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ヴォウィン
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目次

ヴォウィンの作品紹介

ヴォウィンのあらすじ

ウクライナ人、ポーランド人、ロシア人、ユダヤ人らがモザイク状に共生していた地域ヴォウィン。現在はウクライナに位置するこの地で起こった民族相互の大虐殺は、第二次世界大戦最大の悲劇と言われた。エスカレートする民族主義に疑問を投げかける問題作。

原題
Wolyn/Hatred
製作年
2016年
製作国
ポーランド
上映時間
150分

『ヴォウィン』に投稿された感想・評価

kyoko
4.2
統治国家が次々と変わる中、ウクライナ人・ポーランド人・ロシア人・ユダヤ人、加えてアルメニア人などの少数派民族が共存していた地域・ヴォウィン(現在はウクライナに属す)。
第一次世界大戦終結後、独立回復を果たしたポーランドにこの地のほとんどが組み入れられたことによって、いままで保たれていた均衡が徐々に崩れはじめた頃、ポーランド娘とウクライナ青年の婚礼の場面から物語が始まる。隣人との間には不穏な空気が漂い、のちの虐殺シーンの布石ともなる場面だ。

第二次世界大戦以降、ヴォウィンの所有国がポーランド→ロシア→ドイツと移っていくにしたがって、ウクライナ人の民族主義思想は過激さを増していく。ロシアによるポーランド人やユダヤ人のシベリア強制移住、ドイツによるユダヤ人虐殺を経て、映画は7月11日のヴォウィン大虐殺でクライマックスを迎えた。

監督は、「誰を理想化することもなく、悪魔とみなすこともない。白黒をはっきりさせる映画を作るのではなく、双方の言い分、考えかたを描こうと努めている」と言っている。ホロコーストやこの2カ月後に起こる「カティンの森事件」などを考えると、ウクライナとポーランドの殺しあいは、ロシアとドイツが因になっていることは明白であり、ポーランドもウクライナもこの二国による被害者であると考えられなくもないけれど、ウクライナ人の目を覆いたくなるような所業はただのサディスト集団にしか見えず、どう考えてもこっちが悪魔だろうと思ってしまう……。

この一連の悲劇を見続けたゾーシャ。ポーランド人である彼女の運命の過酷さにこちらのメンタルがやられそうだった。このラストはゾーシャにとって心穏やかなものであったと思いたい。
第二次大戦中、ヴォルィーニ村(現在はウクライナ領)で起こったウクライナ人によるポーランド人虐殺について。

幸せそうな結婚式から始まり、破壊と死で幕を閉じる。2時間半で気力を消耗し、あまりにショッキングで動けなくなった。自分は何を見たのか。民族主義に触発された憎悪と残虐性が隣人に襲いかかる。いまだにその禍根が両国に残っている。民族浄化は、時代や民族、場所は関係なく起こり得る。見て良かったと心から思ったし、不思議なことにまた見たいとも思った。最高の戦争映画の一つで、絶対に忘れられないだろう。

ポーランド人、ウクライナ人、ユダヤ人、ドイツ人、ロシア人が出てきてそれぞれの言語を話している。特にどの人(または集団)がポーランド人でウクライナ人なのか、言葉も分からないので判別が難しかった。鑑賞には注意が必要です。
1940〜1945年を生きられた人達は、多かれ少なかれ皆さん生き地獄のような経験をされていて、コロナ禍で鬱だ〜とか言っていた自分が恥ずかしくなります。目を背けたくなるようなシーンも多々ありますが、一人でも多くの人に観てもらうことが犠牲者の方々への弔いにもなるのかな...

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