このレビューはネタバレを含みます
あなたがたのうち、だれがわたしにつみがあるとせめうるのか。
多種多様な死刑囚と関わり合い、綺麗事を述べ続ける中、時たま投げかけられる大杉漣自身が産んだ矛盾への指摘が、大杉漣を乱し、死や罪の権化であ…
U-Nextで鑑賞。
死刑囚と話をする教誨師の話。6人の性格や素性の異なる死刑囚とキリスト教の教誨師佐伯保(大杉漣)の対話が繰り返し続く。
死刑が執行される直前に宗教の話を少し聞けると言うのは知…
《対話は生きている証し》
先日鑑賞した『中山教頭の人生テスト』の佐向大監督の他作品を観たくなりました。
本作は大杉漣さん最後の主演映画でエグゼクティブプロデューサーとして制作にも携わった作品だそう…
場面はほとんど刑務所の教誨を行う部屋。教誨師と6人の死刑囚による会話で成り立っている。舞台劇のよう。大杉漣の教誨師はキリスト教の牧師というより精神科医のよう。自分の意見を押し付けるわけではなく、ただ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
死刑制度の是非に関しては、難しい問題で簡単なお話ではないけれど、多くの人間の支えあってのこの制度なのだと再認識させられた。
とにかく全ての役者の演技が凄く、ほぼワンシチュエーションなのに飽きずに最後…
©「教誨師」members