0
いま自分が受け入れられるのは、こういう報われなさなのかもしれない。報われないのに温かく心地よかった。

ラストの2人のアップ長回しは何かの記録に挑戦してるのかと思うくらいの静止っぷりだった。
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