8才のジンミは模範労働者の両親とともに平壌で暮らしている。ジンミは金日成の生誕記念「太陽節」で披露する舞踊の練習に余念がない。エリートの娘を持った両親は仕事仲間から祝福を浴び、まさに “理想の家族”の姿がそこにはあった。ところがドキュメンタリーの撮影とは名ばかりで、“北朝鮮側の監督”のOKが出るまで一家は繰り返し演技させられ、高級な住まいも、親の職業も、クラスメイトとの会話も、すべて北朝鮮が理想の家族のイメージを作り上げるために仕組んだシナリオだった。そこでスタッフは、撮影の目的を“真実を暴く”ことに切りかえ、録画スイッチを入れたままの撮影カメラを放置し、隠し撮りを敢行するが…。
ライバッハ一行を北朝鮮側で待ち受けていたのは、予想を越える厳しい監視体制だった。着いた初日から空港でコンサート用のデータを没収されるほか、いざ作業を始めると会場のスタッフとは話が噛み合ず、…
>>続きを読む1953年3月5日。スターリンの死がソビエト全土に報じられた。発見されたフィルムにはソ連全土で行われたスターリンの国葬が記録されていた。67年の時を経て蘇る人類史上最大級の国葬の記録は、独…
>>続きを読む韓国で脱北者を支援するキム・ソンウン牧師の携帯電話には、日々何件もの連絡が入る。これまでに1000人以上の脱北者を手助けしてきた彼が直面する緊急のミッションは、北朝鮮から中国へ渡り、山間部…
>>続きを読むいつも宿題に追われていると感じたキアロスタミ監督が、イランの小学生や先生に次々と質問をする。「なぜ宿題をしてこなかったの?」「誰が宿題を見てくれるの?」。答えから、それぞれの複雑な家庭事情…
>>続きを読む疑惑の拉致事件―― 北朝鮮から亡命して30年、拉致された韓国人の映画監督と女優の二人が辿った数奇な運命とは…
人も羨む理想的な4人家族、実は、母国からの使命を遂行し続けるために、家族を演じている北朝鮮工作員チーム「ツツジ班」。ひとたび家に帰り、玄関のドアをしめると、階級に即した超体育会系。母国の命…
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