メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニーの作品情報・感想・評価

「メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー」に投稿された感想・評価

「なぜメタルは忌み嫌われるのか」というテーマを人類学の視点から考察したドキュメンタリー。
抑圧された労働者階級の怒りが根源にある文化だったのね。イロモノだと誤解しててすみませんでした。
パンクスとメタラーは相容れない仲だけど、根底にあるものは同じだな。
これはメタル好きにはたまらない作品w
メタルの歴史やジャンルに詳しいわけではなかったので、とても勉強になったw

派生が凄まじい。
ここまで発展して独自の文化を築いてるんだなぁ。

画一的じゃないのがいいね。
今でいえば、ベビメタとかもアリになっちゃうんだからねぇ。

人間の欲望、感情を抑制されるままに吐き出す鋼鉄は、アイデンティティーを晒け出すために必要なんだ!!っていうのが、ビシバシ伝わってくる。

ブラックとかまでいくと理解できないところに突入しますがw
教会燃やすとか。。ちょ。。やりすぎ。

でも宗教も洗脳だろ?っいうのは共感できる。

ITが進み、やれロボットだ、やれ人工知能だとなっているけど、生身の人間の本性が鋼鉄として解き放たれる音は、そういう時代だからこそ、ダイレクトに響いてくる!

だから俺はメタル好きなのかもなー。
EDM

EDMの感想・評価

3.8
「メタルは何故嫌われるのか」を軸にメタルの社会的位置について包括的に扱うにはやや時間が短く物足りなさもあるが、悪魔のシンボル、検閲制度、ジェンダーなどの視点はインタビューも含め良かった。特典映像はSIGH川嶋さん、LOUDNESS二井原さんとの対談、ブラックメタル追加取材、レミーのインタビューが最高。

このレビューはネタバレを含みます


 おそらく世界初のヘヴィメタのドキュメンタリームービー。
 ヘヴィメタルの歴史を丁寧におさらいし、なおかつ各地のヘヴィメタルの特色を描き、現状のファン(メタルヘッズ)の姿を描いたこの映画は、「ヘヴィメタルってどんなものかしら?」と思った方が参考にするのに最適の映画である。
 それで、少し考えたことを。
 音楽好きの中には、「音楽全般は好きだけども、ヘヴィメタだけはちょっと・・・」という方は多く、また「ヘヴィメタこそが至高の音楽!他は糞だぜ!」なんて人もいたりする(この映画の最初のセリフが「メタル最高!パンクはクソ!」だし・・・)。ぼく自身の実生活にこの手の人物が両方いるからなんだけども。
 ぼくがあまり好んでヘヴィメタを聴かないのは早い話が敷居が高いからで、聴いたらカッコいいと思うだけに残念なんだけども、彼らには一種の選民思考があること、彼と他の音楽(パンクとか)の話とかまったくできないこと、この辺があったせいでヘヴィメタ苦手意識がある。これを読んでるメタルファンへの弁解みたいになるけれど、決してヘヴィメタというジャンルを貶すつもりはないし、テクニックという面をひたすら上昇させることを目的とした音楽もあっていいと思う。だけど、ぼくにとってはヘヴィメタも音楽の一形式にすぎない。きっとぼくはメタルとの出会いが悪かったんだ。ぼくの周りのメタルヘッズは誰も聞いちゃいないのに飲み会で「メタルサイコー!」などと叫んだり(ちなみにその飲み会にてメタルファンは彼一人)、部室に黙々とメタルのCDを運び込んで「布教」を行うという具合だったから。
 そんな感じで、メタルに関しては複雑な思いが多々あるぼくだけれども、ファンの集い方に関して。まず、社会のはずれ者的自覚を持った者が同様の痛みを持つ人々と集うのは、ロック系の音楽にはよくあることで、かつてはヤンキーなどという制度もあったし、何気に近年のアニメオタクなんかもこの傾向があると思う。これをカウンターカルチャーというのかもしれないけど。
 メタルに関しては、「キリスト教」「クラシック」などある程度知的な要素が存在するのが、人気の秘密なのかもしれない。反宗教のためには宗教に関する知識がなければいけないわけだし。教会に火をつけて無期懲役になったメンバーのいるノルウェーのヘヴィメタってのもおもしろいと思ったけど。あそこまでくると一種の危険思想人物になるのだろうな。
 ヘヴィメタが完全に音楽シーンから孤立して「帝国」になったのはひとつには思想性、もうひとつには「ファッション化しづらい音楽であること」があるのだろう
(当時の日記より転記)
能動的に観たわけじゃないけどすごい興奮したので記録。ヘヴィメタル全然詳しくないけど、「昔は死がすごく近くにあった」って話とか自分の音楽を信じててそれを破壊(放火)っていう実際に社会を動かす行動に出てしまうとか すごく興味深くおもしろかった。レンタルとかあるのかな…?もっかい観たいな〜
SAV

