世界から隔離された国、北朝鮮に良いイメージを持っている⼈は少数派だろう。北朝鮮のイメージは⼤概、独裁国家で、核開発を⾏う危ない国といったところだろう。しかし、それが本当に北朝鮮の姿なのだろうか?韓国出⾝のチョ・ソンヒョン監督は、この問いの答えを探しに北朝鮮で映画制作を⾏うため韓国籍を放棄し、ドイツパスポートで北朝鮮に⼊国。そして、エンジニア、兵⼠、農家、画家、⼯場労働者など“普通の⼈々”への取材を敢⾏した。 北朝鮮で制作する全ての映画は検閲を逃れられない。しかし、⾃由に取材活動が出来ない制約下でも“同胞”として受け⼊れられたチョ監督は、最⾼指導者への特別な感情を抱く普段着の表情の⼈々と交流し、 意外と普通だが、予想外の北朝鮮の素顔を発⾒していく。 公務員画家の男性は、美しい⼥性を描くことを楽しみ、表情は明るい。デザイナーという⾔葉を知らない縫製⼯場で働く少⼥の夢は、“今までにない独創的な服を作る”こと。こんな“普通”の⼈々が登場する。また、経済制裁下にある北朝鮮の⼈々の暮らしぶりは慎ましいが、どこか懐かしさを感じさせる。経済制裁を受け、⾃活せざるを得ない必要性から、⾃然エネルギーを活⽤する⼈々の暮らしが循環型であることは驚くべき事実である。あなたの知らないもう⼀つの北朝鮮の姿が明らかになる。
8才のジンミは模範労働者の両親とともに平壌で暮らしている。ジンミは金日成の生誕記念「太陽節」で披露する舞踊の練習に余念がない。エリートの娘を持った両親は仕事仲間から祝福を浴び、まさに “理…
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