SAVの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

【自分用メモ】※長いので読まなくていいです

言わずと知れたメタルドキュメンタリーの決定版!
って書こうとしたら、マークもクリップも二桁で、アレ?ってなりましたが、一応学者先生のフィールドワークからなるキチンとしたドキュメンタリーです。
流石に客観的な視点が多く、熱狂的なファンやクセのある評論家が主観を押し出して作るとこうはいかないでしょう。

仕事柄、音楽書籍や音楽ドキュメンタリーを観る機会が多いのですが、そのほとんどがハイコンテクストな評論やナウオンメディアのDVDによくある、予備知識がかなり必要とされるディープな物です。
でもこれは初心者にも分かりやすくまとめられているいい作品だと思います。
その分、ほとんど知ってるコトしか出てこなくて物足りなさはありました。
メタルに少し興味がある、もしくはメタルに関する物は抑えておきたい、という人には大変オススメです。

※ここからは個人的な意見です
今まであまり気が進まなくて後回しにしていたのですが、パンク好きとメタル好きの違いをスッキリさせておきたくて頑張って観てみました。
僕が中学生の時、ほぼ同時にパンクとメタルに出会いましたが、それはもう直感的にパンクを選びました。
もちろんメタルも好きですし偉大な文化だと思うんだけど、何か物足りない。尊重はできるしメタル好きと友人にもなれるけど、どうも強くハマれない。自分のモノと思えないんです。かなり好きなんだけど。

逆にメタル好きがパンクを毛嫌いするのを見てウンザリさせられることが多くてずっとモヤモヤしていました。何故なんだろう、フェアじゃないよなぁと。

それで、自分はメタル信奉者だと自己暗示をかけて、かなり好意的な視点でこの作品を観てみたら謎がうっすら解けました。キーワードとなるアウトサイダー、団結、音楽に救われる、などに彩られたメタルの楽園は確かにありました。とても素晴らしい世界だと思います。
でもゲイっぽいから僕は無理です。ありがとうございました。
小学生時代メタルにハマりだして買った思い出があるDVD。
ヴァン・ヘイレン、モトリー・クルー、アイアン・メイデン、ディオ、アリス・クーパー、モーターヘッド、スレイヤー、スリップノット、ゴルゴロス、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、などなど映画サントラやテーマソングでお馴染みの有名所から金字塔まで、幅広く登場しメタルの何たるかをご教授して頂けます、スリップノットメンバーは相変わらずコメントになってなかったのが面白かったマスク格好良い。
ライブ映像が見られるバンドがあっても少し出てきたり、ライブ映像すら無かったりしますが、ですが全員では無いにしても本人出演しているだけでも貴重な一品、メタルに興味がある人、もっと知りたい人にオススメです!
ブラックメタルバンドのゴルゴロスへのインタビューで

"ゴルゴロスの音楽を突き動かす根源は?"に対しての

"サタンだ(ワインごくり)"

渋すぎる、、、
10代から生粋のメタルっ子のカナダ人が、歴史や文化、ジェンダーと性差別、暴力、宗教など、様々な切り口からメタルを追うドキュメンタリー。

私は普段メタルあまり聞かないのですが、ローティーンあたりからKISSはずっと好きであとはがむしゃらに掃除したい時のBGMにslipknotをかけたりするくらいで、なのでメタルの成り立ちやその性格に興味を持ったことはなかったのですが、メタル素人でもこれはなかなか興味深い一本です。
メタル界の著名人がインタビューに応じながら各々が「メタルとは云々」とかいろいろ語るのですが、メタルという音楽そのものの性格なのか、堅苦しくこ難しいことは述べず、コメントがみんなシンプル。

メタルがクラシック音楽をルーツに持つというのは大変面白い発見。
確かに言われてみればロックバンドがオーケストラとコラボしてライブやったりしてますが、全く毛色の違う音楽かと思いきや、すごく合うんですよね。

ジャンル問わず音楽好きな方は、満足するかどうかはさておき、是非1度見てもらいたい一本です。
まずよく世界を飛び回って、これだけの画を撮ったなって感心。
愛が伝わります。鋼鉄への。
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